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【取付前に】
・今回購入した可倒式牽引フックのネジ径はM16なので、SWIFTsportには取付できません。
SWIFTsportの牽引フックの径はM20で、ネジピッチは標準のP=2.5です。
金属加工する事ができない方は、ベースのネジ径がM20のP=2.5を購入してください。
初めは価格も安いのでダミーでもいいかなと思っていました。※左と下の写真はダミーとして取付した写真です。
せっかくなので使用できるようにして、SWIFTsport[ZC33S]にちょうど良い寸法のベースを作成して取付する事にしました。
ベースになる部分はホームセンターで、強度もあるボルトで形も加工しやすい商品を探しました。
建材を固定する六角ボルト半ネジ[M20x180 P=2.5]とナット[M20]を購入しました。
この六角ボルト半ネジをベースになる部分(車体とフックの間になる物)として加工方法と取付方法を紹介します。 |
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■準備 |
【準備】
・広く平らな所に車を停めます。
・パーキング(サイド)ブレーキをしっかりと引いてください。
関連:CUSCO スピンターンノブ シルバー[220-014-AA]
→ こちら |
【エンジン停止確認】
・事故防止のため、エンジンは必ず停止してください。 |
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■牽引フックカバー取外 |
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【牽引フックカバー取外】
・牽引フックカバーの位置は、写真の赤〇にあります。
この牽引フックカバーは、SWIFTsportは左右2分割で同じ4代目のSWIFTは1枚物です。
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・牽引フックカバーの右側(車体の色と同じカバー)の切り欠きのそばに傷防止の養生テープを貼付ます。 |
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・牽引フックカバーの右側(車体の色と同じカバー)の切り欠きに−ドライバーを差し込んで、テコの要領で−ドライバーを右側に倒すと牽引フックカバーの右側が外れます。 |
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・牽引フックカバーの右側の穴を利用して、牽引フックカバー左側(カーボン柄のカバー)の右側を手前に引くと、牽引フックカバー左側が外れます。 |
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・作業の邪魔になるので、左右の牽引フックカバーの落下防止の紐を引っ張ると外れます。 |
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■牽引フック加工 |
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【加工準備】
・ボルト切断や研磨時は火花が出るので、作業用ツナギ(長袖/長ズボン)で肌の露出を減らして、火傷をしないよう防いでください。
・作業用手袋をします。
・目を保護する保護メガネを必ず使用してください。
鉄粉が目に刺さると大変です。※私は経験者です。
【牽引フックの確認】
・写真は六角ボルト半ネジ(上)と純正の牽引フック(下)です。
六角ボルト半ネジは大体長さと太さはちょうど良いです。 |
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・純正牽引フックのフック部分が取付時にはどの位置に来るか確認します。 |
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・このまま赤く塗ってもいいような感じです。 |
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・六角ボルト半ネジにナット[M20]を取付けます。
スプリングワッシャー[M20]を取付した方が、六角ボルト半ネジが外れにくくなります。
・車体側に六角ボルト半ネジを仮取付してみます。
六角ボルト半ネジの頭より下が牽引フックのベースになります。 |
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【可倒式牽引フック分解】
・可倒式牽引フックのフック部分からベースのネジ部分を取外します。
SWIFTには車体側のネジ径が合わないので、このネジ部分は使用しません。
このネジ部分を車体側に差し込んでみましたが、長さが少し足りないです。
仮に取付けられても、延長する牽引フックボルトを購入して取付になります。
ボルトを延長すると、今度は逆に少し長くなるので車検NGになりそうです。
●本来の取付方法
本来なら取外したネジ部分を先に車両側の牽引フック用のネジ穴に取付後、フック部分を取付します。
フック部分の角度を水平になる位置で調整します。
商品はナットなどで調整できないので、フック側のネジ山にネジ止め剤やシールテープを使用してください。 |
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【フック部分分解】
・可倒式牽引フックのフック部分を分解します。
左の写真@の六角穴付ボルトを六角レンチ[8mm]で取外します。
黒いベースとフック部分の軸になっている部品を取外すと、黒いベースとフック部分が外れます。
黒いベース部分は使用しません。 |
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・フック部分を分解しました。
取外した六角穴付ボルトを軸に取付、小さい部品なので無くさないよう注意してください。 |
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【六角ボルト半ネジの長さ決め】
・六角ボルト半ネジに取外した可倒式牽引フックのフック部分を当てながら、六角ボルト半ネジの長さを丁度良い所にカットする線をマジックで印を付けします。 |
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【黒いベース部分と六角ボルト半ネジの幅】
・黒いベース部分の幅をノギスで測ると20mmでした。 |
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・六角ボルト半ネジのネジ部分の幅は、M20の規格の通り20mmでした。
黒いベース部分と六角ボルト半ネジの幅は同じ事を確認できました。
六角ボルト半ネジの幅は加工しないですみました。
幅が合わない場合は、六角ボルト半ネジの幅を削るまたはワッシャーで厚みを調整する事になります。 |
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【六角ボルト半ネジ加工】
・六角ボルト半ネジをC型クランプまたは万力で固定します。
C型クランプを使用する方は、しっかりと押さえながら加工してください。
・ディスクグラインダーに鉄鋼切断用のディスクを取付します。
・六角ボルト半ネジの頭の部分をディスクグラインダーでカットします。 |
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・六角ボルト半ネジのカットした面をディスクグラインダーまたは鉄鋼用のヤスリで平らにします。
・ディスクグラインダーまたは鉄鋼用のヤスリで六角ボルト半ネジのカットした面の角を落とします。 |
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・念のため、六角ボルト半ネジのカットした面をフック部分に仮合わせてみました。
問題なく使用できます。 |
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・フック部分の六角穴付ボルトの穴をノギスで測ります。
私の場合は15mmでした。
・電動ドリルに鉄鋼用のドリル刃[15mm]を取付けます。
・六角ボルト半ネジに穴を開ける位置に印した所に鉄鋼用のドリルの刃の中心を合わせて、万力またはC型クランプをしっかり持って穴を開けます。
六角穴付ボルトの軸が通るようにします。
軸が遊ばないよう注意してください。
・バリがある場合は鉄鋼用のヤスリで落としてください。 |
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・六角ボルト半ネジのカットした面を左の写真のように角を落とします。
フック部分より飛び出ないように合わせながら削ります。 |
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【フック部分組立】
・軸の片側に六角穴付ボルトをねじ込みます。
・フック部分の六角穴付ボルトの穴と六角ボルト半ネジに開けた穴を合わせます。
・合わせた穴に軸を入れます。
・もう片方の六角穴付ボルトを軸にねじ込みます。 |
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■牽引フック取付 |
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【フロントフェンダーライニングの前側取外】
・フック部分の水平に固定するため、フロントバンパー下部のフロントフェンダーライニングを取外します。
*フロントフェンダーライニング取外方法
・助手席側のフロントバンパー下部のフロントフェンダーライニングの前側を取外方法は、次のようになります。
@ネジ(赤〇と緑〇)は+ドライバーで取外します。
Aプラスチックリベット(青〇)の中心に、−ドライバーを差し込んで、テコの要領で中心を持ち上げてロックを解除します。
Bプラスチックリベットの外側をつまんで取外します。
C助手席側フロントフェンダーライニングの前側を動かして、フロントバンパー内に手が入るようにします。
・運転席側も同じように取外します。
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【可倒式牽引フック取付】
・フック部分を垂直にします。
・六角ボルト半ネジを車体側の牽引用のM20のネジ穴に締め付けます。
一旦全部ネジを締めます。
・フック部分の水平状態を見ながら六角ボルト半ネジを緩ませて、フロントフェンダーライニングの穴から手を入れて、六角ボルト半ネジに取付しているナット[M20]を車体側へ締付ます。
・フロントフェンダーライニングの穴からモンキーレンチを入れて、ナット[M20]を締め付けます。
六角ボルト半ネジのガタツキが無い事を確認します。
【牽引フックカバー加工/取付】※加工して取付する方だけ
・牽引フックカバーが六角ボルト半ネジに当たる部分をカットします。
牽引フックカバー左側(カーボン柄のカバー)から加工して、合わせながら穴を開けます。
牽引フックカバー左側(カーボン柄のカバー)を取付します。
・牽引フックカバーの右側(車体の色と同じカバー)が六角ボルト半ネジに当たる部分をカットします。
牽引フックカバーの右側(車体の色と同じカバー)から加工して、合わせながら穴を開けます。
牽引フックカバーの右側(車体の色と同じカバー)を取付します。
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【助手席側フロントフェンダーライニングの前側取付】
・フロントバンパー下部の助手席側フロントフェンダーライニングの前側を取外した方は、次のように取付します。
*フロントフェンダーライニング取付方法
@フロントフェンダーライニングの位置を元の位置に合わせます。 |
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Aネジ(赤〇と緑〇)は、+ドライバーで固定します。
Bプラスチックリベット(青〇)の中央を浮いた状態で差し込みます。
C中央を押し込むとロックします。
・運転席側も同じように取付します。
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【フック固定】
・フック横の六角穴付ボルトを六角レンチ[8mm]で締付けます。
【保安基準の適合確認】
・牽引フックの取付が保安基準に適合しているか確認します。
@強度が十分耐えられる事。
これは販売しているページに書かれている数値を信用するしかないですが、2.000Kgまで耐えられるようなので条件はクリアしています。
A鋭い突起が無い事。
これに関しては鋭く突起している面がありませんのでOKです。
B指定する自動車部品(指定部品)を車体にリベットや溶接による取付は車検NGです。
牽引フックはボルト、ナットで取付されているのでOKです。
構造等変更に係わる諸手続きが不要です。
C牽引フック取付時の寸法が全長±30mm/全幅±20mm/全高±40mm/車両重量が一定範囲内に収まっている事。
車のフロントバンパーから飛び出ていないのでOKです。
最低地上高90mm
車両重量も範囲内なのでOKです。
一様、保安基準はOKですが、車検時に検査員の方の考え方で車検OKまたはNGになるので、事前に確認した方がよいでしょう。
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【取付完了】
・取付完了です。
見た目も良くなりました。
お世話にはなりたくありませんが、ダミーではなく、いざと言う時にちゃんと機能を発揮できるようになりました。 |
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【塗装】※塗装する方だけ
・商品のレビューを見ると、「アルマイト塗装が半年ぐらいで色が薄くなる。」と言う書き込みがありました。
私に届いた商品のフック部分を見ると、アルマイト塗装はムラがあってあまり上手ではないです。
そのレビューを書いた人も塗装していると書いていました。
私の場合はブレーキキャリパーを塗装した赤と同じ色で塗装します。
赤の色を統一する事で色のバラつきを無くしてバランスを取ります。
関連:ブレーキキャリパー塗装
→ こちら |
私の場合は車に取付した状態で塗装します。
塗装方法は下記のようになります。
@フック部分とバンパー周りを養生します。
Aよく脱脂をします。
B六角ボルト半ネジを私の場合は黒く塗ります。
C六角ボルト半ネジの塗料が乾いたら、フック部分を塗装します。
D仕上げにクリアで仕上げます。
E塗装後塗料が乾いたら、養生を撤去してください。 |
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■可倒式牽引フック使用方法 と メンテナンス |
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【可倒式牽引フックを使用する場合】
・可倒式牽引フックの使用と収納方法は、下記の手順します。
●可倒式牽引フック使用時の手順
@牽引フックカバーを−ドライバーで取外します。
Aフック両脇にある六角穴付ボルトを六角レンチ[8mm]で緩めます。
Bフック部分を90°上に起こして水平にします。
Cフック部分にある六角穴付ボルトを六角レンチ[8mm]で締付固定します。
D牽引ロープをフックの内側に通します。
E牽引する車のフックに牽引ロープを取付けます。
牽引車はゆっくり走行します。走行する時は牽引ロープを張り過ぎにならないように注意してください。
●可倒式牽引フック収納時の手順
@牽引する車のフックから牽引ロープを取外します。
A牽引ロープをフックの内側から取外します。
Bフック両脇にある六角穴付ボルトを六角レンチ[8mm]で緩めます。
Cフック部分を90°下に下げて垂直にします。
Dフック部分にある六角穴付ボルトを六角レンチ[8mm]で締付固定します。
E牽引フックカバーを取付します。
F可倒式牽引フックを使用後は、ガタツキが無い事を確認してください。
【メンテナンス】
・六角ボルト半ネジの締め付け具合と六角穴付ボルトの締め付け具合を定期的に確認してください。
・可倒式牽引フックを使用する事があった場合のために、六角レンチ[8mm]を車の車載工具と一緒にしておいてください。 |