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 オートライトセンサーASSY調整方法

2020.05.02.施工/公開日

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 SWIFTsport[ZC33S]1型の「オートライトセンサーASSY」の調整方法を紹介します。


 ★今回調整する商品の紹介

・オートライトセンサーASSY [38680-50J10]


・オートライトセンサーASSYは、最近販売されている車に使われているオートライト機能のセンサーです。

 ライトスイッチを「AUTO」にすると、薄暗くなると自動でライトが点灯する便利な機能です。

 薄暗くなっているのに、この明るさの時にライトが点かないかなぁと思っている方が多いと思います。

 サービスマニュアルにもオートライトの調整方法は、書いていません。

 オートライトセンサーASSYを調整方法として、センサーのカバーにマジックで塗るやり方もありますが、オートライトセンサーASSYで調整する事ができます。

 このページでは、1型のオートライト機能を調整する方法を紹介します。

 ※2型、3型、4型のオートライトセンサーASSYは、1型とは違うセンサーに変更されています。

  2型、3型、4型は、このページで紹介されている調整方法はできません。


 TOYOTAの高級車では、ライトの付くタイミングを5段階に調整できるようになっています。


 私の車に付いていたオートライトセンサーASSYのLotNo.は1939でした。


●部品購入時の注意点

 部品購入時、ロットナンバーに注意してください。

 ディーラーで部品購入するのは大丈夫かもしれませんが、中古で部品を購入する方は要注意です。

 同じ部品番号でもロットナンバーが違うだけで、配線が入れ替わていることがあります。

 また同じ年式の車でも違うことがあります。

 Keiworksに乗っていた時、運転席側のパワーウインドウのモーターを交換した時にあった話です。

 中古で部品を購入された方は、ロットナンバーをディーラーに問い合わせした方がいいと思います。

 関連:フロントパワーウィンドウモーターとパワーウィンドウマスタースイッチASSY交換

 → こちら ※Keiworksのページです。


 ■道路運送車両の保安基準改正

2020年4月以降に販売された乗用車(新車)には「オートライト機能の搭載が義務付けられることになりました。

 オートライト機能が壊れている場合は、車検NGになります。

 SWIFTsport、SWIFTの2型、3型、4型が新保安基準の対象になります。

 私の車、SWIFTsport[ZC33S]は、1型です。

 今回の規制には直接関係無い年式の車になりますが、「AUTO」スイッチはあります。

 オートライトの故障した表示がメーターに表示がある場合は、車検NGになります。


●主な新保安基準

*周囲の照度が1,000ルクス未満になると、2秒以内に点灯する。

*周囲の照度7,000ルクス以上になると、5秒から300秒以内に消灯する。

*走行中、手動によるON・OFF機能は無し。※ただし、駐停車状態にある場合は消灯可能。


 ★必要な部品/材料  ★必要な工具

・養生テープ


・リムーバー(内装剥がし)[スリムタイプ]

・精密ドライバー

・テスター → 無くても大丈夫です。


 ★施工

  施工時の注意点

 ・整備資格を持たずに施工する場合や、このページを見て施工した場合は、自己責任でお願いします。

 ・今回の調整作業は、サービスマニュアルに載っていない方法で調整します。調整/使用は自己責任です。

 ・このページで紹介している車両は、SWIFTsport[ZC33S]の1型に付いているオートライトセンサーASSYを調整します。

 ・必ず部品を触る前や施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

 ・作業は必ず平らな所で作業してください。

 ■オートライトセンサーASSY取外

【オートライトセンサーASSYの位置】

・助手席からフロントガラス下側とダッシュボードのつなぎ目を見ると、ダッシュボードに黒くて丸いプラスチックがあります。

 これがオートライトセンサーASSYです。

【オートライトセンサーASSY取外】

・必ずエンジン停止の状態で、スタートボタンで「ACC」や「ON」にしないでください。

・傷防止のため、オートライトセンサーASSYの脇に養生テープを貼ります。

・リムーバー(内装剥がし)をオートライトセンサーASSYの脇に差し込んで、オートライトセンサーASSYを上に引き上げます。

・オートライトセンサーASSYをダッシュボードより取出します。

 ハーネスは長くないので、勢いよく引っ張らないでください。

 左の写真は、ハーネスを引っ張り出せる最大の長さです。

・オートライトセンサーASSYの脇にあるハーネスのコネクターのツメを押しながら引き抜きます。

・コネクターを外したら、コネクターがダッシュボード内に入らないように、ダッシュボードに貼っていた養生テープをオートライトセンサーASSYの穴に貼付して、落下しないようにします。

・取外したオートライトセンサーASSYです。



 ■オートライトセンサーASSY調整

【オートライトセンサーASSYの調整する場所】

・オートライトセンサーASSYを調整する場所は、左の写真のように正方形の穴が開いています。

 その穴を覗くと緑のプリント基板が見えて、可変抵抗(丸い部品)があります。

 この可変抵抗を調整する事で、ライトスイッチが「AUTO」の時にライトが点くタイミングを変える事ができます。


【調整する前に】

・オートライトセンサーASSYの可変抵抗を調整する前に注意点があります。

 *可変抵抗の調整できる範囲は 340° です。

  回し過ぎると可変抵抗破損=オートライトセンサーASSY交換になります。

 *テスターを使わずに調整すると、変更前の状態に戻せない場合があります。


【オートライトセンサーASSY調整】

●テスターを使用しないで調整する方

・左の写真の可変抵抗に精密ドライバーを差し込んで回して調整します。


  時計回し  → 点灯が遅くなる

  反時計回り → 点灯が早くなる


・オートライトセンサーASSYを取付して、自分がライトが付いてほしいタイミングまで調整を繰り返します。


●テスターを使用して調整する方 ※テスターを使用しない方は、次の工程に進んでください。

・オートライトセンサーASSYの両脇に、センサー部分のカバーを固定しているツメがあります。

 精密ドライバーを差し込んで、センサーのカバーを取外します。

 センサーのカバーを取外すと、プリント基板がよく見えます。

 プリント基板は13mmの正方形でとても小さいです。

・プリント基板の裏側です。

・可変抵抗で点灯する明るさを調整します。

・左の写真の赤い長方形側にテスターの+(プラス)、赤い丸にテスターの−(マイナス)を当てます。

 始めに調整前の抵抗値を測ります。

 この抵抗値が基準になります。

 これで純正位置にあとで戻す事ができます。


・可変抵抗の中心に精密ドライバーを差し込んで、精密ドライバーを回して調整します。


  時計回し  → 点灯が遅くなる

  反時計回り → 点灯が早くなる


 様子見ながら調整していくので、極端に抵抗値を変えないでください。

 可変抵抗を回したら抵抗値を調べます。

・可変抵抗調整後です。

 オートライトセンサーASSYを取付して、自分がライトが付いてほしいタイミングまで調整を繰り返します。

・センサーのカバーをオートライトセンサーASSYに取付けます。

 向きが決まっているので注意してください。

 センサーのカバーを取付けたら、ツメで固定されている部分が少し飛び出ているようであれば押し込んでください。



 ■オートライトセンサーASSY取付

【コネクター差込】

・コネクターを手で持って、ハーネスがダッシュボード内に入らないようにダッシュボードに貼っていた養生テープを剥がします。

・オートライトセンサーASSYに、コネクターを差し込みます。

 コネクターは差し込む向きがあるので注意してください。

【オートライトセンサーASSY取付】

・オートライトセンサーASSYをダッシュボードに差し込んで押し込みます。


【動作確認】

・下記の手順で動作確認します。

 @ライトスイッチを「AUTO」にします。

 AオートライトセンサーASSYの上に、日光を遮る物を置きます。

 Bライトが点く事を確認します。

 Cライトスイッチを「OFF」にします。


【オートライトセンサーASSYの感度確認】

・オートライトセンサーASSYのライトが点くタイミングは、日没時に自分がライトが付いてほしい明るさになっているか確認します。

 自分好みのタイミングになるまで調整を繰り返します。



 ■紹介動画

・左の動画はYouTubeで公開しています。

 このページで紹介している内容を簡単にまとめています。

YouTubeチャンネル SWIFTsport改造と改良自己満足のホームページ


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 ■オートライトセンサーASSYの故障診断方法

●オートライトセンサーASSYの故障診断方法

・オートライトセンサーASSYが、正常に動作しているか確認する方法を紹介します。


【必要な物】

・新品の電池(1.5V) → 3個(4.5Vの電圧にします。)

・電池ボックス(電池3本用) → 1個

・配線

・被膜が付いた細い針金 → 端子接続で使用します。

・テスター

・電気スタンド(白熱灯用) → 作業灯でも代替可。

・白熱灯(100V 100W) → LED灯と100W以下は、正常な数値を確認できないため使用できません。


【注意点】

・作業前に必ず体に溜まっている静電気を放電してください。

・ショートさせないよう注意してください。

・調べる時に使用する電圧は、必ず5V以下です。


【診断方法】

 @オートライトセンサーASSY単体で調べます。

  オートライトセンサーASSYを取外した後、下記のように端子部分に配線します。

 @アース

  電池ボックスの−とテスターの−を接続します。

 A信号

  テスターの+を接続します。

 B+5V

  電池ボックスの+を接続します。


 A 電池を電池ボックスに入れます。


 B テスターを4.5Vの電圧を測れるようにレンジを合わせます。


 C 白熱灯(100V 100W)の電源を入れて、点灯します。

   目を傷めないように光源を直視しないようにしてください。


 D オートライトセンサーASSYのセンサー部分を光源に向けます。

   光源からセンサー部分の距離が100mmの状態で、テスターの数値が4.5V付近になれば正常です。


 E オートライトセンサーASSYのセンサー部分を光源に向けます。

   光源からセンサー部分の距離を徐々に離します。

   テスターの電圧数値が4.5V付近から徐々に電圧が下がれば正常です。


 F オートライトセンサーASSYのセンサー部分を光源から遮断します。

   テスターの電圧数値が低ければ正常です。


 G D〜Fまでのテスターの電圧数値が正常の位置であれば、オートライトセンサーASSYは正常です。

   テスターの電圧数値が正常な数値でない時は、オートライトセンサーASSYは壊れているので、新しい物と交換してください。


 H 電池ボックスから電池を抜き取ります。


 I オートライトセンサーASSYの端子から全て配線を取外します。


 ★施工後

・オートライトセンサーASSYの個体差があるかもしれませんが、私の車はオートライトセンサーASSY調整前はかなり暗くならないとライトが点かなくて、車幅灯の付くタイミングとヘッドライトが点くタイミングがほぼ同じでした。

 私と同じように何となくストレスを感じている方も多いと思います。

 オートライトセンサーASSY調整後は、自分の思っている明るさに調整できたのでよかったです。


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