■エンジンスターター回路作成 |
・下の回路図と表を見て回路を作成します。 ※Kei10型の場合
ターボタイマーやリモコンエンジンスターターを取付した事のある人は、簡単に作成できると思います。
【S2000エンジンスタートスイッチ基板パターンと回路図ついて】
・S2000エンジンスタートスイッチのコネクターの端子の配線は、下記の表を見てください。 ※テスターで必ず確認してください。
端子番号 |
接続先 |
1 |
リレー |
2 |
イグニション(IG) |
3 |
アース |
4 |
接続しません |
5 |
接続しません | |
【S2000エンジンスタートスイッチユニットとエンジンスターター回路図について】
下の回路図はS2000エンジンスタートスイッチユニットの回路図です。
回路自体そんなに複雑な物ではありません。
ターボタイマーを取付したことある方なら簡単に作成できます。
注意しなければならないのが、配線の接続先を間違えないよう注意してください。
配線を間違えた場合は、ヒューズが切れるだけで済めばいいですが、エンジン始動できない状態になります。
失敗しない為に、下の表の様に作成してください。(自己責任)
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【エンジンスターターユニット回路作成】
・6Pターミナルをベースにエンジンスタートユニットを作成します。
下の表のように配線します。
※6Pターミナルは、縦の列で通電するようになっています。 |
★エンジンスターターユニット回路(6Pターミナル)の各接続先
6Pターミナルに取付する時は、Y型端子を配線の先に取付してから端子に取付してください。
アース線は、ボディーアースではなく、必ずバッテリー(−)端子につながっている配線に接続してください。
●エンジンスターターユニットの解説
[端子1、2、7、8] スターターモーターへの通電させる回路
・スイッチを押した事で車両側の常時電源がリレー内を通過して、スターターモーターへ電気が流れて、スターターモーター作動します。
[端子3、4、5、9、10、11] リレー作動させる回路
・エンジンキーを「ON」にした時、車両電源側のIGより電気が流れ、リレー内のコイルに通電させて、[端子1、2、7、8] のスターターモーターへ通電できるようにする回路です。
[端子6、12] リレーとS2000エンジンスタータースイッチのアース
・リレーとS2000エンジンスタータースイッチのアース(−)をバッテリー(−)へ電気を戻します。
端子 1 |
端子 2 |
端子 3 |
端子 4 |
端子 5 |
端子 6 |
G34カプラー 常時電源 |
G34カプラー ST |
G34カプラー IG |
S2000 SW 2 |
S2000 SW 1 |
S2000 SW 3 |
リレー 電源アース |
↓ |
↑ |
↓ |
↑ |
↓ |
↓ |
リレー 入力 |
リレー 出力 |
10Aヒューズ |
10Aヒューズ |
リレー 電源+ |
バッテリー アース |
端子 7 |
端子 8 |
端子 9 |
端子 10 |
端子 11 |
端子 12 | |
| |
左の写真は私が作成したエンジンスターターユニット回路です。
6Pターミナルを中心に配線します。 | |
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■コンソールアンダートレイ/ダッシュサイドトリム取外 |
・作業をしやすいように、コンソールアンダートレイ(左の写真の外している部品)とダッシュサイドトリムを外すので、コラムカバーに傷がつかないように養生テープを貼ります。
コンソールアンダートレイとダッシュサイドトリム取外方法は、下の関連リンクで確認してください。
関連:コンソールアンダートレイ/ダッシュサイドトリム脱着方法
→ こちら |
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■クラッチスタートキャンセル |
・クラッチキャンセルはしなくてもいいですが、私はこの仕組みを使ってセキュリティシステムとして利用します。
左の写真のように、クラッチペダル上部に青いカプラーがあります。
このカプラー外します。 |
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●セキュリティスイッチを取付しない場合
・5cmぐらいに切った配線の両側に平型端子を配線に付けて、青いカプラー(メス)に差込ます。
※エーモンのカプラー2極(ロック式)[1122]のオスを使う事ができます。
・配線の抜け防止と絶縁するため、ビニールテープで巻いて必要に応じて結束バンドで固定してください。 |
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●セキュリティスイッチを取付をする場合
・セキュリティースイッチ用の配線の長さは現車合わせですが、少し長めに用意します。
・配線の両側に平型端子を配線に付けて、青いカプラー(メス)に差込ます。
※エーモンのカプラー2極(ロック式)[1122]のオスを使う事ができます。
・配線の抜け防止と絶縁するため、ビニールテープで巻いて必要に応じて結束バンドで固定してください。
・配線は運転席足元におろしておきます。
・配線の先にスイッチを取付します。 |
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・スイッチ(キルスイッチ)を切るとエンジンをかける事ができなくなります。
キーを抜けばさらにセキュリティの効果が上がります。
見た目もとてもカッコいいので今回取付しました。
私の取付場所は、シガライターが付いていた所です。 | |
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■S2000エンジンスタートスイッチ本体取付 |
【S2000エンジンスタータースイッチのサイズ】
・S2000エンジンスタートスイッチを取付するのに最低限必要なサイズです。
スイッチ周り外径 |
35mm |
穴開け外径 |
29mm |
切り込み |
約 2mm |
奥行 |
95mm(配線を無理なく曲げる為のスペース含め) | | |
【S2000エンジンスタートスイッチを取付場所】
・上のS2000エンジンスタートスイッチのサイズ表に書かれている条件(サイズ)を満たしている場所に、S2000エンジンスタートスイッチを取付場所を決めます。
私の取付場所は、エンジンキーに近い所に取付したいので、マニュアルレべリングスイッチの穴(9型の一部〜)を利用して穴を広げて、S2000エンジンスタートスイッチを取付します。
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●新規で穴開けして取付する場合
・穴開する前に配線がないか確認します。
・凹凸の無い所であれば、ダイソーの29mmホルソーで穴開けした方が作業は簡単です。
・29mmの穴を開けた後、左の図のように切欠きします。
↑S2000エンジンスタートスイッチが入るようにしてください。 |
●マニュアルレべリングスイッチ移設して、マニュアルレべリングスイッチの穴を利用して取付する場合
マニュアルレベリングスイッチについて → 道路運送車両法 平成18年1月1日 に改訂
平成18年1月1日以降生産された車両は付いています。(Keiの場合は9型の一部〜)
このスイッチがを取外すと車検NGです。
HID(High Intensity Discharge lamp)が新車で標準に付いていない車両の光軸調整は手動式です。
HIDが新車で標準に付いている車両の光軸調整は自動調整式(オートレベライザー)です。
Keiの場合は、左の写真のように手動式です。
後付のHID(High Intensity Discharge lamp)は車検NGです。
関連:XENON HID Conversion Kit
→ こちら |
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【マニュアルレベリングスイッチ移設】
・マニュアルレベリングスイッチのハーネスが届く範囲で、マニュアルレベリングスイッチを移設場所を探します。
マニュアルレベリングスイッチは、普段使う機能ではないので移設します。
・マニュアルレべリングスイッチを裏から押してスイッチ本体を取り出して、スイッチからカプラーを外してカプラーを穴に戻します。
・マニュアルレべリングスイッチのサイズを正確に測って、移設先(左の写真赤枠)に養生テープを貼ってマジックで印を付けます。
・少しキツメにカットするので、ステンレス定規をマジックで印した線の内側に当てて、アクリルカッターである程度切れ目を入れます。
・カッターで穴を開けて、マニュアルレべリングスイッチが入るように調整します。
・養生テープを剥がします。
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【S2000エンジンスタートスイッチ取付とマニュアルレベリングスイッチ取付】
・マニュアルレベリングスイッチの穴とS2000エンジンスタートスイッチの間に、少し隙間ができてしまうため、ウレタンを加工して隙間を埋めます。
現在(2012.07.08.〜)は、
「G-THEMIS 3Dカーボンシート」を貼って見た目が良くなっています。
関連:G-THEMIS 3Dカーボンシート75cmx50cm
→ こちら | |
【スイッチ取外】
・S2000エンジンスタートスイッチ、フォグランプスイッチ、ミラー調整スイッチと各カプラーを外します。 |
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【シート貼付】
・少しS2000エンジンスタートスイッチの周りに穴が開いているのが見えるので、ダイソー「貼れるフェルトシート」などを貼って穴を隠します。
・シートがシワにならないように貼ります。
・各スイッチが入る所をカッターで切れ目を入れます。
【スイッチ取付/カプラー接続】
・フォグランプスイッチとミラー調整スイッチにカプラーを取付して元の場所に取付します。
・S2000エンジンスタートスイッチを取付します。
接続した配線を穴に通して運転席の足元におろします。
・マニュアルレべリングスイッチのカプラーを移設先の穴から出します。
・マニュアルレべリングスイッチ本体とカプラーを接続したら、開けた穴にはめ込みます。 | |
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■配線 |
注意!
・ここで紹介している配線と配線の色は、10型(MT-T/C-2WD HITACHI製ECU)の物です。
・型違い/4WD/AT/NA車の場合は、ディーラー等で確認してください。 |
【バッテリー端子取外】
・ショート、エアバックの誤動作をしないようにするため、バッテリーの−端子を外します。
放電するため、約10分放置します。 → ECUに学習されている内容が消えてしまうので、作業後、ECUの再学習がしなければなりません。
関連:SRSエアバッグステアリング取外方法とステアリングボス取付
→ こちら |
【コラムカバー取外】
・コラムカバー(上下)を外します。
左の写真の赤丸にネジがあります。
+ドライバーで外します。
・コラムカバーの左右のつなぎ目付近よりちょっと下を押すとコラムカバーが外れます。
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【G34カプラー位置】
注意!
・中央に薄い黄色のチューブがエアバックとホーンの配線です。
・引っ張ったりしないよう注意してください。 |
・G34カプラーはキーシリンダーの左側に刺さっている白いカプラーです。
関連:Kei(ラピュタ)のイグニションスイッチのリコールについて
→ こちら
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【G34カプラーの配線(結線)について】
・ここからのやり方は、直接キーシリンダーに付いているG34カプラーから配線します。
ターボタイマーの車種別ハーネスを使用している人は、そこから配線を分岐してください。
・G34カプラーの電源の種類を調べます。
テスターのマイナス側をボディーアースにつなげます。
・G34カプラーの各端子にテスターのプラス線を1個づつ番号に刺し、エンジンキーを回して各配線を調べます。
下の表は、私が調べたキーシリンダーの接続パターンです。
G34カプラーの3番の配線(B/R)が右になるように表記しています。
下の接続パターンを見ると、2番と5番が同じ色の配線ですが、2番がACC/ONの電源コードで、5番がSTの電源コードです。
注意! 必ず配線をテスターで確認してください。 |
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G34カプラー
番号 |
G34カプラー
配線種類 |
配線色 |
1 |
ON (ST) |
|
|
|
Y/B |
2 |
BATT 1 |
|
|
|
W/G |
3 |
ST |
|
|
|
B/R |
4 |
ON |
|
|
|
B/Y |
5 |
BATT 2(始動用) |
|
|
|
W/G |
6 |
ACC |
|
|
|
Bl |
ボディーアース |
なし |
- |
- | |
【エンジンスタートユニット接続】
・下の各表をを見て、車側の配線と接続します。 |
★S2000エンジンスタートスイッチの接続先
端子
番号 |
接続先 |
エンジンスターター
ユニット回路へ接続 |
1 |
リレー+ |
端子 5 |
2 |
イグニション(IG) |
端子 4 |
3 |
アース |
端子 6 |
4 |
接続しません |
接続しません |
5 |
接続しません |
接続しません | |
★G34カプラーの接続先 ※10型の配線の色です。
G34
カプラー
端子番号 |
G34
カプラー
配線種類 |
配線色 |
エンジンスターター
ユニット回路へ接続 |
1 |
ON (ST) |
|
|
|
Y/B |
接続しません |
2 |
BATT 1 |
|
|
|
W/G |
接続しません |
3 |
ST |
|
|
|
B/R |
端子 2 |
4 |
ON |
|
|
|
B/Y |
接続しません |
5 |
BATT 2 |
|
|
|
W/G |
端子 1 |
6 |
ACC |
|
|
|
Bl |
接続しません |
バッテリー(-) |
なし |
- |
|
端子 12 | |
・配線をつなぎ終わったら、もう一度確認してください。
接続された6Pカプラーに接続されている配線は下記のようになっています。
★エンジンスターターユニット回路(6Pターミナル)の各接続先
接続先 |
G34カプラー |
S2000プッシュスイッチ |
|
リレー (電源−側) |
端子番号 |
端子 1 |
端子 2 |
端子 3 |
端子 4 |
端子 5 |
端子 6 |
6P ターミナル 端子 |
G34カプラー 常時電源 |
G34カプラー ST (スターター) |
G34カプラー IG |
S2000 SW 2 |
S2000 SW 1 |
S2000 SW 3 |
リレー アース |
電気の流れる 方向 |
↓ |
↑ |
↓ |
↑ |
↓ |
↓ |
6P ターミナル 端子 |
リレー 入力 |
リレー 出力 |
10Aヒューズ |
10Aヒューズ |
リレー (電源+側) |
バッテリー アース |
端子番号 |
端子 7 |
端子 8 |
端子 9 |
端子 10 |
端子 11 |
端子 12 |
接続先 |
リレー |
10Aヒューズ |
リレー (電源+側) |
バッテリー (−) |
|
|
【エンジンスターター回路固定】
・回路本体を取付して固定します。
コンソールアンダートレイ内に取付をします。
【バッテリー端子接続】
・バッテリー(−)端子を接続します。
・異音、異臭が無い確認します。
配線がショートするとコードが熱を持ち被膜が焦げる臭い(ビニールの燃える臭い)がします。
すぐバッテリーの(−)端子を外して、異常個所を確認して修理してください。
・動作確認後、ECUの再学習します。
【コラムカバー取付】
・コラムカバーの上下を合わせて取付をします。
・3本のネジを固定します。 |
【コンソールアンダートレイとダッシュサイドトリム取付】
・コンソールアンダートレイとダッシュサイドトリム取付方法は、下の関連リンクで確認してください。
関連:コンソールアンダートレイ/ダッシュサイドトリム脱着方法
→ こちら |
|
■動作確認 / 使用方法 |
・動作確認をします。 → 動作チェックをして動かない場合は、再度配線をチェックしてください。
|
1.セキュリティスイッチ(キルスイッチ)キーを刺して「ON」にします。
「OFF」の状態ではエンジン始動しません。
セキュリティスイッチ(キルスイッチ)キーを刺して常に「ON」にしたままでもいいです。 |
|
2.エンジンキーを「ON」の位置に合わせます。
エンジンキーを「ON」にすると文字部分が光ります。(写真は夜撮影)
3.S2000エンジンスタートスイッチを、エンジンがかかるまで押します。
エンジンキーで通常通りエンジンをかける場合は、クラッチスタートスイッチに付けたスイッチを「ON」にした状態にしてください。
「OFF」の状態ではエンジン始動しません。
4.エンジンを停止する場合は、いつもの通りにエンジンキー「OFF」で停止します。
5.セキュリティスイッチ(キルスイッチ)を切ってキーを抜きます。(抜かなくてもいいです。) |
・動作チェックで正常動作できたら完成です。
|
|
■ECU再学習方法 |
・ECUの再学習方法は、下記の関連リンクで確認してください。
関連:ABA-HN22S(10型 MT)のECU配線
→ こちら |
|
■バックライト(電球)の交換方法 |
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・HONDAのディーラーへ行ってバックライト(電球)を取寄せてください。
部品名:バルブCOMP. (14V 0.56W)
部品番号:35851-S2A-003
・S2000エンジンスタートスイッチ本体を車から取外します。
・左の写真の黒い部品がバックライト(電球)ソケットです。
精密ドライバー(―)で左に回すと外れます。
・使用できなくなったバックライト(電球)ソケットを取外します。
・新しいバックライト(電球)ソケットを、S2000エンジンスタートスイッチ本体のプリント基板の切込みに合わせて取付します。
精密ドライバーで右に回すとソケットが固定されます。
・S2000エンジンスタートスイッチ本体を元に戻します。
・エンジンキーをONにするとスイッチのバックライト(電球)が点灯します。
点灯しなかったら再確認してください。
バックライト(電球)が切れている場合は他に原因があるので、S2000エンジンスタートスイッチ本体のプリント基板を確認してください。
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追記:2009.02.11. S2000エンジンスタートスイッチLED化
・純正部品電球(バックライト)1個のためにHONDAのディーラーへ行かなくていいように、LEDに改良します。
(自己責任で)
関連:S2000エンジンスタートスイッチのバックライトをLED化
→ こちら
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★施工後 |
・スタートボタンを押してエンジン始動した時は、感動もの(自己満足の世界)です。
・S2000エンジンスタートスイッチを購入する時、近くのホンダカーズ(旧ベルノ店)で部品を購入しました。
その時のお店の人の対応は、他社の車で部品だけの注文であるにもかかわらず、ものすごく丁寧で親切でした。
前にcivic(EG6)を乗っていた時も対応が良かったです。
・HONDAつながりと言うことで、下記のリンクも見てください。
関連:HONDA シビックシャトルビーグル用 リアフォグランプ流用取付
→ こちら |
関連:HONDA sports civic Si-RU (E-EG-6)
→ こちら |
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