Keiworksのロアアームボールジョイントブーツを交換です。 2回目の車検時に指摘された、助手席側のロアアームボールジョイントブーツのヒビ割れを修理します。 新しいロアアームボールジョイントブーツを、運転席側と助手席側を交換します。 このページを見れば、スタビライザーの強化ブッシュを交換できます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
★今回取付する商品の紹介 | |||||||||||||||||||||||||||||
・大野ゴム工業(OHNO) ボールジョイントブーツ [DC-1350] ※2個購入してください。
【部品購入時の注意点】 ・部品購入時は、必ず車検証を見て、年式、型式、車体番号の確認が必要です。 購入場所によっては、「形式指定番号」「類別区分番号」が必要な所もあります。 詳しい事は下記の関連リンクを見てください。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
【他に購入する部品】※社外品のボールジョイントブーツを購入した場合 ・SUZUKI純正部品 ピン[04111-3020A]2本 か 代用品のステンレス割りピン[3 x 30mm]2本 を必ず購入してください。 ・SUZUKI純正部品 09401-27402]2個 か 代用品のステンレス針金[1m] を必ず購入してください。※今回は再利用します。 ・モリブデングリスを必ず購入してください。
【交換時の注意点】 ・ロアアームボールジョイントブーツを交換する時は、必ず運転席側と助手席側、両方新しい部品に交換してください。 片方しか破損していないから片方だけ交換は、絶対にしないでください。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■純正部品と社外部品について | |||||||||||||||||||||||||||||
社外部品は、ブーツだけなので販売価格が安いです。 交換時に必要な物を全て自分で揃えてください。 自動車部品有名メーカー(大野ゴム工業、ミヤコ自動車工業など)の物を使用した方がいいでしょう。
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■ロアアームボールジョイントブーツの修理費用について | |||||||||||||||||||||||||||||
車検を受けた所に修理を依頼すると、
になるそうです。
【自分で修理する場合の費用】 購入した部品
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■車検について | |||||||||||||||||||||||||||||
ロアアームボールジョイントブーツの役目は、ボールジョイントを砂と水などの異物から守り、錆びないようにする重要な部品です。 ロアアームボールジョイントブーツが切れて、グリスがはみ出ている場合は、車検クリアできません。 車検前の点検で、ドライブシャフトブーツが切れていないかよく確認しますが、ロアアームボールジョイントブーツを見ている人は少ないと思います。 今回(2回目)の車検は、ヒビ割れでグリスが漏れていなかったので車検クリアしました。 → 早期発見できました。 検査員の人に「早めに交換してください。ボールジョイントの状態によっては、ロアアーム一式交換(運転席側と助手席側、両方交換)になります。」と言われました。
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★必要な部品/材料 | ★必要な工具 | ||||||||||||||||||||||||||||
・モリブデングリス → 純正部品のセットを購入した方は不要。 ・潤滑油 → CURE 5-5-6などのオイルスプレー ・作業用手袋 ・ビニール手袋(薄手) → 使い捨ての物 ・ブレーキクリーナー ・ティッシュペーパー ・SUZUKI純正部品 ピン[04111-3020A] ※10型
今回私は代用品のステンレス割りピン[3 x 30mm]を使用します。 ・SUZUKI純正部品 クリップ[09401-27402] ※10型 ※純正部品のセットを購入した方は不要。 ※ステンレス製の針金でも代用可。 今回私は再利用します。
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・−ドライバー → 先の細い物 ・−ドライバー(#2) ・ラチェットハンドル ・エクステンションバー ・ソケット[14mm] ・ソケット[17mm] ・メガネレンチ[17mm] ・メガネレンチ[14mm] ・ゴムハンマー ・プライヤー ・クロスレンチ ・油圧ジャッキ ・リッジトラック(うま) 2個 ・タイヤ止め ・軍手 ・作業着 → 汚れてもいい服 ・ウエス | ||||||||||||||||||||||||||||
★施工 | |||||||||||||||||||||||||||||
■ロアアームボールジョイントブーツの位置と周りの部品名 | |||||||||||||||||||||||||||||
【車検時指摘されたロアアームボールジョイントブーツ】 車検で指摘されたのは助手席側です。
【ロアアームボールジョイントブーツの位置と周りの部品名】 ・下の写真と図は、ボールジョイントブーツの位置です。 これから複数パーツ名が出てきます。下の図で確認してください。
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■ジャッキアップ〜タイヤ(ホイール)取外 | |||||||||||||||||||||||||||||
・今回修理する所は、車輪を保持する重要な部分(分解整備)です。 整備資格をお持ちでない方は自己責任でお願いします。 このページと同じように施工する場合は自己責任でお願いします。 ・施工は運転席側と助手席側、同時進行になります。 → 施工中の写真は助手席側です。 | |||||||||||||||||||||||||||||
・平らで地面の堅い所(コンクリート、アスファルトなど)に車を止めます。 ・サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけます。 ・リアタイヤにタイヤ止めをセットします。 ・左右のフロントタイヤ(ホイール)のナットを緩めます。 ・油圧ジャッキでフロント側を持ち上げます。 片側だけジャッキアップでは、スタビライザーが効いてロアアームが下がらないので、必ず両側をジャッキアップしてください。 | |||||||||||||||||||||||||||||
・車を下げてリッジトラック(うま)にしっかりかかっている事を確認します。 | |||||||||||||||||||||||||||||
・左右のフロントタイヤ(ホイール)を取外します。 ナックルからロアアームを取外した時にアッパーマウントのネジ2本負荷がかかるので、必ずフロントタイヤ(ホイール)を取外してください。 破損して余計な修理費用をかけないためです。 | |||||||||||||||||||||||||||||
【フロントスタビライザーバー取外前に】 ・ステアリングナックルからロアアームを取外方法は、 *フロントスタビライザーバーを取外して作業する方法 *フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法 があります。 このページでは「フロントスタビライザーバーを取外して作業する方法」を紹介します。 こちらの方法が、ロアアームの点検/交換作業がしやすいです。 「フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法」は取外部品が少ないですが、ロアアームボールジョイントブーツを交換する時に、フロントスタビライザーバーが効いているので作業性が悪いです。 | |||||||||||||||||||||||||||||
●フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法 「フロントスタビライザーバーを取外さないで作業する方法」を簡単に説明すると、下記のようになります。 @ここまでの作業は同じです。 Aタイロッドを取外します。※割りピンを購入。スタビライザーバーで使用している同じ部品です。
→ こちら Bステアリングナックル側のボールジョイントを固定しているボルトを取外します。 Cロアアームの上面とエンジン側のロアーアームの後の車体にバールを引っかけて、ステアリングナックル側のバールを下に下げると、ステアリングナックルからロアアームのポールジョイント部が外れます。 Dここでロアアームボールジョイントブーツを交換します。 スタビライザーバーが効いているので、ロアアームを上に戻そうとするので、ロアアームのジョイント部分の点検や作業がやりにくいと思います。 E元に戻すには、ロアアームの上面とエンジン側のロアーアームの後の車体にバールを引っかけて、ステアリングナックル側のバールを下に下げて、ロアアームのボールジョイントをステアリングナックルの穴に合わせます。 Fロアアームのボールジョイントをステアリングナックルの穴に合わせたら、バールを上に戻して、ロアアームのボールジョイントをステアリングナックルの穴に差し込みます。 Gナックル側のボールジョイントを固定するボルトを締付します。 Hタイロッドを取付します。
→ こちら Iタイヤ(ホイール)取付します。 Jリッジトラック(うま)から車体をおろして作業終了です。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■フロントスタビライザーバー取外 | |||||||||||||||||||||||||||||
【取外準備】 ・取外する固定ボルトや溝付き六角ナットが外れやすいように、潤滑油を吹き掛けて10分ぐらい時間を置きます。 ![]() ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||
【スタビライザーマウントブラケット固定ボルト取外(前)(後)】 ・スタビライザーバーの前側を固定しているスタビライザーマウントブラケットの固定ボルトを、ソケット[14mm]で取外します。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
【スタビライザーマウントブラケット取外】 ・スタビライザーマウントブラケットを取外します。 車体補強部品を取付している車は、車体補強部品のフロント側が外れます。 私の場合は、Cusco ロアアームバー Ver.2のフロント側が外れます。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
・スタビライザーバーマウントは取外しません。 スタビライザーバーに取付したままにします。 スタビライザーマウントブラケットは、取付方向(左右)と取付位置が決まっているので、スタビライザーバーマウント取外す方は、マジック等でスタビライザーバーに印してください。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
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●スタビライザーバーブッシング(スタビライザーバー側) ・スタビライザーバーに付いているスタビライザーバーブッシング(黒いゴム)は取外しません。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
■ロアアーム取外 | |||||||||||||||||||||||||||||
【ロアアーム取外】 ・左の図下記の手順でロアアームを取外します。
●ボールジョイント固定ボルト取外 ・ナックル側のボールジョイントを固定しているボルトをソケット[14mm]で外します。 | |||||||||||||||||||||||||||||
●ボールジョイントをナックルから取外 ・ボールジョイントをナックルから取外します。 ナックル部分をしたから抑えながら、ロアアームを地面の方向に動かして取外します。 ロアアームのボールジョイント側を地面にぶつけないよう注意してください。 もしこの状態でロアアームがナックルから取外す事ができない場合は、この後の工程のエンジン側のロアアーム固定ボルトを取外してから取外してください。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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●ロアアーム固定ボルト取外 ・ロアアームの付け根側の固定ボルトをソケット[17mm]で外します。 Cusco ロアアームバー Ver.2などの補強部品を取付している車は、ロアアーム側の固定ボルトを外すと、補強部品も外れます。 私の場合は、Cusco ロアアームバー Ver.2が外れます。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
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●ロアアーム取外 ・ナックルからボールジョイントを外します。 ロアアームを水平に下げると外れます。 ・ロアアームが外れました。 強度が必要な部品なので鉄の塊ですごく重い物を想像していましたが、すごく軽いです。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■古いロアアームボールジョイントブーツ取外 | |||||||||||||||||||||||||||||
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・古いロアアームボールジョイントブーツを取外します。 | |||||||||||||||||||||||||||||
写真は比較です。 古いロアアームボールジョイントブーツは、かなり変形/ひび割れしています。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■ボールジョイントの状態確認 | |||||||||||||||||||||||||||||
・ボールジョイントの古いグリース(白色)を、ティッシュペーパーで綺麗に拭き取ります。 ※パーツクリーナーは使用しないでください。 | |||||||||||||||||||||||||||||
・ボールジョイントのボール部分の状態(ガタツキ、サビ)を確認します。 今回、運転席側と助手席側とも異常ありませんでした。
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■新しいロアアームボールジョイントブーツ取付 | |||||||||||||||||||||||||||||
・ボールジョイントのボール部分と新しいボールジョイントブーツの内側に、盛るようにモリブデングリス(黒色)を塗ります。 | |||||||||||||||||||||||||||||
・新しいボールジョイントブーツを取付ます。 ・ボールジョイントブーツはクリップ[09401-27402]またはステンレスワイヤー(針金)で固定します。 クリップ[09401-27402]を細いマイナスドライバーで、新しいボールジョイントブーツを固定します。
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![]() ・クリップ[09401-27402]の下などで、はみ出たモリブデングリスをふき取ります。 私の場合は、錆び防止のため、ボールジョイントブーツの上の部分も、モリブデングリスを塗りました。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■ロアアーム取付 | |||||||||||||||||||||||||||||
【ロアアーム固定(Cusco ロアアームバー Ver.2:ロアアーム側取付)】 ・ロアアームの付け根の固定ボルトをソケット[17mm]で本締めします。 Cusco ロアアームバー Ver.2などの補強部品取付車は、ロアアーム側の固定ボルトを締める時、共締めします。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
【ポールジョイントをナックルに取付】 ・ロアアームのポールジョイント側をナックルに取付します。 ・ナックルにポールジョイント固定ボルトに、潤滑油を塗ってから差し込みソケット[14mm]で仮締めします。 ・ロアアームの付け根を車両側に取付、固定ボルトに潤滑油を塗ってから差し込み、ソケット[17mm]で仮締めします。 ・ナックル側の固定ボルトをソケット[14mm]で本締めします。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■フロントスタビライザーバー取付 | |||||||||||||||||||||||||||||
・片側のロアアームの穴に、フロントスタビライザーバーの片側の先を少し入れておきます。(図の@) ※左右どちらでもいいです。 私は運転席側を先にフロントスタビライザーバーを入れました。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
・ロアアームの穴に差し込みます。(図のB) | |||||||||||||||||||||||||||||
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【スタビライザーマウントブラケット取付】 ・フロントスタビライザーバー前側を固定しているスタビライザーバーマウントブラケットを取付します。 ・スタビライザーバーマウントブラケットを固定ボルトをソケット[14mm]で仮締めします。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
私の場合は、Cusco ロアアームバー Ver.2を共締めします。
→ こちら | |||||||||||||||||||||||||||||
・スタビライザーバーのネジ部分に、潤滑油を塗っておきます。 ・スタビライザーバーブッシング(黒いゴム)をねじ込んで取付します。 ※取付方向間違わないように注意してください。
→ こちら
【ワッシャー取付】 ・大きなワッシャーを取付します。 ※取付方向間違わないように注意してください。
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・上の写真のスタビライザーバーのネジ部分に穴が空いています。 この穴にピン[04111-3020A](ステンレス割りピン[3 x 30mm])が入るので、溝付き六角ナットの溝と穴が一致するようにメガネレンチ[17mm]で締めます。 ※取付方向注意!溝が無い方がフロントスタビライザー側です。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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■タイヤ(ホイール)取付〜完成 | |||||||||||||||||||||||||||||
・左右のフロントタイヤ(ホイール)を取付します。
【リッジトラック(うま)取外】 ・油圧ジャッキで車体を持ち上げ、リッジトラック(うま)を取外します。 ・ゆっくり車体を下して、左右のフロントタイヤ(ホイール)のナットを締め付けます。 ・リアタイヤに付けていたタイヤ止めを外します。 | |||||||||||||||||||||||||||||
・仮締めしていたスタビライザーバーを固定しているスタビライザーマウントブラケットの固定ボルトを、ソケット[14mm]で本締めします。
→ こちら
【増し締め】 ・少し走行後、スタビライザーバーマウントブラケットを固定しているボルトを増し締めします。
【完了】 ・修理終了です。 | |||||||||||||||||||||||||||||
★施工後 | |||||||||||||||||||||||||||||
・私の施工時間は両側で約2時間です。(写真撮ったり、メモを取る時間も含む。) SUZUKIが定める作業工数は、片側 0.8なので両側で 1.6です。 100分(2時間弱)でロアアームジョイントブーツの修理完了になります。
・車検時(6月)に指摘されてから運転する度に気になっていました。 交換しようとすると天気が悪かったり、仕事が忙しく休みが取れなかったりでやっと交換できました。(8月) ・ロアアームボールジョイントブーツを購入時、車部品の問屋さんへパーツカタログを持って買いに行きました。 購入したいパーツを間違えなく伝えられるので、適合する代替部品をすぐ調べて手元に来るまでの時間が短縮されました。 普通は、自動車部品の問屋さんに一般の人が行ったり、パーツカタログを広げたりする人はいないでしょうから、車部品の問屋さんは「何者だろう?」と思っているのではないでしょうか。
→ こちら
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