改造と改良 → Keiworks → その他 / 修理

AQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ]

2019.02.10.施工/公開日

メインページへ戻る 改造と改良 管理人へメール アンケート
注意!
・このページをご覧になっている事は、注意事項(同意書)に同意した事とします。
・直接リンクをお断りしています。
web拍手 by FC2 このページが良かったら「拍手ボタン」をクリックお願いします。

 

 Keiworksに「AQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ]」を使ってみました。

 冬場に起こる車内のトラブル「灯油のこぼれた後の処理とニオイ消し」の方法を紹介します。

 

 ★今回取付する商品の紹介

・AQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ]

【特徴】

・この時期(冬)多い車内での灯油のニオイのトラブルを解消できる商品です。

・天然消臭剤を配合しているので手肌や環境に優しい消臭剤です。

・スプレーとシートの2タイプがあります。


【詳細】

・名称

・サイズ

・内容量

・成分

・香り

・価格

・発売日

・販売店

・売場

灯油用消臭剤

幅60mm×奥行46mm×高さ145mm

100ml

天然消臭成分、非イオン系界面活性剤、エタノール、香料

シトラス

\755(税込[8%])

2017年12月5日

スーパーオートバックス店舗、一部のオートバックス、オートバックスドットコム

見つけにくい商品なので、店員さんに聞いた方が早いです。

 
 ★灯油について

【灯油について】

 灯油の処理やニオイを消すために、私達が使用している灯油の事を理解する必要があります。

 間違った方法で灯油の処理をすると、処理中または処理期間中に車両火災などが起きる場合があるので、下記の事をよく読んでください。

 

 灯油は

 *日本工業規格で「JIS K2203(1号灯油)通称:白灯油」と規定されています。

  過去に「2号灯油」と2種類ありましたが、現在は「1号灯油」だけ販売されています。

 *消防法では、危険物第四類(引火性液体)第2石油類に分類されていて、灯油は燃油用タンク以外での保管は禁止されています。

 *灯油[JIS K2203(1号灯油)]の引火点は40℃なので、灯油はガソリンと比べて揮発が少なく液体の状態で常温時に引火する可能性は低いです。

  ただし、外部からの熱で高温になり、気化した状態になると簡単に引火してしまいます。

  特に車内で注意しておきたいのが、タバコを吸う方は、処理中は車内でタバコを吸わないでください

  タバコの火などの熱で灯油の温度が上がり気化すると簡単に引火してしまいます。

  灯油の匂いが無くなるまでは注意してください。

 *冬場によく起きる静電気は、灯油単体の状態だと引火する可能性も低いです。

  先程も書いたように、気化した状態になると簡単に引火してしまいます。

 *灯油は浸透力があるので、どんどん染み込んでしまいます。

 *灯油特有のニオイを発し続けるため、頭が痛くなって体調を崩してしまう場合があります

  灯油の処理をしなければ、灯油のニオイが消えるまでは1カ月以上かかってしまいます。

 

【灯油を中和させるには】

 灯油を中和させるには、薬局で販売されている「消毒用アルコール(エタノール)」を使用します。

 薬局で\700〜\800ぐらいで販売されています。

 消毒用アルコール(エタノール)が手に入りにくい場合は、ガラスクリーナーで代用できます。

 アルコールは水とも油とも溶け合う性質があるので、ある程度の消臭効果もあります。

 消毒用アルコールは揮発性が高いため、換気をよくしてください。※火気厳禁です。

 ウエスに消毒用アルコール(エタノール)を染み込ませて、灯油がこぼれた所を拭いたり、直接かけて拭き取ってください。※生地等変色してしまう事があるので、目立たない所で試してから使用してください。

 扇風機かドライヤー(冷風で!絶対に温風禁止)で乾かして、匂いが無くなるまで繰り返します。

 今回購入した「AQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ]」も同じ成分のエタノールが配合されています。

 

【車両保険】

 灯油のニオイ消しをクリーニング業者に依頼すると、軽症なら\27,000〜で、重症になると\40,000〜と高額になります。

 自腹で依頼するとなるとかなり痛い出費になりますが、灯油をこぼした時でも車両保険が使えます。

  ※一部の車両保険は使用できないので要確認です。

 車両保険約の「その他偶然な事故」としてに当てはまると思います。

 車両保険をかけている人は、一度保険会社に確認してみた方がいいと思います。

  ※灯油をこぼした状況によっては保険会社の判断で車両保険が使えない場合があります。

 
 ★必要な部品/材料 ★必要な工具

・使い捨て手袋

・ウエス(雑巾) → 油のニオイが付いてもいい物

・新聞紙

・重石 → 水を入れたペットボトルや雑誌など

・バケツ

・お湯 → 火傷しない程度の温度

 

・扇風機 か ドライヤー → 使用しなくても可

 

 ★施工

施工時の注意点

・必ず この作業中〜ニオイが消えるまで 火気厳禁です。

・このページを見て施工した場合は、自己責任でお願いします。

 灯油のこぼれた量、こぼれた場所、ニオイの感じ方も個人差があるため、ここに書いてあるニオイが消えるまでの期間が変わります。 

・必ず施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

・作業は必ず平らな所で作業してください。

 ■準備

【使用準備】

・下の写真の青四角で囲っている所に誤噴射防止レバーがあります。


・購入時、誤噴射防止レバーは「CLOSE」側になっています。


・誤噴射防止レバーを「OPEN」側にスライドさせます。


・誤噴射防止レバーが「OPEN」側になっている事を確認します。

 
 ■中和作業(石油処理とニオイ処理)

 私の車の運転席側後部席の一部とラゲージフロアボックスの蓋とスペアタイヤ付近に灯油がこぼれました。

 

 これから説明する中和作業は、車内から取り出せない部分にこぼれた石油の処理方法について説明します。

 シートに灯油がこぼれると簡単に取外せないので、下記の手順で行います。

 

【灯油の拭き取り】※作業期間は火気厳禁!

 @使い捨ての手袋を手にはめます。

  こまめに変えた方がいいと思います。

 

 Aできるだけ、こぼれた灯油を拭き取ります。

 

 B取外せる部品などはここで取外します。

  水洗いできる物は食器洗剤などで洗ってください。

  お湯で洗うと効果が上がります。

  私の場合は、ラゲージフロアボックス蓋とラゲージフロアボックス本体、スペアタイヤを取外して洗いました。

 

 C灯油のこぼれた所に新聞紙を広げて灯油を吸い取ります。

 

 D新聞紙の上に重石を置き、10分ぐらい放置します。

 

 E重石を取り除きます。

 

 F新聞紙を新しい物を広げて敷きます。

 

 GC〜Fまでの作業を灯油のこぼれた量にもよりますが、5回ぐらい繰り返します。

 

 H火傷しない程度のお湯にウエスを入れて固く絞ります。

 

 I灯油がこぼれた所をウエスで拭きます。

 

 JH〜Iまでの作業を灯油のこぼれた量にもよりますが、5回ぐらい繰り返します。

 

 KここでAQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ](消毒用エタノール)を乾いたウエスに吹きかけて拭くか、直接吹きかけます。

 ※消毒用エタノールを使用する方は、容器の蓋を開けっぱなしにしないでください。

 

 Lよく換気をします。

  冬場で天候によってできないこともありますが、できるだけ換気するようにしてください。

  私の場合は、ラゲージフロアボックス蓋とラゲージフロアボックス本体、スペアタイヤを外して換気します。

 

 

 M灯油のニオイが取れるまでK〜Lの作業を繰り返します。

 

 ■作業後

 NAQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ]を使用しない時は、誤噴射防止レバーを「CLOSE」側にスライドさせます。

 ※消毒用エタノールを使用する方は、容器の蓋をよく締めてください。



 OAQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ](消毒用エタノール)の保管場所は、

   ・通気性の良い所

   ・容器に直接日光が当たらない所

   ・高温にならない所

  に保管してください。

  使い切るのが一番です。

 

 P作業完了。

  私の場合は5日目ぐらいから灯油のニオイが薄くなった気がします。

  最初のスプレーをしてから7日目にもう一度スプレーして換気ををしました。

  14日目には灯油のニオイがわからなくなるぐらいになりました。

  念のためもう一度スプレーして、灯油をこぼしてから1カ月すると匂いがしなくなっています。

 

  以前乗っていたWAGON Rの時、ガソリンスタンドの不注意で、灯油タンクの蓋をしっかりと締めなかったため、家に帰る途中に灯油がこぼれました。

  ガソリンスタンド(某所の宇佐美)にその旨を伝えると、こぼれた所のカーペットの交換をしてくれました。

  ですが、完全に灯油の処理をしていなかった為、灯油のニオイだけ残った状態でした。

  その当時は今みたいにWeb検索が簡単にできる環境ではなかったので、そのまま灯油のニオイが消えるまで2カ月半近くかかりました。

  灯油のこぼした量にもよりますが、何も処理をしないよりは今回のように中和処理をするだけで、短期間で灯油のヤな匂いを消す事ができました。

 
 ★施工後

・灯油がこぼれた時(夜)、Keiworksでガソリンスタンドに行って灯油のポリタンク2つに入れて自宅に戻る時、しっかりとポリタンクを固定していましたが、猫が目の前を横切ったため強めにブレーキを踏んだ時にポリタンクの1つが横に倒れました。

 ポリタンクには灯油ポンプのホースの先を格納する入れ物が付いていて、ポンプもしっかりポリタンクに締付ていましたが、なぜかそこからも漏れてきました。

 急いで家に帰ってからすぐに新聞紙で灯油を吸い出して、家にあったパーツクリーナーで洗浄したり、除菌アルコールスプレーしましたが、灯油のニオイは消えない状態でした。

 

 以前、私は危険物取扱者(第4類[引火性液体]乙種第4類)の資格の勉強をしたことがあり、灯油の中和方法を思い出して今回の作業をしました。

 短期間であのイヤなニオイが消えてよかったです。

 

 メインページへ戻る              Copyright(C) ty_plus5638 All Rights Reserved.