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 ギアシフトコントロールケーブルゴムブッシュ改良

2017.02.05.施工/公開日

車検クリアできます。

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 Keiworksの「ギアシフトコントロールケーブルゴムブッシュ」を交換/改良します。

 K6AエンジンのMTミッションの定番の弄りです。

 「RCテクニカ スポーツシフトリンク」のように、ゴムブッシュをベアリングに変更します。


 ★今回取付する商品の紹介

・NACHi 単列深溝玉軸受 両側シールド型 [6201ZZE]

【特徴】※NACHiホームページより

・長寿命



・静かな回転音

・低トルク

当社独自のシール構造を採用し、異物の侵入とグリースもれを防止。

耐高温/長寿命グリースを封入して使用温度範囲を拡大。

軸受の耐久性を向上。

部品精度をさらに高め、音品質をアップ。

シールリップを改良し、回転トルクを低減。


【主な使用用途】※NACHiホームページより

 汎用モータ、オルタネータ、スタータ、コンプレッサ、送風機、減速機など広範な用途に使用。


【詳細】※NACHiホームページより

・メーカー

・呼び番号

・サイズ

株式会社 不二越

6201ZZE


内径:12mm

外径:32mm

幅:10mm

面取寸法:0.6mm 

・基本動定格荷重Cr

・基本静定格荷重Cor

・許容回転速度 グリース潤滑

・質量

・購入価格

6,800N

3,050N

22,000min-1

37g

\560 (税込[8%])※購入時の価格と消費税率です。


 ★シフターについて

【シフターの種類/特徴】

・Keiのマニュアル車のシフターは、ワイヤー式とロッド式の2種類あります。

 私は両方のタイプのシフターを運転した事があります。

 ワイヤー式は、今乗っているKeiworks、ロッド式はcivic(EG-6)に乗っていました。

 この二つのタイプを比較すると、

 ★Aタイプのマニュアル車はロッド式です。

 残念ですが、ロッド式は今回の改良はできません。

・ロッド式は、ギヤを入れる時にワイヤー式と違ってしっかりとギヤに入ったという感覚があり、シフターの操作が重く感じて、ミッションからの振動が伝わってきて、全体的にカクカクして重い感じです。

 私としてはロッド式が好きなんですが、今販売されているマニュアル車はワイヤー式に変わってきています。


・私はcivic(EG-6)のマニュアル車(ロッド式)を乗っていた時、「C'sショートストロークシフト」を取付していました。

 純正よりちょっと重たかったですが、しっかりギヤが入ってギヤミスが無くなりました。

 関連:HONDA sports civic (E-EG-6)

 → こちら

 ★Bターボ/worksのマニュアル車はワイヤー式です。

 今回の改良方法は、ワイヤー式のシフター(Bターボとworks)だけになります。

・左の図は7型〜11型のシフターです。

 1型〜6型と7型〜11型のシフターの違いは、シフトケーブルの固定方法です。

 1型〜6型(98.10〜03.08)は、シフター本体にシフトケーブルを固定する切り欠きがありません。

 7型〜11型(03.09〜09.09)は、シフター本体にシフトケーブルを固定する切り欠きがあって、シフトケーブルが抜けにくくなっています。

・ワイヤー式は、ギヤを入れる時にフニャっとした感覚があり、ロッド式と比べるとシフターの操作が軽く、シフトノブにミッションの振動があまり伝わらなく、全体的に柔らかい感じです。

・私の場合は、SUZUKI SPORT SSシフターとシフターの高さ変更しています。

 SSシフターだけでもギアの入り方が変わりますが、今回の改良で更に良くなりました。



 関連:SUZUKI SPORT SSシフター

 → こちら


 関連:シフトレバーの高さ変更

 → こちら


【今回の改良について】

●シフトミスの原因

・SUZUKI、mazda(SUZUKIのOEM車)のワイヤー式マニュアル車のトラブルは、ギアシフトコントロールケーブルのゴムブッシュのヘタリや破損です。

 ゴムブッシュのヘタリや破損でシフトストロークが長くなったり、ギヤ抜け、シフトミスなどが発生します。


●シフトミスの改善方法

・シフターとミッションをつなぐケーブルは、ギアシフトコントロールケーブルとシフトケーブルの2本接続されています。

 今回交換するのは、シフトレバーを左右に動かした時に動く「セレクトコントロールケーブル」(手前)のゴムブッシュを交換します。

 シフトレバーを前後に動かした時に動く「シフトケーブル」(奥側)は交換しません。

・シフトミスを防止するため、ゴムブッシュからベアリングに変更します。

 ゴムブッシュからベアリングに変更すると、下記のように改善されます。

   *シフトフィーリングの向上

   *純正シフトワイヤーのゴムブッシュのリジッド化

   *ギヤの適正変速によるシンクロの保護

   *シフトミス防止


【ゴムブッシュについて】

ゴムブッシュをバラしてしまうので、ベアリングから元のゴムブッシュに戻す事ができません。

 交換するゴムブッシュは、「ギアシフトコントロールケーブルASSY」に付いている部品です。

 ゴムブッシュがヘタリや破損した場合は、ゴムブッシュだけの交換できません。

 その場合は「ギアシフトコントロールケーブルASSY」を注文する事になります。

  2WD用 → ケーブルアッシ,ギアシフトコントロール → 28300-78G21 ※10型

  4WD用 → ケーブルアッシ,ギアシフトコントロール → 28300-78G03 ※10型


【ベアリングの選択について】

・ベアリングのサイズは、いろいろ種類がありますが、合わせたようにピッタリなベアリングがありません。

 今回購入したベアリングは、ゴムブッシュの大きさに一番近い物を購入しました。

・メーカーはNACHi製とNTN製の同じNo.6201を比較した時、NACHi製のベアリングの性能が良かったので購入しました。→ NACHi製とNTN製の基本動定格荷重Crが700N差で、基本静定格荷重Corが300N差でNACHi製にしました。



【今回の改良費用(材料)について】

・今回の費用は下記のようになりました。 ※購入する場所/商品によって金額が変わります。※購入時の金額です。

  ベアリング

  平ワッシャー

  Rピン

  ビニールテープ

\626 (税込8%)

\2  ※1枚当たり 必要な方だけ

\16 ※1個当たり 必要な方だけ

\88 (税込8%)

 ゴムブッシュを改良する場合

  ゴムロール[3x50mmx1m] \419 (税込8%)

  合計

\732 (税込8%)


 ※上の価格はホームセンターで購入時の金額です。


 ★必要な部品/材料 ★必要な工具

・作業用手袋

・ウエス

・パーツクリーナー

・グリス

・ビニールテープ か シールテープ

・平ワッシャー[8x18x1.6] 1枚 ※必要に応じて

・スナップピン(Rピン)10φ ※破損や交換する場合。(純正品は8φ)

 純正部品を購入する方は

 スナップピン 09385-08007 ※10型


・−ドライバー(#2)

・+ドライバー(#2)

・カッター(大)

・ワイヤーブラシ

・作業灯

・カッター または ハサミ

・ペンチ ※スナップピン(Rピン)を購入した方だけ

-

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●純正ゴムブッシュを改良する方

・ゴムロール[厚み:3mm]

・シリコンスプレー


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●純正ゴムブッシュを改良する方

・ペンチ

・カッター または ハサミ

 ★施工

  施工時の注意点

  ・整備資格を持たずに施工する場合や、このページを見て施工した場合は、自己責任でお願いします。

  ・作業は必ず平らな所で作業してください。

  ・火傷するので必ずエンジンが冷えている時に交換作業してください。

 ■ゴムブッシュ取外

【ボンネット】

・ボンネットを開けます。


【セレクトコントロールケーブルのゴムブッシュの位置】

・セレクトコントロールケーブルのゴムブッシュは、先端に付いています。

 エンジンルームを見てエアクリーナーとバッテリーの間のキャニスターの真下にあります。

 (左下の写真赤丸の部分)

  

【エアクリーナー取外】

・エアクリーナーを取外します。

 関連:純正エアクリーナーボックス脱着方法

 → こちら


 関連:サティスファクション カーボン コールド エアインテーク システムズ取付

 → こちら

【作業灯準備】

・作業しやすいように、作業灯をキャニスターの真下に光が当たるようにします。

【スナップピン取外】

・ワッシャーとゴムブッシュを固定しているスナップピンを取外します。

 スナップピンの先端を中心から外側へ移動させます。(写真@)

 押さえた所でスナップピンを引き抜きます。(写真A)

・スナップピンが外れました。

・取外したスナップピンを状態を確認します。

 スナップピンが折れたり、曲がったり、錆がひどい場合は交換してください。

 純正部品を購入する方は、下記の部品番号で注文してください。

  スナップピン → 09385-08007 ※10型

●スナップピン(Rピン)をホームセンターで購入される方

・スナップピン、Rピンと書いてあるパッケージの物を購入してください。

 どちらも同じ商品です。

・一般的なホームセンターで販売されているスナップピン(Rピン)の形状は、純正部品とは形状が違います。

 購入するスナップピン(Rピン)の純正部品のサイズは8φですが、ホームセンターで見ると純正部品より細いので、サイズが大きくなりますが10φのスナップピン(Rピン)を購入した方がいいと思います。

 販売価格は10入で\150ぐらいです。

・スナップピン(Rピン)を加工します。

 純正部品のような形状にするため、丸くなった部分をペンチで挟んで、平らな台の上押しつけて90°に折り曲げます。


【ワッシャー取外】

・ワッシャーを取外します。

・ワッシャーの錆がひどい場合は交換してください。

 ホームセンターでこのサイズのワッシャーを探してみましたが、同じサイズの物がありませんでした。

 純正部品を購入する方は、下記の部品番号で注文してください。

  ワッシャー8.5x38x1.6 → 09160-08143 ※10型

【セレクトコントロールケーブルの先端取外】

・ワッシャーを取外すとゴムブッシュが見えます。

 私の車のゴムブッシュは破損していないように見えませんが、141,000Kmも走行するとゴムブッシュの遊びの穴も押されて変形しています。(写真左右の穴の大きさ:右が穴が小さくなっています。)

・セレクトコントロールケーブルのゴムブッシュ部分を上に持ち上げて、シフトケーブルレバーの中心のピンから取外します。

●純正改 強化ゴムブッシュ ※ゴムブッシュが破損していない場合

・純正のゴムブッシュを利用したゴムブッシュを強化する方法を紹介します。

 この方法も他の方がされていますが、写真の赤く塗られている部分の空洞にゴムロール(厚さ3mm)を詰めるだけです。

 シリコンスプレーを吹きかけてからゴムを入れた方が入りやすいです。

 この方法で注意する事は、シフトケーブルレバー中心の金属の摩擦が増えてしまいます。

 部品の交換のサイクルが早くなる場合があります。


【シフトケーブルレバーの清掃】

・シフトケーブルレバーに付いている汚れを、ワイヤーブラシで落としてパーツクリーナーで汚れを洗い流します。


【シフトケーブルレバーの状態確認】

・シフトケーブルレバーのピンの部分が破損していないか確認します。

 破損している場合は、下記の部品番号で注文してください。

  レバー,シフトケーブル → 25610-78G20 ※10型

【セレクトコントロールケーブルのゴムブッシュ取外】

・セレクトコントロールケーブルのゴムブッシュを取外します。

 ゴムブッシュの周りの金属部品をしっかり持って、親指で押すと中心のゴムブッシュが取外せます。

  


 ■ベアリング取付

【大きさ確認】

・ゴムブッシュの上にベアリングを重ねてみました。

 内径はノギスで測るとベアリングとゴムブッシュの差が4mmベアリングの方が大きいです。

 外径はノギスで測るとベアリングの方が1mm小さいようです。

【ベアリング加工(内径)】※この作業をするとゴムブッシュは使えなくなります。

・ゴムブッシュの中心の筒状の金属の部品を使用します。

 ゴムをカッターで切り落として取外します。

 筒状の金属の部品の周りに付いているゴムは、少し残すようにしてください。

・ベアリングの中心の穴にゴムブッシュから取外した筒状の金属の部品を差し込みます。

【ベアリング仮取付(状態確認)】

・ベアリングの取付状態を確認するため、仮にシフトケーブルレバーに加工したベアリングを取付けます。

・セレクトコントロールケーブルの丸い金属を加工したベアリングにかぶせてみます。

 左右1mmの隙間がありました。

・セレクトコントロールケーブルの丸い金属を取外します。

・シフトケーブルレバーからベアリングを取外します。

【ベアリング加工(外径)】

・加工したベアリングをベアリングの周りをビニールテープ(シールテープ)で巻いて、1mm分の巻きます。

 セレクトコントロールケーブルの丸い金属に取付けて、ベアリングが遊ばないように厚みを調整します。

【ベアリング取付】

・ベアリングに取付けたゴムブッシュの金属部分にグリスを塗ります。

・加工したベアリングをシフトケーブルレバーに取付けます。


【ワッシャー取付】

・ワッシャーをシフトケーブルレバーに取付します。

【スナップピン取付】

・スナップピンをシフトケーブルレバーの中心の棒の穴に通して固定します。


●スナップピンを社外品にした場合

 スナップピンをホームセンターで購入して加工したRピンを取付けると左の写真のようになります。

 私の場合は、スナップピンとワッシャーの間の隙間が気になったので、平ワッシャー[8x18x1.6]を一枚間に挟みました。


 この状態での完成した状態です。

【動作確認】

・シフトノブを動かして、1速→2速→3速→4速→5速→N→Rとギヤを入れて、ギヤの入りが悪かったり違和感が無いか確認します。

 普段は見えない所ですが、シフターを動かしてギヤを入れると、シフトケーブルレバーの位置が下の写真のようになっています。

1速 ギヤ位置 2速 ギヤ位置 3速 ギヤ位置 4速 ギヤ位置 5速 ギヤ位置 後退 ギヤ位置


・シフターを動かして各ギヤの入りを動作確認して問題が無ければ完成です。


【エアクリーナー取付】

・エアクリーナーを取付します。

  純正タイプ エアクリーナー

 関連:純正エアクリーナーボックス脱着方法

 → こちら


 関連:サティスファクション カーボン コールド エアインテーク システムズ取付

 → こちら




【ボンネット】

・ボンネットを閉じます。


 ★施工後

SUZUKI SPORT SSシフター [ 391500-3370 ]・地味な改良ですが、効果はあります。

 私の車にはSUZUKI SPORT SSシフターを取付していますが、ゴムブッシュをベアリングに変えただけで、ものすごくギヤの入りは良くなりました。

 特にリバース(後退)にギヤを入れた時、交換前がギヤの入りが悪かったので改善されたようです。

 交換前のフニャフニャした感じが無くなりました。

 ベアリングの価格もそんなに高くないので、手軽に改良できます。

 関連:SUZUKI SPORT SSシフター

 → こちら



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