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 PCVバルブ

2016.06.05.施工/公開日

車検クリアできます。

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 Keiworksの「PVCバルブ」の点検/洗浄します。

 PVCバルブを交換する時も同じ作業します。


 ★今回取付する商品の紹介

 今回の作業はPCVバルブに点検/洗浄です。

 新しい物を購入する時は、下記の部品番号で注文してください。→ 10型の部品番号

SUZUKI純正部品 PCVバルブ・SUZUKI純正部品 PCVバルブ

 ※左の写真は18118-78G50の代替品です。

・純正部品番号 18118-78G50

・定価     \1,450(税別)

        ※価格はページ作成時。

SUZUKI純正部品 PCVバルブシール・SUZUKI純正部品 PCVバルブシール

・純正部品番号 11198-58B00

・定価     \180(税別)

        ※価格はページ作成時。


 関連:車の部品購入時に車検証で確認する事

 → こちら

 
 ★PCVバルブについて

【PCVバルブの正式名称】

・PCVバルブの正式な呼び方は「ポジティブクランクケースベンチレーションバルブ」と言います。

 

【PCVバルブの役目】

・エンジンからブローバイガス(オイルの霧を含んだ空気)が出ます。

 PCVバルブはブローバイガスの逆流を防ぐため、一方向(エンジン→インテークマニホールド)だけに働くバルブです。

PVCバルブ 開

 アイドリングやエンジンブレーキの時、インテークマニホールドの負圧でPCVバルブが開いて、インテークマニホールド側にブローバイガスが吸い込まれます。

PVCバルブ 閉

 スロットル全開時、インテークマニホールド側の正圧でPCVバルブが閉じて、空気をエンジン内に逆流しないようにしています。

 大気汚染を防ぐためにブローバイガスをエンジンで燃やしています。

 PCVバルブは地味な存在ですが、エンジンにとっては非常に重要な働きをしています

 

【ブローバイガスの吸引方式】

・オープンタイプとシールドタイプとクローズドタイプがあります。

 K6Aエンジンは「クローズドタイプ」です。

シールドタイプ

 パイプが1系統です。

 ヘッドカバーから直接、エアクリーナーケースあるいはサクションパイプにただパイプが戻ってきています。

クローズドタイプ

 パイプが2系統です。

 1系統はシールドタイプ同じですが、もう1系統はPCVバルブを挟んでインテークマニホールドに繋がっています。

 

【PCVバルブが不具合を起こした場合の症状】

・PCVバルブが不具合があると、下記のような症状がでてきます。

症状@

 

 空気の流れが一方向でない場合は、PCVバルブが開いたままになっています。

 

 ブローバイガスがインテークマニホールドに吸い込んでしまい、燃焼室内でブローバイガス(オイルの霧を含んだ空気)が燃えます。

 エンジンの回転数に比例してマフラーから白煙を吐きます。

 オイル下がりによく似た症状で、ブローバイホース内やインテークマニホールドがオイルで濡れています。

症状A

 

 スラッジが詰まっている場合は、ブローバイガスが通過できない状態で、PCVバルブが閉じたままになっています。

 

 ブローバイガスがエンジン内圧を上昇させて、タービンのオイルの戻りに影響するので、タービン本体からオイル漏れします。

 ターボシャフトからオイルが出てくるため、タービン不良と見間違えやすいですが、何度タービンを換えても症状が改善されません。

 症状@やAのような症状が出た場合は、PCVバルブを点検/洗浄、新しいPCVバルブとPCVバルブシールを交換してください。

 PVCバルブの状態にもよりますが、洗浄するだけで症状が改善できる場合があります。

 PCVバルブを交換しても症状が改善されない場合は、他に原因があるので、ディーラーまたは整備工場で修理を依頼してください。

 症状AのPCVバルブが閉じたままの方が症状として重く、修理費用がかかります。

 100,000Kmを越えている車の場合は、PVCバルブを点検した方がいいと思います。

 

 ★必要な部品/材料  ★必要な工具

・PCVバルブクリーナー または パーツクリーナー

・ウエス

・ティッシュペーパー

・作業用手袋

 

・プライヤー

・−ドライバー(#2)

 

 ★施工
 ■PCVバルブの位置

 作業前に下の図の部品名を覚えておいてください。

PCVバルブの位置

PCVバルブの位置(Kei(4型〜11型)・Kei(4型〜11型)のK6AターボエンジンとNAエンジンの場合は、エンジンに向かって左奥にあります。

 インテークマニホールドからPCVホースがエンジンヘッドカバーにつながっているので、すぐ見つけられると思います。

PCVバルブとリザーブホースの位置 エンジン右奥にあるリザーブホース(エンジンヘッドカバーからエアクリーナー)は違うので注意してください。

 ※左の写真はPCVホースとPCVバルブの位置がわかりやすくするため、インタークーラーを取外しています。

  作業時はインタークーラーを取外さず作業します。

 関連:メーカー不明 オイルキャッチタンク取付

 → こちら

 
 ■PCVバルブ取外

【PCVバルブ取外】

・PCVバルブをPCVバルブシールから引き抜きます。

 もしPVCバルブが外れにくい場合は、PCVバルブとPCVバルブシールの間に−ドライバーを入れてこじるとPCVバルブが外れやすくなります。

・PCVバルブが外れました。

 

【PCVバルブシール取外】※PCVバルブシールを交換される方だけ

・プライヤーでPCVバルブシールをエンジンヘッドカバーから取外します。

 

【PCVバルブシール取付】※PCVバルブシールを交換される方だけ

・先の尖っている方をエンジンヘッド側に差し込みます。

【PCVホース取外】

・PCVバルブをPCVホースから取外します。

 PVCバルブに付いているクリップをプライヤーで緩めてPCVバルブを抜き取ります。

 

 PCVホースの先がひび割れていました。

 車検から戻ってきたら交換しようと思います。

 
 ■PCVバルブ洗浄/点検 ※PCVバルブとPCVバルブシールを交換する方は、次の項目を見てください。

【PCVバルブ洗浄】

・納車されてから今までPCVバルブを点検していませんでした。

 私の車は132,000Km走行しているのと、車検が近いので点検する事にしました。

 左の写真のPCVバルブはエンジンから取外した直後の写真です。

 PCVホース側はオイルがベットリ付いていました。

 

・エンジンヘッドカバー側です。

 132,000Km走行していると、左の写真のようにスラッジがたくさん付いています。

 エンジンヘッドカバーを開けると、ものすごい汚れ方をしていると思います。

・PCVバルブをパーツクリーナーでスラッジなど汚れを落とします。

 ウエスでふき取るとスラッジが取れました。

【PCVバルブ点検@】※図はSUZUKI整備マニュアルより

・PCVバルブを上下に振ると弁の開閉音(シャカシャカ)がするのを確認します。

 弁の開閉音がしない場合は、新しい物と交換してください。

・PCVバルブに息を吹きかけて1way(一方通行)になっているか確認します。

 PCVバルブのPCVホース側から息をかけると、エンジンヘッドカバー側の方に息が流れてきません。

 PCVバルブのエンジンヘッドカバー側から息を吹きかけるとPCVホース側の方に息が流れてきます。

 PCVバルブが正常な動作しない場合は交換してください。

 
 ■PCVバルブ取付

【PCVバルブ取付】

・PCVホースの先端内側のオイルをティシュペーパーの先にパーツクリーナーを染み込ませた物でPCVバルブが入る深さだけクリーニングします。

・PCVバルブをPCVホースに取付します。

 クリップをプライヤーで広げてPCVホースに通します。

 PCVバルブをPCVホースに差し込んだらクリップで固定します。

【PCVバルブ点検A】※図はSUZUKI整備マニュアルより

・エンジン始動させます。

・PCVバルブのエンジンヘッドカバー側の穴に親指を当てると負圧(吸い込まれる)を感じられるか確認します。

 ここで負圧を感じなければPCVバルブを新しい物と交換してください。

・エンジンを停止します。

【PCVバルブ取付】

・PCVバルブの先端をPCVバルブシールに差し込みます。

 しっかり奥まで差し込みます。

 
 ★施工後

・PCVバルブをクリーニング後、走行したら社外品のブローオフバルブの動きが良くなりました。

 エンジンの回転も微妙に安定していなかったのが、エンジンの回転も安定するようになりました。

 しばらく様子見て、エンジンの回転が安定しなければ、次はISCバルブのクリーニングしようと思います。

 O?センサーも怪しいかもしれません。

 

追記:2017.03.19. ISCバルブ点検/清掃

・新しいスパークプラグに交換してもアイドリング時のエンジンの回転数が安定しないので、ISCバルブを点検/清掃しました。

 ついでにインタークーラー内とスロットルボディのカーボンやオイルの汚れなどをパーツクリーナーで洗浄しました。


 関連:ISCバルブ点検/清掃

 → こちら

 関連:NGK IRIDIUM PLUG MAX [DCPR7EIX-P]

 → こちら

 関連:ダイアグノーシス(自己診断機能)

 → こちら

 関連:スロットルポジションセンサー調整

 → こちら

 
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