【灯油について】
灯油の処理やニオイを消すために、私達が使用している灯油の事を理解する必要があります。
間違った方法で灯油の処理をすると、処理中または処理期間中に車両火災などが起きる場合があるので、下記の事をよく読んでください。
灯油は
*日本工業規格で「JIS K2203(1号灯油)通称:白灯油」と規定されています。
過去に「2号灯油」と2種類ありましたが、現在は「1号灯油」だけ販売されています。
*消防法では、危険物第四類(引火性液体)第2石油類に分類されていて、灯油は燃油用タンク以外での保管は禁止されています。
*灯油[JIS K2203(1号灯油)]の引火点は40℃なので、灯油はガソリンと比べて揮発が少なく、液体の状態で常温時に引火する可能性は低いです。
ただし、外部からの熱で高温になり、気化した状態になると簡単に引火してしまいます。
特に車内で注意しておきたいのが、タバコを吸う方は、処理中は車内でタバコを吸わないでください。
タバコの火などの熱で灯油の温度が上がり気化すると簡単に引火してしまいます。
灯油の匂いが無くなるまでは注意してください。
*冬場によく起きる静電気は、灯油単体の状態だと引火する可能性も低いです。
先程も書いたように、気化した状態になると簡単に引火してしまいます。
*灯油は浸透力があるので、どんどん染み込んでしまいます。
*灯油特有のニオイを発し続けるため、頭が痛くなって体調を崩してしまう場合があります。
灯油の処理をしなければ、灯油のニオイが消えるまでは1カ月以上かかってしまいます。
【灯油を中和させるには】
灯油を中和させるには、薬局で販売されている「消毒用アルコール(エタノール)」を使用します。
薬局で\700〜\800ぐらいで販売されています。
消毒用アルコール(エタノール)が手に入りにくい場合は、ガラスクリーナーで代用できます。
アルコールは水とも油とも溶け合う性質があるので、ある程度の消臭効果もあります。
消毒用アルコールは揮発性が高いため、換気をよくしてください。※火気厳禁です。
ウエスに消毒用アルコール(エタノール)を染み込ませて、灯油がこぼれた所を拭いたり、直接かけて拭き取ってください。※生地等変色してしまう事があるので、目立たない所で試してから使用してください。
扇風機かドライヤー(冷風で!絶対に温風禁止)で乾かして、匂いが無くなるまで繰り返します。
今回購入した「AQ 灯油のニオイ消し [スプレータイプ]」も同じ成分のエタノールが配合されています。
【車両保険】
灯油のニオイ消しをクリーニング業者に依頼すると、軽症なら\27,000〜で、重症になると\40,000〜と高額になります。
自腹で依頼するとなるとかなり痛い出費になりますが、灯油をこぼした時でも車両保険が使えます。
※一部の車両保険は使用できないので要確認です。
車両保険約の「その他偶然な事故」としてに当てはまると思います。
車両保険をかけている人は、一度保険会社に確認してみた方がいいと思います。
※灯油をこぼした状況によっては保険会社の判断で車両保険が使えない場合があります。 |