■ジャッキアップ |
|
【ジャッキアップ】
・フロント側をジャッキアップします。
フロントのジャッキアップポイントは、トルクロッドのボルトにジャッキが当たるようにします。
※左の図は取扱説明書より |
|
・後ろのタイヤにタイヤ止めをします。
・私の場合は普通の3tジャッキを使用しているため、少し車高を上げてやらなければジャッキアップできません。
スロープと基本ブロック(高さ:100mm)を使用して、自走で100mm車体を上げます。
・クロスレンチでホイールを取外す方は、ここでホイールナットを緩めてください。
・トルクロッドのボルトにジャッキを当ててリフトアップします。 |
|
・リジッドラックを写真の位置に合わせます。
・ジャッキをゆっくり降ろして、リジッドラックに載っていることを確認します。
完全に載っていることが確認できたら、ジャッキを降ろしてください。
・車体を揺すって安定したら、フロント側のジャッキアップは終了です。 |
|
【ホイール取外】
・フロント側の左右のホイールを取外します。 |
|
・ホイールが外れた状態です。 |
|
|
■取外 (助手席側) |
|
【ボールジョイントブーツの位置】
・ボールジョイントブーツの位置は、ステアリングナックルの下とロアアームの接合している部分にある黒いゴムのブーツです。 |
|
【ステアリングハンドル操作】
・ステアリングハンドルを操作します。
助手席側の場合は、ステアリングハンドルを左に回してください。
運転席側の場合は、ステアリングハンドルを右に回してください。
これで作業しやすくなりました。 |
|
【Rピン抜き取り】
・Rピンを矢印の方向に抜き取ります。 |
|
・Rピンが抜けた状態です。 |
|
【ロッド抜き取り】
・ナットとロッドのネジ山に、潤滑油を吹きかけます。
5分ぐらい放置します。
・ナットはメガネレンチ[17mm]で、ロッドのネジ山の上まで移動させます。(写真の位置まで)
助手席側の場合は、手前に回してナットを緩ませます。
運転席側の場合は、タイヤハウス内に回してナットを緩ませます。
ロッドのネジ山が錆び付いている場合は、緩ませたり締めたりを繰り返しながらナットを緩めます。
途中、潤滑油を吹きかけると動きが良くなります。 |
|
・ロッドを抜き取ります。
私の場合は、矢印の部分にタイロッドエンドプーラーを取付しました。
タイロッドエンドプーラーが無い方は、ステアリングナックルにハンマーを1丁当てて、もう1丁のハンマーでハンマーを叩く「ダブルハンマー」と言う方法でロッドを抜きます。 |
|
・タイロッドエンドプーラーのボルトをメガネレンチ[19mm]で締付け、テンションをかけます。 |
|
・タイロッドエンドプーラーを数回ハンマーで叩くと、「ガゴッ」と言う音とともにロッドが外れます。
この時、タイロッドエンドプーラーが落下する場合があるので、足をケガしないよう注意してください。 |
|
・ロッドがステアリングナックルから抜けた状態です。 |
|
・ナットを取外します。 |
|
・ナットが外れた状態です。 |
|
・ロッドをステアリングナックルから取外します。
真っ直ぐロッドを抜き取枝います、
ネジ山を破損させないよう注意してください。
ロッドを抜き取りする時、ロアアームは上に上がろうとするのでちょっと力をかける必要があります。 |
|
・私の場合は、タイロッドエンドにバールの先を引っかけてます。
そのままテコの原理でロアアームを下に下げると、ステアリングナックルからロッドが抜けます。 |
|
・このままではボールジョイントブーツが交換ができないので、フロントスタビライザバージョイントにバールを引っかけます。
これでロアアームが固定されました。
ステアリングナックルは簡単に動くので、動かさないよう注意してください。
ショックアブソーバ上部を固定しているアッパーマウントの2つのボルトが折れると、余計な仕事と出費が増えます。
ボルトが折れた時は、車種が違いますがアッパーマウントを交換する場合は、下記の関連リンクを見てください。
関連:KYB New SR Special
→ こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。 |
|
・ロッドが抜けました。 |
|
【ボールジョイントブーツ取外】
・ボールジョイントブーツ下側にクリップがあります。
このクリップを−ドライバーで取外します。 |
|
・取外したクリップです。
このクリップは再使用禁止です。
状態が良ければ再利用しますが、この場合は自己責任です。
・ボールジョイントブーツ下側に−ドライバーで動かすと、ボールジョイントブーツが外れます。 |
|
【比較】
・ボールジョイントブーツの比較です。
完全に潰れています。 |
|
【グリス拭き取り】
・ロッドに付いているグリスをウエスで取り除きます。
パーツクリーナーは絶対に使用しないでください。 |
|
【ボールジョイント状態確認】
・ボールジョイントの状態を確認します。
ロッドを動かしてボール部分のガタが無いか確認します。
●ガタツキがある場合
ガタツキがある場合はロアアームASSY交換になります。
このままガタツキがある状態を放置すると...
ボール部分が錆びると、錆が削れてボールの径が小さくなって、運転しているとだんだん振動が増えてきます。
末期の症状になるとボール部分がロアアームから抜けます。
タイヤの方向は90°に曲がり、足回りは外れるでしょう。
この状態になるとハンドル操作はできなくなります。
これが高速道路などでスピードが出ている時に抜けた時は、ものすごく恐ろしい事が起きてしまいます。
レッカー代金、部品代、修理費などの費用がかさみます。※自動車保険(車両保険)を使う場合は別です。
ここまでなる前に信号が出ていたはずです。
*洗車や雨の時に油がタイヤの周りににじんでいる。
*運転していると振動が増えてきた。
初期段階の「洗車や雨の時に油がタイヤの周りににじんでいる」時は、足回りを点検した方が良いでしょう。 |
|
|
■取付 (助手席側) |
|
【グリス付け】
・新しいグリスをボール部分に盛るように付けます。
私が使用したグリスは、モリブデングリスを使用しました。 |
|
・新しいグリスをボールジョイントブーツの内側に、すり鉢状に付けます。 |
|
・結構詰めています。 |
|
【ボールジョイントブーツ取付】
・ボールジョイントブーツを取付します。
ボールジョイントブーツ下側をロアアーム側の溝に入れます。
・内部のグリスをなじませるため、ポールジョイントブーツを回します。
・ボールジョイントブーツに付いたグリスをウエスで拭き取ります。 |
|
・クリップまたはステンレスの針金でボールジョイントブーツを固定します。
ステンレスの針金を使用する場合は、一回輪を作ってネジります、
ネジった所をプライヤーでさらにネジって締め付けます。 |
|
・針金をニッパーでカットして、カットした部分がボールジョイントブーツに刺さらないように下に向けます。 |
|
【ロッド差込】
・ステアリングナックルの穴にロッドを差し込みます。
ネジ山を破損しないように注意してください。 |
|
【固定】
・ナットを手締めしてからメガネレンチ[17mm]で締付けます。 |
|
【Rピン取付】
・Rピンをロッドの穴が開いた所に通して固定します。
【動作確認】
・左右にステアリング操作してもらい、ボールジョイントブーツの動きを確認します。
グリスが漏れているようなら車検NGです。
針金もしっかりと締め付けされているか確認します。
【完了(助手席側)】
・作業完了です。 |
|
|
■取外/取付 (運転席側) |
|
【ボールジョイントブーツ取外/取付】
・ボールジョイントブーツの取外と取付方法は、助手席側と同じです。
写真は取付完了時です。 |
|
|
■ホイール取付〜ジャッキダウン |
|
【ホイール取付】
・左右のホイールを取付します。 |
|
【ジャッキダウン】
・フロント側をジャッキで一旦持ち上げ、リジッドラックを取外します。
・ゆっくり車体を降ろします。
・ホイールナットを規定値で締付けします。
・後ろタイヤに付けていたタイヤ止めを取外します。
・私の場合は基本ブロックとスロープから自走で車を降ろします。 |
|
|
■走行確認 |
|
【走行確認】
・走行確認します。
異音がしないか?ハンドル操作に違和感が無いか?など確認します。
作業前と同じ状況で問題無い場合は、作業完了です。
|