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 ロアアームボールジョイントブーツ交換

2012.08.17.公開日

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 Keiworksのロアアームボールジョイントブーツを交換です。

 2回目の車検時に指摘された、助手席側のロアアームボールジョイントブーツのヒビ割れを修理します。

 新しいロアアームボールジョイントブーツを、運転席側と助手席側を交換します。

 このページを見れば、スタビライザーの強化ブッシュを交換できます。


 ★今回取付する商品の紹介

・大野ゴム工業(OHNO) ボールジョイントブーツ [DC-1350]  ※2個購入してください。

 

野ゴム工業(OHNO) ボールジョイントブーツ [DC-1350]

【詳細】

・製造会社

・型番

・定価(1個)

・購入価格(1個)

・セット内容

・対応メーカー

・純正部品番号

 

大野ゴム工業(OHNO)

DC-1350

\900

\630(税込[5%]) ※2個購入

ブーツのみ

SUZUKI / MAZDA / NISSAN

45723-70B00 / 45723-82000

 ●ミヤコ自動車工業(Miyaco)の商品について

 商品名が違いますが、部品(ブーツ)は同じです。

 ブーツ下の部分のサイズだけ27φで小さいです。

 ・商品名

 ・型番

 ・定価(1個)

 ・セット内容

ダストカバーブーツ

TBC-001

¥900

ブーツのみ

・主な適合車種/形式

Kei/Keiワークス/Keiスポーツ/ラピュタ/MRワゴン/ワゴンR/アルト/エブリー など

ABA-HN22S/TA-HN22S/CBA-HN22S/GF-HN11S/GF-HN21S/LA-HN22S/TA-HN12S/UA-HN22S など

※同じ車種でも型式、年式により異なりますので、ディーラーなどで純正品番を確認して購入してください。

【部品購入時の注意点】

・部品購入時は、必ず車検証を見て、年式、型式、車体番号の確認が必要です。

 購入場所によっては、「形式指定番号」「類別区分番号」が必要な所もあります。

 詳しい事は下記の関連リンクを見てください。

 関連:車の部品購入時に車検証で確認する事

 → こちら


【他に購入する部品】※社外品のボールジョイントブーツを購入した場合

SUZUKI純正部品 ピン[04111-3020A]2本 か 代用品のステンレス割りピン[3 x 30mm]2本 を必ず購入してください。

SUZUKI純正部品 09401-27402]2個 か 代用品のステンレス針金[1m] を必ず購入してください。※今回は再利用します。

モリブデングリスを必ず購入してください。

 

【交換時の注意点】

ロアアームボールジョイントブーツを交換する時は、必ず運転席側と助手席側、両方新しい部品に交換してください。

 片方しか破損していないから片方だけ交換は、絶対にしないでください。

 
 ■純正部品と社外部品について

SUZUKI純正部品 ロアアームボールジョイントブーツ [45723-70B00]【純正部品】

 純正部品の販売価格は高いです。

 交換時に必要な物がセットされているので、こちらを購入した方がいいでしょう。

 SUZUKI純正部品 ロアアームボールジョイントブーツセット [45723-70B00]

   セット内容 ブーツ、モリブデングリス、クリップ [09401-27402]

   販売価格(1個)  \1,300(税別) → 2個購入なので\2,600(税別)※ページ作成時の金額。

大野ゴム工業(OHNO) ボールジョイントブーツ [DC-1350]【社外品部品】

 社外部品は、ブーツだけなので販売価格が安いです。

 交換時に必要な物を全て自分で揃えてください。

 自動車部品有名メーカー(大野ゴム工業、ミヤコ自動車工業など)の物を使用した方がいいでしょう。

 ・大野ゴム工業(OHNO)

 ・ミヤコ自動車工業(Miyaco)

ボールジョイントブーツ DC-1350

ダストカバーブーツ   TBC-001

 
 ■ロアアームボールジョイントブーツの修理費用について

【修理を依頼する場合の費用】※修理依頼する所で変動あります。※ページ作成時の金額です。

 車検を受けた所に修理を依頼すると、

  ・ロアアームボールジョイントブーツ[工賃] → 約¥8,000(税別)前後
  ・ロアアームボールジョイントブーツ[部品/工賃込] → ¥10,000(税別) 〜
  ・ロアアーム交換[部品/工賃込] → ¥30,000(税別) 〜

 になるそうです。

 

【自分で修理する場合の費用】

 購入した部品


 ・大野ゴム工業(OHNO)ボールジョイントブーツ[DC-1350](2個) → \1,200(税抜)

 ・ステンレス割りピン[3 x 30mm](3本入) → \96(税抜)  

 ・モリブデングリス → \0 ※手元にあったので、今回購入しませんでした。
   ・クリップ → \0 ※再利用したので、今回購入しませんでした。  
  今回の修理にかかった費用   \1,361(税込[5%])※ページ作成時の金額です。

 ※上の費用にはモリブデングリースとクリップの価格が入っていません。

  モリブデングリースとクリップの部品代を含めても\1,600(税込)ぐらいです。

 
 ■車検について

 ロアアームボールジョイントブーツの役目は、ボールジョイントを砂と水などの異物から守り、錆びないようにする重要な部品です。

 ロアアームボールジョイントブーツが切れて、グリスがはみ出ている場合は、車検クリアできません。

 車検前の点検で、ドライブシャフトブーツが切れていないかよく確認しますが、ロアアームボールジョイントブーツを見ている人は少ないと思います。

 今回(2回目)の車検は、ヒビ割れでグリスが漏れていなかったので車検クリアしました。 → 早期発見できました。

 検査員の人に「早めに交換してください。ボールジョイントの状態によっては、ロアアーム一式交換(運転席側と助手席側、両方交換)になります。」と言われました。

 追記:2012.06.10. 2回目の車検

 今回施工しているロアアームジョイントブーツの交換後に3回目の車検を受けましたが、無事車検をクリアしています。

 関連:Keiworks 車検(2回目) 2012.06.10

 → こちら

 

  ロアアームボールジョイントブーツが切れた後の症状について

正常なボールジョイント(左)と摩耗したポールジョイント(右)【初期症状】

 発進時や段差で「ポキッ」という音が鳴り出して、さらに症状が進むとアクセルペダルに振動が伝わってくるようになります。

 ブーツ内にゴミや水が浸入すると、ボール部分が削れていきガタが大きくなります。

←ボールジョイントより先が小さくなって、円の形がイビツです。

 

こんな風にならないように日頃の点検や、たまにカーオーディオを使わないで走行する日を定期的にした方がいいと思います。【末期症状】 もう手遅れです。

 走行中にステアリングナックルからボールジョイントが外れて、ロアアームが落下します。

 ドライブシャフトも抜けて、タイヤの向きをコントロールできなくなるので、ものすごく怖い事が起こります。

 これが高速道路やバイパスなどでスピードが出ていてこの症状がでれば.... 考えただけでゾッとします。

 左の写真はワゴンRですが、この症状が出るとこんな感じになります。

 日頃から足回りを見てブーツにヒビ割れ又は、ブーツからグリスが漏れてい無いか確認していれば、早期発見で大事故にならずに、修理費用も少なく済みます。

 この場合は、部品点数が多くなり、板金、工賃、契約している自動車保険によってはレッカー代もかかるので、修理費用も相当な金額になります。

 車両保険に加入していればいいですが、普段から車から出ている物音を注意して聞いていると、異常を早期発見できます。

 たまにカーオーディオを使わないで走行する日を定期的にした方がいいと思います。

 

 ★必要な部品/材料 ★必要な工具

・モリブデングリス → 純正部品のセットを購入した方は不要。

・潤滑油 → CURE 5-5-6などのオイルスプレー

・作業用手袋

・ビニール手袋(薄手) → 使い捨ての物

・ブレーキクリーナー

・ティッシュペーパー

・SUZUKI純正部品 ピン[04111-3020A] ※10型

ステンレス割りピン(3 x 25mm)※ステンレス割りピン[3 x 30mm]で代用可。

  今回私は代用品のステンレス割りピン[3 x 30mm]を使用します。

・SUZUKI純正部品 クリップ[09401-27402] ※10型

 ※純正部品のセットを購入した方は不要。

 ※ステンレス製の針金でも代用可。

  今回私は再利用します。

 

・−ドライバー → 先の細い物

・−ドライバー(#2)

・ラチェットハンドル

・エクステンションバー

・ソケット[14mm]

・ソケット[17mm]

・メガネレンチ[17mm]

・メガネレンチ[14mm]

・ゴムハンマー

・プライヤー

・クロスレンチ

・油圧ジャッキ

・リッジトラック(うま) 2個

・タイヤ止め

・軍手

・作業着 → 汚れてもいい服

・ウエス

 ★施工

 ■ロアアームボールジョイントブーツの位置と周りの部品名

【車検時指摘されたロアアームボールジョイントブーツ】

 車検で指摘されたのは助手席側です。

車検時指摘されたロアアームボールジョイントブーツ (助手席側)車検時指摘されたロアアームボールジョイントブーツ (助手席側)

 

【ロアアームボールジョイントブーツの位置と周りの部品名】

・下の写真と図は、ボールジョイントブーツの位置です。

 これから複数パーツ名が出てきます。下の図で確認してください。

ロアアームボールジョイントブーツの位置と周りの部品名

 

 ■ジャッキアップ〜タイヤ(ホイール)取外

  施工時の注意点

 ・今回修理する所は、車輪を保持する重要な部分(分解整備)です。

  整備資格をお持ちでない方は自己責任でお願いします。

  このページと同じように施工する場合は自己責任でお願いします。

 ・施工は運転席側と助手席側、同時進行になります。 → 施工中の写真は助手席側です。

【ジャッキアップ】

・平らで地面の堅い所(コンクリート、アスファルトなど)に車を止めます。

・サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけます。

・リアタイヤにタイヤ止めをセットします。

・左右のフロントタイヤ(ホイール)のナットを緩めます。

・油圧ジャッキでフロント側を持ち上げます。

 片側だけジャッキアップでは、スタビライザーが効いてロアアームが下がらないので、必ず両側をジャッキアップしてください。

施工前・リッジトラック(うま)を車の下部のジャッキポイントに置きます。

・車を下げてリッジトラック(うま)にしっかりかかっている事を確認します。

フロントタイヤ取外【タイヤ(ホイール)取外】

・左右のフロントタイヤ(ホイール)を取外します。

 ナックルからロアアームを取外した時にアッパーマウントのネジ2本負荷がかかるので、必ずフロントタイヤ(ホイール)を取外してください。

 破損して余計な修理費用をかけないためです。

 

【フロントスタビライザーバー取外前に】

・ステアリングナックルからロアアームを取外方法は、

  *フロントスタビライザーバーを取外して作業する方法

  *フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法

 があります。

 このページでは「フロントスタビライザーバーを取外して作業する方法」を紹介します。

 こちらの方法が、ロアアームの点検/交換作業がしやすいです。

 「フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法」は取外部品が少ないですが、ロアアームボールジョイントブーツを交換する時に、フロントスタビライザーバーが効いているので作業性が悪いです。


●フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法

「フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法」を簡単に説明すると、下記のようになります。

@ここまでの作業は同じです。

Aタイロッドを取外します。※割りピンを購入。スタビライザーバーで使用している同じ部品です。

 関連:タイロッドエンドブーツ交換

 → こちら



Bステアリングナックル側のボールジョイントを固定しているボルトを取外します。

Cロアアームの上面とエンジン側のロアーアームの後の車体にバールを引っかけて、ステアリングナックル側のバールを下に下げると、ステアリングナックルからロアアームのポールジョイント部が外れます。

Dここでロアアームボールジョイントブーツを交換します。

 スタビライザーバーが効いているので、ロアアームを上に戻そうとするので、ロアアームのジョイント部分の点検や作業がやりにくいと思います。

E元に戻すには、ロアアームの上面とエンジン側のロアーアームの後の車体にバールを引っかけて、ステアリングナックル側のバールを下に下げて、ロアアームのボールジョイントをステアリングナックルの穴に合わせます。

Fロアアームのボールジョイントをステアリングナックルの穴に合わせたら、バールを上に戻して、ロアアームのボールジョイントをステアリングナックルの穴に差し込みます。

Gナックル側のボールジョイントを固定するボルトを締付します。

Hタイロッドを取付します。

 関連:タイロッドエンドブーツ交換

 → こちら



Iタイヤ(ホイール)取付します。

Jリッジトラック(うま)から車体をおろして作業終了です。

 
 ■フロントスタビライザーバー取外

【取外準備】

・取外する固定ボルトや溝付き六角ナットが外れやすいように、潤滑油を吹き掛けて10分ぐらい時間を置きます。

施工前スタビライザー取外

【スタビライザーマウントブラケット固定ボルト取外(前)(後)】

・スタビライザーバーの前側を固定しているスタビライザーマウントブラケットの固定ボルトを、ソケット[14mm]で取外します。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら


スタビライザーバーの前側を固定しているスタビライザーマウントブランケットの固定ボルト(14mm)を、ラチェットで取外します。

【スタビライザーマウントブラケット取外】

・スタビライザーマウントブラケットを取外します。

 車体補強部品を取付している車は、車体補強部品のフロント側が外れます。

 私の場合は、Cusco ロアアームバー Ver.2のフロント側が外れます。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら

 関連:Cusco ロアアームバー Ver.2

 → こちら


スタビライザーマウントブランケット取外した状態です。

・スタビライザーバーマウントは取外しません。

 スタビライザーバーに取付したままにします。

 スタビライザーマウントブラケットは、取付方向(左右)と取付位置が決まっているので、スタビライザーバーマウント取外す方は、マジック等でスタビライザーバーに印してください。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング[643500-3022M]

 → こちら


【フロントスタビライザーバー取外】

・下の図の手順でフロントスタビライザーバーを取外します。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら


スタビライザーの取外の手順です。

●ピン[04111-3020A]取外

ステンレス割りピン(3 x 25mm)

・ピンの先が折れ曲がっているので、真っ直ぐにして引き抜きます。

 取外しにくい場合は、ピンを切断して取外してください。

 このピンは「タイロッドエンドロッド」を固定する部品と同じです。

 関連:タイロッドエンドブーツ交換

 → こちら



●ワッシャー取外

・大きいワッシャーを取外します。

 向きがあるので、覚えておいてください。

 横から見て中心が出ている方がロアアーム側になります。

●スタビライザーバーブッシング取外

・スタビライザーバーブッシング(黒いゴム)を、ねじりながら外します。

 潤滑油を吹きかけて、少し時間を置くと取外が楽です。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら


 スタビライザーバーブッシング(黒いゴム)取外後

●フロントスタビライザーバー取外

・フロントスタビライザーバーのロアアームバー側を、左右エンジン側に寄せて前の方に動かすと取外せます。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら


スタビライザーバー取外手順

●スタビライザーバーブッシング(スタビライザーバー側)

・スタビライザーバーに付いているスタビライザーバーブッシング(黒いゴム)は取外しません。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング[643500-3022M]

 → こちら


 
 ■ロアアーム取外

【ロアアーム取外】

・左の図下記の手順でロアアームを取外します。

 

●ボールジョイント固定ボルト取外

・ナックル側のボールジョイントを固定しているボルトをソケット[14mm]で外します。

ナックル側のボールジョイントを固定しているボルト(14mm)を外します。ナックル側のボールジョイントを固定しているボルト(14mm)を取外した後

●ボールジョイントをナックルから取外

・ボールジョイントをナックルから取外します。

 ナックル部分をしたから抑えながら、ロアアームを地面の方向に動かして取外します。

 ロアアームのボールジョイント側を地面にぶつけないよう注意してください。

 もしこの状態でロアアームがナックルから取外す事ができない場合は、この後の工程のエンジン側のロアアーム固定ボルトを取外してから取外してください。

赤矢印は、アッパーマウントを固定しているナット

  注意!

 ステアリングナックルからロアアームが外れると、フロントショックアブソーバやステアリングナックルは、ステアリングタイロッドエンドとアッパーマウントを固定しているボルト2本でぶら下がっている状態です。

 簡単に動くので、アッパーマウントのボルトを折らないように注意してください。

 関連:TAKE-OFF ふんばりくん取付

 → こちら

 関連:KYB New SR Special

 → こちら

 関連:タイロッドエンドブーツ交換

 → こちら

 

●ロアアーム固定ボルト取外

・ロアアームの付け根側の固定ボルトをソケット[17mm]で外します。

 Cusco ロアアームバー Ver.2などの補強部品を取付している車は、ロアアーム側の固定ボルトを外すと、補強部品も外れます。

 私の場合は、Cusco ロアアームバー Ver.2が外れます。

 関連:Cusco ロアアームバー Ver.2

 → こちら


ロアアームの付け根の固定ボルト(17mm)を外します。

ロアアームの付け根の固定ボルト(17mm)で、純正ボルトとロアアームバー付属のボルト(17mm)の比較です。*ロアアームの固定ボルトについて

 純正ボルトとロアアームバー付属のボルトの比較です。

 純正ボルトの方が先が尖っているので、元に戻す時が楽です。

 Cusco ロアアームバー Ver.2付属のボルトは少し長くなっています。

 

●ロアアーム取外

・ナックルからボールジョイントを外します。

 ロアアームを水平に下げると外れます。

・ロアアームが外れました。

 強度が必要な部品なので鉄の塊ですごく重い物を想像していましたが、すごく軽いです。

ロアアームが外れました。

 
 ■古いロアアームボールジョイントブーツ取外

【クリップ[09401-27402]取外】

・ロアアームボールジョイントブーツの周りを固定しているクリップを、細いマイナスドライバーで外します。

 今回はクリップを再利用するので、クリップの円を広げないよう注意して取外します。

 ※写真で光っているのは潤滑油です。

ポールジョイント部 (施工前)ポールジョイント部 (施工前)

ロアアームボールジョイントブーツの周りを固定している、Oリング状のクリップを細いマイナスドライバーで外します。【ロアアームボールジョイントブーツ取外】

・古いロアアームボールジョイントブーツを取外します。

古いロアアームボールジョイントブーツ(右)と新しいロアアームボールジョイントブーツ(左)【比較】

 写真は比較です。

 古いロアアームボールジョイントブーツは、かなり変形/ひび割れしています。

 
 ■ボールジョイントの状態確認

ボールジョイントの古いグリス(白色)を拭き取ります。【古いグリス拭き取り】

・ボールジョイントの古いグリース(白色)を、ティッシュペーパーで綺麗に拭き取ります。

 ※パーツクリーナーは使用しないでください。

ボールジョイントのボール部分の状態(ガタツキ、サビが無いか)を確認します。【ボール部分確認】

・ボールジョイントのボール部分の状態(ガタツキ、サビ)を確認します。

 今回、運転席側と助手席側とも異常ありませんでした。

●ボールジョイントにガタツキやサビがある場合

 SUZUKI車は、ロアアーム一式交換になります。

 必ず新しいロアアームを購入してください。

 ※中古品は使わないでください。

・SUZUKI純正部品名

・SUZUKI純正部品番号

・セット内容

フロントサスペンションコントロールアームASSY

45200-76G21 ← 運転席側と助手席側 共通 ※10型

フロントサスペンションコントロールアームASSY、

ブーツ、クリップ[09401-27402]、グリス

 
 ■新しいロアアームボールジョイントブーツ取付

ボールジョイントのボール部分と新しいボールジョイントブーツの内側に、盛るようにモリブデングリス(黒色)を塗ります。【新しいグリス】

・ボールジョイントのボール部分と新しいボールジョイントブーツの内側に、盛るようにモリブデングリス(黒色)を塗ります。

新しいボールジョイントブーツ取付【ボールジョイントブーツ取付】

・新しいボールジョイントブーツを取付ます。

・ボールジョイントブーツはクリップ[09401-27402]またはステンレスワイヤー(針金)で固定します。

 クリップ[09401-27402]を細いマイナスドライバーで、新しいボールジョイントブーツを固定します。

  注意!

 クリップで新しいボールジョイントブーツを突っついたり、キズを付けたりしないよう注意してください。

錆び防止のため、私はボールジョイントブーツの上の部分も、モリブデングリスを塗りました。

・クリップ[09401-27402]の下などで、はみ出たモリブデングリスをふき取ります。

 私の場合は、錆び防止のため、ボールジョイントブーツの上の部分も、モリブデングリスを塗りました。

 
 ■ロアアーム取付

【ロアアーム固定(Cusco ロアアームバー Ver.2:ロアアーム側取付)】

・ロアアームの付け根の固定ボルトをソケット[17mm]で本締めします。

 Cusco ロアアームバー Ver.2などの補強部品取付車は、ロアアーム側の固定ボルトを締める時、共締めします。

 関連:Cusco ロアアームバー Ver.2

 → こちら


ロアアームの付け根の固定ボルト(17mm)を外します。

 

【ポールジョイントをナックルに取付】

・ロアアームのポールジョイント側をナックルに取付します。

・ナックルにポールジョイント固定ボルトに、潤滑油を塗ってから差し込みソケット[14mm]で仮締めします。

・ロアアームの付け根を車両側に取付、固定ボルトに潤滑油を塗ってから差し込み、ソケット[17mm]で仮締めします。

・ナックル側の固定ボルトをソケット[14mm]で本締めします。

ロアアームのポールジョイント側を車に取付します。 (後)ロアアームのポールジョイント側を車に取付します。 (前)

 
 ■フロントスタビライザーバー取付

片側のロアアームの穴に、フロントスタビライザーバーの片側の先を少し入れておきます。【フロントスタビライザーバー取付】

・片側のロアアームの穴に、フロントスタビライザーバーの片側の先を少し入れておきます。(図の@)

※左右どちらでもいいです。

 私は運転席側を先にフロントスタビライザーバーを入れました。

スタビライザーバー取付手順

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング[643500-3022M]

 → こちら

フロントスタビライザーバーの両側を内側(車両の中心)に引きこんで、ロアアームの穴に差し込みます。・フロントスタビライザーバーの両側を内側(車両の中心)に引きこみます。(図のA)

・ロアアームの穴に差し込みます。(図のB)

スタビライザーバーが入る所まで押し込みます。・フロントスタビライザーバーをロアアームの穴の奥まで入れます。

【スタビライザーマウントブラケット取付】

・フロントスタビライザーバー前側を固定しているスタビライザーバーマウントブラケットを取付します。

・スタビライザーバーマウントブラケットを固定ボルトをソケット[14mm]で仮締めします。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら

 私の場合は、Cusco ロアアームバー Ver.2を共締めします。

 関連:Cusco ロアアームバー Ver.2

 → こちら


スタビライザーバー固定スタビライザーバーマウントブランケットとロアアームバーをボルトで共締め

スタビライザーバーのネジ部分に穴が空いています。この穴に割りピン(3 x 25mm)が入るのでナット(17mm)の溝と穴が一致するようにします。【スタビライザーバーブッシング取付】

・スタビライザーバーのネジ部分に、潤滑油を塗っておきます。

・スタビライザーバーブッシング(黒いゴム)をねじ込んで取付します。

 ※取付方向間違わないように注意してください。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら


 

【ワッシャー取付】

・大きなワッシャーを取付します。

 ※取付方向間違わないように注意してください。

 

特殊ナット(17mm)の取付方向注意。溝が無い方がスタビライザー側です。【溝付き六角ナットと割りピン取付】

・上の写真のスタビライザーバーのネジ部分に穴が空いています。

 この穴にピン[04111-3020A](ステンレス割りピン[3 x 30mm])が入るので、溝付き六角ナットの溝と穴が一致するようにメガネレンチ[17mm]で締めます。

 ※取付方向注意!溝が無い方がフロントスタビライザー側です。

スタビライザーバーの穴に割りピン(3 x 25mm)を刺して、割りピンの先を折り曲げます。

・スタビライザーバーの穴にピン[04111-3020A](ステンレス割りピン[3 x 30mm])を刺します。

 ステンレス割りピン(3 x 25mm)

・ピン(ステンレス割りピン[3 x 30mm])の先の方を折り曲げます。

・締めたボルト部分やロアアームボールジョイントブーツからグリスがはみ出ていないか、もう一度確認してください。

 
 ■タイヤ(ホイール)取付〜完成

完成です。【タイヤ(ホイール)取付】

・左右のフロントタイヤ(ホイール)を取付します。

 

【リッジトラック(うま)取外】

・油圧ジャッキで車体を持ち上げ、リッジトラック(うま)を取外します。

・ゆっくり車体を下して、左右のフロントタイヤ(ホイール)のナットを締め付けます。

・リアタイヤに付けていたタイヤ止めを外します。

スタビライザーマウントブランケット固定ボルト締付【スタビライザーマウントブラケット固定ボルト締付】

・仮締めしていたスタビライザーバーを固定しているスタビライザーマウントブラケットの固定ボルトを、ソケット[14mm]で本締めします。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら

 


【増し締め】

・少し走行後、スタビライザーバーマウントブラケットを固定しているボルトを増し締めします。

 

【完了】

・修理終了です。

 

 ★施工後

・私の施工時間は両側で約2時間です。(写真撮ったり、メモを取る時間も含む。)

 SUZUKIが定める作業工数は、片側 0.8なので両側で 1.6です。

 100分(2時間弱)でロアアームジョイントブーツの修理完了になります。

 

・車検時(6月)に指摘されてから運転する度に気になっていました。

 交換しようとすると天気が悪かったり、仕事が忙しく休みが取れなかったりでやっと交換できました。(8月)

・ロアアームボールジョイントブーツを購入時、車部品の問屋さんへパーツカタログを持って買いに行きました。

 購入したいパーツを間違えなく伝えられるので、適合する代替部品をすぐ調べて手元に来るまでの時間が短縮されました。

 普通は、自動車部品の問屋さんに一般の人が行ったり、パーツカタログを広げたりする人はいないでしょうから、車部品の問屋さんは「何者だろう?」と思っているのではないでしょうか。

 関連:SUZUKIパーツカタログ HN22S-10型 (初版)

 → こちら


 

ASTRO PRODUCTS タイロッドエンドプーラー TL204 追記:2015.12.13. タイロッドエンドブーツ交換

 洗車している時に油が流れているのを見つけて、ホイールの隙間からタイロッド周辺を見ていた時、左右のタイロッドエンドブーツが切れてグリスがはみ出ているのを見つけたので、SUZUKI純正部品タイロッドエンドブーツセット[48819-60B00]を購入して、専門工具のASTRO PRODUCTS タイロッドエンドプーラー TL204を使用して交換しました。

 関連:タイロッドエンドブーツ交換

 → こちら

タイロッドエンドブーツの位置

タイロッドエンドブーツ交換前 タイロッドエンドブーツ交換前の助手席側

タイロッドエンドブーツ交換後 タイロッドエンドブーツ交換後の助手席側


 追記:2018.07.07. monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]に交換

 5回目の車検後に検査員の方から「スタビライザーバーマウントとスタビライザーバーブッシングを交換した方がいいでしょう。」と言われたので、交換する事にしました。

 交換するなら強化した物を購入しようと、monsterSPORT フロントスタビライザー φ22用(6点set) を購入して取付けました。

 関連:monsterSPORT フロントスタビライザー マウントとブッシング [643500-3022M]

 → こちら

 
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