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KeiworksのFF(2WD)車のミッション(ギヤ)オイル交換します。 | |||||||||||||||
★今回取付する商品の紹介 | |||||||||||||||
・トヨタ純正ハイポイドギヤオイルLSD GL-5 85W-90
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■表示されている粘度の数字 と GL規格について | |||||||||||||||
【表示されている粘度の数字】 ミッションオイルの缶に記されている「75W-90」「85W-90」といった英数字の意味は、 Wの左側の数字が低温時に油膜を形成できる性能で、数字が小さくなるほど性能が上がります。 ハイフンの右側の数字が高温時に油膜を形成できる性能で、数字が大きくなるほど性能が上がります。
【GL規格】 ・ギヤオイルは米国石油協会(API[American Petroleum Institute])によって、GL規格が定められています。 GL規格は6等級に区分しているので、数字が増えるほど添加剤の割合が多くなり極圧性が増します。
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■ミッション(ギヤ)オイルの交換時期 | |||||||||||||||
・ミッションオイルの交換時期に関しては、長くても2年、または走行距離20,000kmを目安に交換です。 ・下記の症状がある場合は、すぐ交換した方がよいでしょう。 *ギアの入りが少しでも悪くなっていたら、間違いなくギアが摩耗しているので、即交換です。 *燃費の悪化や加速が落ちる。 *変速ショックが大きくなる。 | |||||||||||||||
■ミッション(ギヤ)オイルの交換工賃 | |||||||||||||||
※ページ作成時の金額です。修理依頼する所に確認してください。 施工する場所によってはここに表示している金額より前後します。 *YellowHat → \1,620(税込[8%])〜 *SUZUKIディーラー(油脂代含む) → \3,780(税込[8%])〜 | |||||||||||||||
■ギヤ?ギア? どちらが正しい言い方? | |||||||||||||||
・「ギヤ」と「ギア」どちらの言い方が正しいのか? どちらも正しい言い方のようですが、調べてみると面白い事に気付きます。 国土交通省や自動車整備振興会など、自動車業界での正式な表記は「ギヤ」となります。 時計業界での正式な表記は「ギア」となります。 日本語読みでは一般的に「ギア」のようです。
「ギヤ」をGoogle検索すると アイテム(ツール)のような物や、自動車部品、バイク部品が検索されます。 探している歯車(ここではあえて歯車といいます。)を多く見る事が出来ます。 TAMIYAのラジコンカーの歯車も「ギヤ」と書いています。 自動車の部品と同じような扱いなのでしょうか。
「ギア」をGoogle検索すると 歯車を製造販売している会社名に「ギア」と付いている会社もあります。 探している歯車をあまり検索する事が出来ませんでした。
調べた結果 小さく精密な歯車を「ギア」(ラジコンカーを除く)で、大きい強度のある歯車を「ギヤ」と言う感じでしょうか。 どちらも同じ歯車の事を言っているので、どちらを言っても書いても間違えではありません。 日本語読みでは「ギア」ですが、私のホームページは自動車の事を書いているので、「ギヤ」と書く事にします。 | |||||||||||||||
★必要な部品/材料 | ★必要な工具 | ||||||||||||||
・ミッション(ギヤ)オイル GL-4 75W-90 または それ以上の性能の物 ・液体パッキン(ThreeBond1215 または ホルツ液体パッキン) ・シールテープ ※液体パッキンの代用品。液体パッキンがある場合は不要。 ・オイル処理剤 ・ブレーキクリーナー ・お湯 ・ウエス ・ビニール手袋 → 使い捨てができる物を数枚。 ・汚れてもいい作業着 → ギヤオイルは臭いが独特なので捨てられる物 |
・ASTRO PRODUCTS オイルサクションガン
→ こちら ・ASTRO PRODUCTS 3/8DR プッシュ式スライドTハンドル
・3/8inch(9.5sq)エクステンションバー → 短い物 ・3/8DR ドレンプラグソケット → 手元にあれば使ってください。 ・2t(3T)ジャッキ ・リジットラック x 4 ・タイヤ止め ・オイル受け ・バケツ -------------下記は自作のリザーブタンク作成の場合に必要な物------------ ※オイルサクションガンより手を汚さずに作業できます。 ・500mlまたは1Lのペットボトル(蓋つき) ・ホース → 私の場合は6φ径で長さ1mぐらいの物を使用。 ・コーキング(シリコン系) ・コーキングガン ・ティッシュペーパー → コーキング拭き取り時使用。 ・ビニールテープ ・充電(電動)ドライバー ・ドリル刃 → ホースの外径に合わせたサイスを使用。 ・カッター
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★施工 | |||||||||||||||
■準備 | |||||||||||||||
・温かいお湯を入れたバケツの中にミッション(ギヤ)オイルの缶ごと入れて、ミッション(ギヤ)オイルを温めます。 ミッション(ギヤ)オイル注入時、少しでもオイルサクションガンがスムーズに動いて、負荷を無くすためです。 | |||||||||||||||
・水平な所に車を停めます。 ・サイドブレーキを引きます。 ・リヤタイヤにタイヤ止めをします。 ・作業しやすいように、車体をできるだけ高くリフトアップします。 フロント側→リヤ側の順番でリフトアップします。 ミッション(ギヤ)オイルを入れた時、適正量を入れるため、必ず車体の水平を維持してください。 ・リフトアップ後、車体を揺らして安定している事を確認します。 | |||||||||||||||
■ミッション(ギヤ)オイル抜き取り | |||||||||||||||
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![]() 【フィラープラグ緩み】 ・必ず先にフィラープラグ(投入口)が緩む事を確認します。 先にドレンプラグ(廃棄口)を緩めて、ミッション(ギヤ)オイルを抜いてしまった後、フィラープラグが外れなかったと言う事が無いようにするためです。 フィラープラグを完全に外さず、緩ませるだけにします。 | |||||||||||||||
・ドレンプラグの位置は、エンジン中央下にあります。 | |||||||||||||||
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・ASTRO PRODUCTS 3/8DR プッシュ式スライドTハンドルか、3/8inch(9.5sq)ラチェットハンドルで緩ませた後、3/8inch(9.5sq)エクステンションバーでフィラープラグを取外します。
【プラグとミッション側の穴の清掃】 ・フィラープラグに付いているミッション(ギヤ)オイル、液体ガスケットを取り除きます。 ・ドレンプラグには磁石が付いています。 ドレンプラグに付いているミッション(ギヤ)オイル、鉄粉、液体ガスケットを取り除きます。 ・エンジン側のフィラー側とドレン側の穴のネジ山に付いているミッション(ギヤ)オイル、液体ガスケットを取り除きます。 | |||||||||||||||
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●自作のリザーブタンクを作成した場合 ※追記:2018.05.26. ・ミッション(ギヤ)オイルは粘度があるため、サクションガンでやると手が汚れたり、かなり苦労します。 ペットボトルとホースでリザーブタンクを作成して、ミッションより上の高い位置からミッション(ギヤ)オイルを流し込む方法が楽なので紹介します。
・ペットボトルの底面をカッターで切り落とします。 ・ペットボトルのキャップの中心にホースの外径と同じ穴を開けます。 ・ホースをペットボトルのキャップの穴に通します。 ・ビニールテープでペットボトルのキャップ下を固定します。 ・ペットボトルのキャップ内にシリコンを流し込みます。 ・ペットボトルのキャップをペットボトル本体に取付けます。 ・はみ出たシリコンをふき取ります。 ・ホースからペットボトル本体までビニールテープで巻き付けます。 ・ホース側の方を口でくわえて息を吹きかけて、ホース内に入り込んでいるシリコンを吹き飛ばしてください。
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・フィラープラグのネジ山に液体ガスケットを少量付けます。 ・始めは手でねじ込んでからフィラーボルトを3/8inch(9.5sq)エクステンションバーで、フィラープラグを締めます。 [規定トルク:210kgf] ・液体パッキンを使用している方は、はみ出た分をふき取ります。
【清掃】 ・フィラープラグ、ドレンプラグの周辺などの汚れをパーツクリーナーで油分を綺麗に拭き取ります。 | |||||||||||||||
・少し時間を置いてから、フィラープラグ、ドレンプラグからオイル漏れしていない事を確認します。 ミッション(ギヤ)オイルが漏れていると車検NGです。 | |||||||||||||||
・オイル受けに入った廃油は、オイル処理剤に入れて処分します。 お住いの自治体によって処分方法が違う場合がありますので、確認してください。 近くのディーラーまたは整備工場に処理(有料)してください。 | |||||||||||||||
・車体をリヤ側→フロント側の順番でリジットラックからおろします。 ・リヤタイヤからタイヤ止めを取外します。
【作業完了】 ・これで終了です。 | |||||||||||||||
★施工後 | |||||||||||||||
・狭い所なので作業がやりにくくて、オイルサクションガンでミッション(ギヤ)オイルを入れる時も時間がかかっていました。 ※追記した方法で作業すると、交換作業は楽で時間短縮できます。 ミッション(ギヤ)オイルの臭いが独特なので、手や作業着に付くとしばらく臭いが取れないです。
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