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 CAR COOL R134aエアコンオイル30(サーティー) [AR-417]

2018.07.21.施工/公開日

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 Keiworksのエアコンに「CAR COOL R134aエアコンオイル30(サーティー) [AR-417]」を注入しました。


 ★今回取付する商品の紹介

・CAR COOL R134aエアコンオイル30(サーティー) [AR-417]

【特徴】※CAR COOL(ヤシマ化学工業株式会社)ホームページより

・本製品はコンプレッサーの強化及び補充オイルです。

・エアコンの冷却効果を上げ摩耗を防止します。

・エアコン稼働時の騒音、異音を防止します。

・コンプレッサーの作動を滑らかにし、摩耗防止に効果が高く、ガスの気密性を高めて、エアコンシステムの冷却効果を回復させます。


【詳細】※CAR COOL(ヤシマ化学工業株式会社)ホームページより

・商品コード

・成分




・容量

・購入価格

・使用(購入)本数

4958228903329

・HFC134aガス ※車で使用しているエアコンガスがR134aかR12を確認してください。

・合成油 PAG[ポリ アルキレン グリコール]

・その他添加剤等

・第4類第4類石油類10ml

30g

\702(税込[8%]) ※1本の価格。ASTRO PRODUCTSで購入。※購入時の価格と消費税率です。

1本 または 2本 ※減っている量にもよります。


【取扱上の注意】※CAR COOL(ヤシマ化学工業株式会社)ホームページより

・安全データシート(SDS)をよく読み、ご使用下さい。

・毒性があるので飲んではいけません。

・子供の手の届くところに置かないでください。

・作業の際は、必ず保護具(保護メガネ、保護手袋等)を着用してください。

・保管の際は、直射日光を避け、高温の所に置かないで下さい。


 ★エアコンオイルについて

【エアコンコンプレッサーオイルについて】

・左の写真は、エアコンコンプレッサーに貼り付けされているシールです。

 私の車に取付けられているエアコンコンプレッサーは「95201-58J01」です。

 このエアコンコンプレッサーの製造メーカーは、SEIKO精機です。

 「95201-58J01」に使用されているエアコンオイルは下記のようになります。、

 *エアコンオイルの規定量は、60ml(+10ml)です。

 *エアコンオイルの種類は、PAG[ポリ アルキレン グリコール]です。

 エアコンオイルは、PAG[ポリ アルキレン グリコール]とPOE[ポリオール エステル]の2種類あります。

 簡単に違いをまとめると...

 *PAG → R134a(HFC-134a)冷媒のカーエアコンに使われます。

      特徴は、水分を吸収しにくい。加水分解しにくい。粘度指数が高い。

 *POE → ハイブリッド車のカーエアコンに使われます。

      特徴は、電気絶縁性が高い。水分を吸収しやすい。加水分解しやすい。粘度指数が小さい。

 と同じエアコンオイルでも正反対の性格を持っています。

 必ずエアコンコンプレッサーに対応したエアコンオイルを購入してください。

 

【エアコンオイルの適正量について】

・エアコンコンプレッサー「95201-58J01」は、新車時に規定量混合されたエアコンオイルは、60ml(+10ml)です。

 エアコンオイルが不足する理由は、

  *1年間で約 5ml自然消失します。

  *エアコンコンプレッサー軸部からリーク(漏れ)している。

  *R134aエアコンガス漏れと一緒に流失している。

 などです。

 私の車は納車されてから10年以上になるので、1年間で約 5ml自然消失している計算すると、50mlが自然消失している事になるので、10mlしか残りが無いことになり、量が不足しています。※この計算では2本必要となります。

 Keiの場合は、納車時からエアコンオイルを入れていない場合は入れた方がいいでしょう。

・エアコンコンプレッサー内のエアコンオイルの適正量の調べ方は、エアコンオイル添加剤の量もエンジンオイル警告灯のように目視で確認できれば安心できますが、そんな便利な機能が無いので、整備工場のように専門の機械が無い一般の方が、エアコンオイルの適正量を調べるのは難しいようです。

 私がWeb検索した中で、タバコのフィルターのような物で、低圧配管に接続して1分間接続後のフィルター部分にオイルのしみこんでいる量で判定する物があるようです。

 ※エアコンのシステムにもよりますが、エアコンコンプレッサーにエアコンオイルの量を確認できる窓(ゲージ)が付いている物もあります。


【エアコンオイルが不足すると】

・エアコンオイルが足りなくなると...

  *冷えなくなる。

  *エアコン使用時の燃費が悪くなる。

  *エアコン使用時にパワーが落ちる。→ エンジンの負荷がかかる。

  *エアコンコンプレッサーの焼き付きで、エアコンが使用できなくなる。→ 修理費用が高額。

 などの症状が出てきます。

 エンジンオイルなどは点検すると思いますが、エアコンオイルの量の点検まではされていないと思います。

 上のような症状が出たらすぐにエアコンガスをチャージするか、年数が経った車で1回もエアコンオイルを入れていない場合は、エアコンオイルを入れてからエアコンガスを適正量入れた方がいいと思います。


【エアコンオイルの効果】

・潤滑性に優れ、エアコンコンプレッサー内部をコーティングします。

 摩擦を低減してパワーロスを少なくするので、エアコン使用時の燃費改善をします。

・粘度指数が高い為、高温時の油膜切れを防止します。

・低温流動性に優れているため、低温時にも抵抗が少ないので、パワーロスを無くします。

・エアコンON/OFF時のエアコンコンプレッサーのショックや走行時のエンジン音も軽減します。

・機密性を高めて、エアコンコンプレッサーの回転をスムーズにします。


【基本工賃】※金額はこのページ作成時のもので、依頼する所に必ず確認してください。

・一般整備工場 \10,000(税込8%)前後で、この金額込みの所や、エアコンオイルは別途の所もあるので、確認した方がよいでしょう。

・エアコンコンプレッサーが焼き付いたり故障した場合、エアコンコンプレッサー本体の費用は、私が調べた中で下記の金額となっています。

  *SUZUKI純正部品 → \54,000(税抜)〜

  *中古品 → \3,000(税抜)〜\10,000(税抜)

  *ヤオフク!(中古品) → 平均\6,000(税抜)

  *リビルト品(ノーブランド) → \12,000(税抜)〜\20,000(税込[8%])

 ここに取付工賃(エアコンコンプレッサーとエアコンガスチャージ)、使用した分のエアコンガスの代金がプラスになります。


 ★必要な部品/材料 ★必要な工具

・R134aクーラーガス 200g

 ※R134aクーラーガスが少ない場合

  念のため購入した方がいいと思います。

・ASTRO PRODUCTS R134a ガスチャージホース ゲージ付

 ガスチャージホースならどこのメーカーでも可。

 関連:ASTRO PRODUCTS R134a ガスチャージホース ゲージ付

 → こちら


・保護メガネ


・作業用手袋

・ウエス

・パーツクリーナー ※オイルがこぼれた時に使用します。


 ★施工

  施工時の注意点

  ・整備資格を持たずに施工する場合や、このページを見て施工した場合は、自己責任でお願いします。

  ・作業は必ず平らな所で作業してください。

  ・エンジン始動した状態で作業するので、火傷などに注意して作業してください。

  ・作業中は火気厳禁です。

  ・作業中は目のケガを防ぐため、保護メガネを付けてください。

 ■エアコンガスの確認方法 / 低圧配管と高圧配管のポート(接続口)の位置について

【エアコンガスの種類確認方法】

・Keiに使用しているエアコンガスの種類を調べるには、ラジエーターキャップの前にある「エアコンシステム」と書かれたシールに、使用しているフロンガスの種類と注入量が書いてあります。

 使用しているフロンガス → R134a(HFC134a)

  Kei取扱説明書(P.144)にも書いてあります。

 注入するフロンガスの重量 → 320g ±30g(290g〜350g)


 と書いています。

 Keiの場合は、R134aフロンガス対応の商品を必ず購入してください。

【低圧配管と高圧配管のポート】

・左の写真は低圧配管のポートの位置と高圧配管のポートの位置です。

 低圧配管のポート(エアクリーナー奥側)は「 L 」の水色のキャップが付いています。

 高圧配管のポート(エアクリーナー右側でバッテリーの間)は「 H 」の水色のキャップが付いています。

 今回の作業は、低圧配管のポートからエアコンオイルを注入します。

 低圧配管側のガス圧は0.2Mpa(2.04kg/cm2)で缶のガス圧の方が高いので、車両側の配管へフロンガスやエアコンオイルが入っていきますが、高圧配管側のガス圧が1.5Mpa(15.31kg/cm2)になるため、ポートに接続してバルブを開けると、フロンガスが缶に逆流して缶が破裂します。→ 缶は1.0Mpa(10.2kg/cm2)で破裂します。

 大怪我をしてしまうので、絶対に高圧配管のポート「 H 」は触らないようにしてください。


 ※純正のエアクリーナーボックスが付いている車の方は、ガスチャージホースが取付しにくい状態の場合は、エアクリーナーを取外してから作業してください。

 関連:純正エアクリーナーボックス脱着方法

 → こちら



 ■エアコンオイル注入

【ボンネット】

・ボンネットを開きます。

【低圧配管ポート】

・低圧配管のポートに付いている「 L 」の文字が入った水色のキャップを、時計回りの逆回しでねじって取外します。

 私の場合は、低圧配管の周りにライトチューブ(水道管の断熱材)を取付しています。

 関連:エアコン低圧配管断熱

 → こちら

・水色のキャップを取外した状態です。

【エアコンオイル充填準備】

・ガスチャージホースの缶を取付する部分のパッキンが破損していないことを確認します。

 傷んでいたり切れっている場合は、ガス漏れやオイルが漏れてくるので必ず交換してください。

・ガスチャージホースのバルブを開いた状態にします。

・ガスチャージホースにエアコンオイルの缶を取付します。

・ガスチャージホースのバルブを締めた状態にします。

 この時にエアコンオイルの缶に穴が開きます。

【クイックカプラー取付】

・ガスチャージホースの車両側には、クイックカプラーが付いています。

 このクイックカプラーの先端をホース側に移動します。

 バネの力が押し戻そうとしているのでしっかりと押さえてください。

   

【低圧配管ポート接続】

・低圧配管のポートにガスチャージホースのクイックカプラーを奥まで差し込んだ状態で、クイックカプラーの先端を指から離すと、クイックカプラーがポートとロックされます。

・ガスチャージホース内のエアをパージ(追い出す)します。

 エアコンオイルの缶を緩ませて、「プシュー」と音がしたらすぐにエアコンオイルの缶を締めてください。

・エアコンオイルを注入する準備ができました。

・エンジンを始動する前に、ガスチャージホースのメーターの数値を確認します。

 ASTRO PRODUCTS R134a ガスチャージホース(ゲージ付)の場合は、ゲージに色が塗ってあるので確認できます。

 メーター黄色の数値の所でもエンジンを始動すると、数値が下がってくるので大丈夫ですが、メーター赤色の数値の所に数値を表示していたら適正な方法でフロンガスを回収してください。

【エアコンオイル注入】

・エンジン始動します。

・エアコンの内外気切換えレバーを「内気循環(左側)」にします。

・吹き出し口切替ダイヤルを「ダッシュボードの前方(左側)」へ回します。

・エアコンの温度調整ツマミを「一番温度の低い方(左側)」へ回します。

・エアコンスイッチを「ON」にします。

・ファン(風量)調整ダイヤルを「強(一番右)」へ回します。

 エアコンコンプレッサーが作動します。

・エアコンオイルの缶を逆さにして、上下に振るとエアコンオイルとR134aエアコンガスが車両側の配管に注入されます。

 この時に、ゲージを見て青の適量の範囲内にある事を確認してください。

・エアコンオイルの缶が冷たくなくなったら、缶の中はエアコンオイルとR134aエアコンガスは空になっているので、ガスチャージホースのバルブを閉めます。

・ファン(風量)調整ダイヤルを「OFF(左側)」へ回します。

・エンジン停止します。

・ガスチャージホースを車両側から取外します。

 クイックカプラーの先端を手前に引くとホースが外れます。

・ガスチャージホースからエアコンオイルの缶を取外します。

・低圧配管のポートに「 L 」の文字が入った水色のキャップを、時計回りでねじって取付します。

・次の作業を選択してください。

 エアコンオイルだけ注入の方

 → こちら


 エアコンオイルを2本目を注入される方

 → こちら


 R134aエアコンガスを注入する方

 → こちら



エアコンオイルを2本入れる場合

 エアコンオイルを2本入れる方は、続けて下記の作業をしてください。

 上の説明とほぼ同じです。

・ガスチャージホースのバルブを開きます。

・新しいエアコンオイルの缶をガスチャージホースに取付けます。

・ガスチャージホースのバルブを閉めると、缶に穴が開きます。

・低圧配管のポートにガスチャージホースのクイックカプラーを奥まで差し込んだ状態で、クイックカプラーの先端を指から離すと、クイックカプラーがポートとロックされます。

 ※一度、エアコンのコンプレッサーを回しているので圧がかかっています。

  ポートにクイックカプラーが取付けにくくなっています。

・エンジン始動します。

・ファン(風量)調整ダイヤルを「強(一番右)」へ回します。

 エアコンコンプレッサーが作動します。

・エアコンオイルの缶を逆さにして、上下に振るとエアコンオイルとR134aエアコンガスが車両側の配管に注入されます。

 この時に、ゲージを見て適量の範囲内にある事を確認してください。

・エアコンオイルの缶が冷たくなくなったら、缶の中はエアコンオイルとR134aエアコンガスは空になっているので、ガスチャージホースのバルブを閉めます。

・ファン(風量)調整ダイヤルを「OFF(左側)」へ回します。

・ガスチャージホースを車両側から取外します。

 クイックカプラーの先端を手前に引くとホースが外れます。

・ガスチャージホースからエアコンオイルの缶を取外します。

・次の作業を選択してください。

 エアコンオイルだけ注入の方

 → こちら


 R134aエアコンガスを注入する方

 → こちら



 ■R134aエアコンガス注入

R134aエアコンガスを注入される方

 エアコンオイルを注入時にゲージを見て、適量の範囲より少ない場合は、R134aエアコンガスを注入してください。

 関連:ASTRO PRODUCTS R134a ガスチャージホース ゲージ付

 → こちら


 エアコンオイルを注入後の続きです。

・ガスチャージホースのバルブを開きます。

・R134aエアコンガスの缶をガスチャージホースに取付けます。

・ガスチャージホースのバルブを閉めると、缶に穴が開きます。


・低圧配管のポートにガスチャージホースのクイックカプラーを奥まで差し込んだ状態で、クイックカプラーの先端を指から離すと、クイックカプラーがポートとロックされます。

 ※一度、エアコンのコンプレッサーを回しているので圧がかかっています。

  ポートにクイックカプラーが取付けにくくなっています。

・ガスチャージホース内のエアをパージ(追い出す)します。

 R134aエアコンガスの缶を緩ませて、「プシュー」と音がしたらすぐにR134aエアコンガスの缶を締めてください。

・R134aエアコンガスを注入する準備ができました。

・エンジン始動します。

・ファン(風量)調整ダイヤルを「強(一番右)」へ回します。

 エアコンコンプレッサーが作動します。

・R134aエアコンガスの缶を逆さにして、上下に振るとR134aエアコンガスが車両側の配管に注入されます。

 この時に、ゲージを見て適量の範囲内にある事を確認したらガスチャージホースのバルブを閉めます。

※R134aエアコンガスの缶が冷たくなくなったら、缶の中はR134aエアコンガスは空になっているので、ガスチャージホースのバルブを締めます。


・ファン(風量)調整ダイヤルを「OFF(左側)」へ回します。

・エンジン停止します。

・ガスチャージホースを車両側から取外します。

 クイックカプラーの先端を手前に引くとホースが外れます。

・R134aエアコンガスの缶内にまだ残っている場合は、バルブをよく締めてください。

 R134aエアコンガスの缶内が空の場合は、ガスチャージホースからR134aエアコンガスの缶を取外します。

・低圧配管のポートに「L」の文字が入った水色のキャップを、時計回りでねじって取付します。



【ボンネット】

・ボンネットを閉じます。


 これで作業終了です。


 ★施工後

・R134aエアコンガスは何回か注入していましたが、エアコンオイルを入れるのは初めてでした。

 エアコン作動時にコンプレッサーからちょっと音がうるさく感じていたので、エアコンオイルを注入する事にしました。

 エアコンオイル注入後は、エアコンの動作音は静かになりました。

 エアコンの冷え方も良くなりました。


【エアコン関連リンク】

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