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 純正改フロント無段階調整間欠ワイパー

2012.10.08.施工/公開日

車検クリアできます。

メーカー保証が受けられません。

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注意!

・このページをご覧になっている事は、注意事項(同意書)に同意した事とします。

・直接リンクをお断りしています。

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 Keiworksの純正フロント間欠ワイパーを、無段階調整間欠ワイパーにグレードアップします。


 ★Keiのフロント間欠ワイパーについて
 ■間欠ワイパーの間隔

 Keiのフロント間欠ワイパーは、約4秒の間隔で動作しています。

 約4秒の間隔は、雨の降る量にもよりますが、速かったり遅かったり、「LO」にしようか「OFF」にしようか迷うような事があったので、ちょっと使い勝手が悪いので改良する事にしました。

 INT回路で時間調整している部品は、コンビネーションスイッチ裏のプリント基板に付いている抵抗(チップ)27KΩです。

 27KΩで約4秒の間隔なら単純に4で割ると6.75KΩが約1秒になります。

 この抵抗(チップ)をプリント基板から取外して、可変抵抗器(ボリューム)100KΩと抵抗27KΩ(赤紫橙金)に変更すると、約4秒〜約19秒の無段階調整間欠ワイパーに変更できます。

 可変抵抗器の最小位置(min)の時は抵抗0Ωになるので、抵抗27KΩを取付することで最小の約4秒の間隔になります。

 この抵抗を変える事で最小の間隔を変更できる事と、可変抵抗器の抵抗値を変更する事で最大の間隔を変える事ができ、自分好みの間隔に調整できます。

 また、ロータリースイッチならチャンネルごとに抵抗値を変えて抵抗を取付する事で、いつも決まった秒数をセットする事ができます。

 今回私は、100KΩの可変抵抗器(約15秒)と抵抗27KΩ(約4秒)を使用して、純正改無段階調整間欠ワイパーを施工します。

 MAZDA「ラピュタ」(OEM車)も同じように改良できます。

 

 ■ワイパースイッチとライトスイッチの交換について

TOYOTA純正間欠ワイパースイッチ [84652-52090]

スイッチユニット組替図

【最近販売されている車の場合】WAGON-R / パレット / スイフト / ソニカ / R-1  他

 最近のスイフト、ワゴンR、パレットなどは、ワイパースイッチユニットごとカプラーに差し込んで交換する車種が増えています。

 ワイパースイッチユニットやライトスイッチユニットは他のメーカーの物でもほぼ共通部品(一部を除く)で、INT→INT調整式に変えてもしっかり取付されていて、ちゃんと動作すれば車検クリアできます。

 部品流用して取付、使用するのは自己責任です。

 必ず配線とカプラーの形状が合っている事を確認してください。

 

写真はTOYOTA純正間欠ワイパースイッチ [84652-52090]

Keiのコンビネーションスイッチ(裏側)【Kei(ラピュタ)の場合】

 Kei とラピュタの場合は規格が古い車なので、ワイパー、ウインカー、ライト全て一体になっています。

 スイッチ単体では交換できないので、動作不良している場合は「コンビネーションスイッチ」をユニットごと交換になります。

←Kei(Bターボ/works用)]のコンビネーションスイッチ(裏側)

●コンビネーションスイッチASSY部品番号 ※10型の場合

  Works / Bターボ 37400-80GB1
  A 37400-84H01

 

 ■メーカー保障について

・コンビネーションスイッチのINT回路を改造するので、ワイパーに関する事は全てSUZUKI(MAZDA)のメーカー保証を受ける事ができません。

 INT回路の加工に失敗すると、ワイパーが正常動作をしません。

 コンビネーションスイッチの不具合が発生した場合は、部品を取り寄せてご自身で修理するか、ディーラーまたは整備工場で修理してください。

 INT回路を弄る場合と使用は全て自己責任でお願いします。

 INT回路加工に自信のない方は、このページを見るだけにしてください。

 

 ■車検について

ワイパーが正常動作していれば全く問題ありません。

 ワイパーの回路まで車検時は見ないので、スイッチやツマミが増えてる程度しか見ていません。

 追記:2014.06.14. 3回目の車検

 車検クリアしています。

 私の車もワイパーのINT回路の抵抗が壊れて、手動でワイパーの位置を合わせて止めていましたが、この状態で2回も車検クリアしています。

 この状態で車検クリアしているという事は、ワイパーが動かない場合だけ車検NGとなります。

 

 ★今回取付する商品の紹介

・東京コスモス電機 100KΩ炭素系可変抵抗器 [RV24YN 20S B104]

100KΩ炭素系可変抵抗器 [RV24YN 20S B104] 100KΩ炭素系可変抵抗器 [RV24YN 20S B104]サイズ

【詳細】

・抵抗値

・抵抗変化特性

・定格電力

・使用温度範囲

・形状

 

100KΩ

Bカーブ(直線型)

0.25W (40℃) / 0W (85℃)

-10℃〜+85℃

1軸1連形 パネル形状

 

・外形寸法

・シャフト形状

・シャフト径

・シャフト長

・動作トルク

・動作耐久性

 

φ24.6×13.5+20

溝形

φ6mm

20mm

150mN・Max

10,000回(無負荷)

●最大間隔秒数(可変抵抗器を購入する時の目安)※秒数は多少前後します。

・この可変抵抗器はワイパー動作の間隔で最大の間隔を決める部品です。

 私は100kΩを選択しました。

最大の間隔秒数 (目安)

約 7.5 秒

約 15 秒

約 30 秒

約 37 秒

購入する可変抵抗器

50 KΩ

100 KΩ

200 KΩ

250 KΩ


・SATO PARTS ツマミ [K-90] Mサイズ

SATO PARTS ツマミ [K-90]SATO PARTS ツマミ [K-90]サイズ

 

【詳細】※Mサイズ購入

 

【付属部品】

・大きさ

・本体材質

・本体色

・推奨適合工具

 

L、M、Sの3種類

フェノール

六角棒スパナ

呼び:1.5

・止めネジ

M3.5

●ツマミを購入する時の注意点

【ツマミの形状】

 デザインで選ぶのもいいですが、操作性と手で触って位置がわかるツマミを選んだ方がいいと思います。

 夜間は普通のツマミを付けると位置がわからないので、その辺の事を考えながら選んだ方がいいと思います。

 

【ツマミの大きさ】

 必ず可変抵抗器の固定用の穴が隠れる大きさの物を購入してください。

 

・抵抗 1/4W 27KΩ(赤紫橙金)

抵抗 27KΩ・この抵抗は、可変抵抗器の位置が最小になった時のワイパーの間隔を決める抵抗です。

 私が購入したのは27KΩで約4秒です。

●最小間隔秒数(抵抗を購入する時の目安)※秒数は多少前後します。

間隔秒数

約 1 秒

約 2 秒

約 3 秒

約 4 秒

約 5 秒

約 6 秒

約 7 秒

約 8 秒

約 9 秒

約 10 秒

抵抗

7 KΩ

14 KΩ

21 KΩ

27 KΩ

34 KΩ

40 KΩ

47 KΩ

54 KΩ

61 KΩ

68 KΩ

 
 ★必要な部品/材料 ★必要な工具

・配線(2芯)[0.75]

 ↑長さは現車合わせ

・ビニールテープ

・養生テープ

・ビニールチューブ

・ギボシ端子 2セット

・結束バンド(大)

・結束バンド(小)

・収縮バンド(小)

・ハンダ

・+ドライバー(#2)

・−ドライバー → 先の細い物

・充電ドライバー(電動ドリル)

・金属用ドリル刃[9mm]

・金属用ドリル刃[3mm]

・ニッパー

・スパナー[10mm]

・メガネレンチ[12mm]

・六角レンチ[3mm]

・クロスレンチ[17mm]

・カッター

・ハンダゴテ

・ハンダ吸取器(ハンダ吸取り線)

・ライター

・テスター

・スケール

・油性マジック(細字)

 

 ★施工

 注意! 施工/使用は自己責任でお願いします。 また、加工に自信の無い方は見るだけにしてください。

 ■コントローラー作成

配線の片方の中間に抵抗(27KΩ)を付けハンダ付け後に収縮チューブを取付します。

【抵抗取付】

・配線の片方の中間に抵抗(27KΩ)を付けハンダ付けします。

 抵抗を可変抵抗器に直接取付すると、配線を引っ張った時に折れて外れる可能性もあるので、安全を考えて配線の間に抵抗を取付、もう一本の配線と束ねる事で、抵抗が外れる事を回避した取付方法です。

・抵抗部分の熱が無くなってから、収縮チューブを抵抗の所に移動させて、ライターで炙り収縮させて絶縁します。

 収縮チューブは、2枚重ねにしてください。

・結束バンドの余りなどあれば抵抗の部分(少し大きめ)に合わせて、ビニールテープで巻き付けると補強になります。

 

 可変抵抗器の接続先

【可変抵抗器に配線】

・2本の配線に収縮チューブを通しておきます。

・可変抵抗器の接続先は、

端子 1

 抵抗(27KΩ)を取付した配線を取付。

端子 2

 加工していない配線を取付。

端子 3

 何も取付しませんが、収縮チューブを被せて絶縁します。

・各端子をハンダ付けします。

  注意!

 可変抵抗器の故障の原因になるので、ハンダごてで3秒以上熱を当てないでください。

 

収縮チューブで絶縁加工した後【端子部分絶縁】

・ハンダの熱が冷めてから各端子に収縮チューブを被せます。

・ライターで収縮チューブを炙り収縮させます。

  注意! 配線を焦がさないように注意してください。

 

可変抵抗器の外側をビニールテープで絶縁して、ビニールテープと結束バンド(大)で可変抵抗器の外側を固定します。

【配線結束】

・可変抵抗器の外側が金属製なのでビニールテープで絶縁します。

・可変抵抗器の端子を本体側に倒します。

・ビニールテープと結束バンド(大)で、可変抵抗器の外側を固定します。

 写真では外側に付けている結束バンド(大)の先をカットしていますが、今付いている方向と反対にして、結束バンド(大)の先に配線を要所にビニールテープで固定した後にビニールチューブを通すと、配線が遊ぶ事無く真っ直ぐ伸びて他と干渉しなくなります。

抵抗(27KΩ)と片方の配線と結束バンドでいっしょにします。・抵抗(27KΩ)と片方の配線と結束バンド(小)でいっしょにします。

可変抵抗器側の配線の先は、ギボシ端子(オス)を取付します。【ギボシ端子(オス)取付】

・配線の先は、ギボシ端子(オス)を取付します。

 

 これでコントローラー部分の作成終了です。

テスターで実際の抵抗値を調べました。【実際の測定値】※私の車の数値

・下の表は、完成したコントローラーを実際にテスターで測った抵抗値です。

測定値

最 小

最 大

 

抵抗値

26.6 KΩ

123.6 KΩ

←計算上の抵抗127KΩが、実際測ると123.6KΩになりました。

間 隔

約 4 秒

約 19 秒

←実際に測った抵抗値から計算した秒数です。

 

  注意! 施工前の注意点!

 バッテリー電源を外すので、常時電源で設定保存している機器がある場合は、設定が消えるので注意してください。

 バッテリーがつながっている状態で施工すると、エアバッグ誤爆やショート、怪我をする場合があります。

 純正ハンドル取付車は、SRSエアバッグ(安全装置)を一度取外すので、心配な方はハンドル取付後、ディーラー、整備工場で正常動作するか診断してください。

 エアバッグ自体高い部品なので、必ずバッテリーからケーブルを取外してください。

 

 ■ステアリングハンドルの向き(位置)とタイヤの向き(方向)

【前輪タイヤの向き】

・エンジン始動させて、ステアリングハンドルの向き(方向)を直進できる状態にしてください。

 直進できる状態にしないで作業した時、ステアリングハンドル取付時にセンターが合わなくなります。

・エンジン停止します。

 

【放電】

体に溜まった静電気を放出してください。

 

 ■SRSエアバッグシステム放電 ※社外品のステアリングハンドルを取付されている方は、次の項目へ進んでください。

純正SRSエアバッグステアリングハンドル【純正エアバッグとステアリングハンドル取外】

・SRSエアバッグシステムの脱着方法/詳細は、下記の関連リンクをご覧ください。

 関連:SRSエアバッグステアリング取外方法とステアリングボス取付

 → こちら

 ■社外品ステアリングハンドル取外 ※純正ステアリングハンドルを取付されていた方は、次の項目へ進んでください。
バッテリーの-を外す。

【バッテリーターミナル取外】

・バッテリー(−)のターミナルを外します。

 念のため、誤作動防止するため10分間放置してから次の作業します。

 関連:SRSエアバッグステアリング取外方法とステアリングボス取付

 → こちら



 バッテリー(−)のターミナルを外してから10分間でECUで学習したデータが消えるので、バッテリー(−)ターミナル復帰後、ECUの再学習が必要です。

 ECUの再学習をしなかった場合は、アイドリング時のエンジンの回転が高めになったり、エンジンの不調、燃費悪化などの症状が出る場合があります。

 ECUの再学習の方法は下記の関連リンクを見てください。

 関連:ABA-HN22S(10型 MT)のECU配線

 → こちら



ハンドル取外前

ハンドル取外前


【社外品ステアリングハンドル取外】

・社外品ステアリングハンドルを取外します。

 取外方法は、下記のリンクをご覧ください。

 

LONZA FORMULA HORN BUTTON

 特殊なホーンボタン

 特殊なホーンボタン(LONZA FORMULA HORN BUTTON)の場合

 関連:社外品ステアリングとホーンボタン交換

 → こちら

momo COMMAND2 RED用 HORN BUTTON

 通常のホーンボタン

 一般的なホーンボタン(momo COMMAND2 RED付属)の場合

 関連:momo COMMAND2

 → こちら

 
 ■ステアリングハンドル取外後 → ここからの作業は共通です。

ハンドル取外後・ステアリングハンドルが外れました。


 注意! 中央にある「スパイラルコイル」は、絶対に動かさないでください。

 スパイラルコイルが動いて正常な位置がわからなくなった時は、下記のリンクで確認してください。

 関連:SRSエアバッグステアリング取外方法とステアリングボス取付 → こちら

 スパイラルコイルの位置が変わった場合、運転中にスパイラルコイル内の配線が断線します。

 スパイラルコイル内の配線が断線した場合、ホーンやSRSエアバッグシステムの安全装置が作動しなくなります。

 SRSエアバッグシステムは車検対象にはなりませんが、ホーンが鳴らないと車検NGになるので、必ず修理をしてください。

 
 ■コンビネーションスイッチ取外

コラムカバーを外します。赤丸(3カ所)にネジがあるので、+ドライバーで外した後、コラムカバーの下の方を両脇を押すと外れます。【コラムカバー取外】

・コラムカバーを外します。

 赤丸(3カ所)にネジがあるので、+ドライバーで外します。

・コラムカバーの下側の両脇を押すと外れます。

スパイラルコイルの下の方にある▲▼マークを合わせます。

【スパイラルコイル固定】

・スパイラルコイル下部の三角マークの先が、

上下とも合っている事を確認します。

スパイラルコイルが動かないように固定します。

・スパイラルコイルが動かないように養生テープで固定します。

スパイラルコイルが動いて位置がわからなくなった場合の修正方法

 修正方法を下記の関連リンクのページで紹介しています。

 関連:SRSエアバッグステアリング取外方法とステアリングボス取付

 → こちら


【各カプラー取外】

・コンビネーションスイッチに接続している配線は、全てカプラーでつながっているので取外します。

名称 カプラー番号 カプラー色 カプラー場所

フロントワイパー

G27

フロントワイパー(G27)カプラー取付します。

コンビネーションスイッチ

上部の左側

ウインカー

G29

ウインカー(G29)、ヘッドライト(G30)の各カプラー取付します。

コンビネーションスイッチ

上部の中央

ヘッドライト

G30

コンビネーションスイッチ

上部の右側

リヤワイパー

G19 リアワイパー(G19)とエアバッグとホーン(Q1)の各カプラー取付します。

コンビネーションスイッチ

下部の左側

SRSエアバッグ

 

ホーン

Q1

コンビネーションスイッチ

下部の中央

※薄黄色ゲルコートチューブ

 

スパイラルコイルとコンビネーションスイッチ固定しているネジ取外します。【コンビネーションスイッチ取外】

・スパイラルコイルとコンビネーションスイッチを固定しているネジ(赤丸)を3個取外します。

 もっとしっかりと固定されているイメージでしたが、3個ネジを取るだけでコンビネーションスイッチが外せます。

コンビネーションスイッチ取外後・コンビネーションスイッチを手前に引くと外れます。
 コンビネーションスイッチが外れると、かなりスッキリします。

コンビネーションスイッチ(表) スパイラルコイルが付いています。 取外したスパイラルコイルとコンビネーションスイッチ(表側)

スパイラルコイルとコンビネーションスイッチ(裏) 取外したスパイラルコイルとコンビネーションスイッチ(裏側)

 

●SRSエアバッグ/ホーン(Q1)カプラーが取外できない時

スパイラルコイル固定ネジの位置・スパイラルコイルを固定しているネジ(4カ所)を+ドライバーで取外して、ケーブルを引っ張り過ぎないようにしてスパイラルコイルを取外します。

 コンビネーションスイッチを元に戻すまで、ケーブルに負担がかからないようにしてください。

 
 ■INT回路加工

コンビネーションスイッチ(裏側)のINT回路の場所

【INT回路の場所】

・INT回路の場所は、コンビネーションスイッチ(裏側)の左の写真の赤く囲った所にあるプリント基板です。

リアワイパー(G19)カプラーとそのハーネスをコンビネーションスイッチから取外します。

【リヤワイパー(G19)カプラー取外】

・コンビネーションスイッチ下に取付されているリヤワイパー(G19)カプラーを取外します。

・プリント基板カバーに固定されているリアワイパーのハーネスを取外します。

プリント基板カバーをコンビネーションスイッチから取外します。

【プリント基板カバー取外】

・INT回路を保護しているプリント基板カバーを取外します。

INT回路基板(加工前)

・リヤワイパー(G19)カプラーとプリント基板カバーを取外できました。

 

●INT回路のプリント基板の表側

プリント基板の表側です。 INT回路の裏側は、左の写真のようになっています。

 以前、TOYOTA純正間欠ワイパースイッチ[84652-52090]を取付しようとした時に撮影した写真です。

 プリント基板のパターンを見ていると、部品がいっぱい取付されていそうですが、部品だけ見るとスッキリしています。

抵抗(チップ)563【取外部品の場所】

・間隔を調整する部品は、INT回路の右側に「563」と書いてある抵抗(チップ)です。

 この部品を取外します。

抵抗(チップ)[563]を取外します。【抵抗(チップ)除去】

  注意!

 ・プリント基板のパターンを剥がさないように注意して、抵抗(チップ)を取外してください。

 ・プリント基板にハンダゴテの当て過ぎ(加熱)ないよう注意してください。

・「563」と書いてある抵抗(チップ)にハンダゴテの熱でハンダを溶かして、マイナスドライバーで取外します。

・プリント基板から不要なハンダをハンダ吸取器(ハンダ吸取り線)で取り除きます。

 

基板側側の配線の先はギボシ端子(メス)を取付します。配線の長さも20cmぐらいでカットします。【INT回路側配線作成】

・INT回路(プリント基板)から引き出す配線を作成します。

・配線の先はギボシ端子(メス)を取付します。

・配線の長さは約20cmぐらいでカットします。

 必ず現車に合わせて、配線が長すぎないように注意してください。(コラムカバー取外時作業しやすい長さ)

 

始めに作ったギボシ端子(メス)が付いた配線を、プリント基板にハンダ付けします。【配線をINT回路(プリント基板)に取付】

・今作成した配線を、INT回路(プリント基板)にハンダ付けします。

 右側に配線する方が効率いいのですが、配線を引っ張った時にプリント基板のパターンを破損するのを回避するため、写真のように 左側に配線を向けてハンダ付けします。

配線色

ハンダ付けの場所

赤い配線

 抵抗(チップ)が付いていた上側にハンダ付けします。

黒い配線

 抵抗(チップ)が付いていた下側にハンダ付けします。

始めに作ったギボシ端子(メス)が付いた配線を、プリント基板にハンダ付けします。・配線とプリント基板にハンダ付けできました。

 念のため、他の端子と一緒にハンダが接触していないか確認します。

 ここでしっかり確認しておかないと、動作しない時は、ここまで分解しなければなりません。

基板カバーを取付します。【プリント基板カバー加工/取付】

・プリント基板カバーを加工します。

 配線が当たる所をカッターで切り落とします。

・配線がねじれないようにして基板カバーを取付します。

 

【リヤワイパー(G19)カプラー取付】

・リヤワイパー(G19)カプラーをコンビネーションスイッチに取付します。

 

【配線取り回し】

・リヤワイパーの配線を固定していた所に一緒に通して、ワイパーレバー側に配線を出します。

 
 ■コンビネーションスイッチ取付

コンビネーションスイッチ取付時、INT回路から引き出した配線をつぶさないように横に取出します。【コンビネーションスイッチ取付】

・コンビネーションスイッチ取付時、INT回路から引き出した配線をつぶさないように横に取出します。

コンビネーションスイッチ取付します。・コンビネーションスイッチを固定するネジ(3個)を、+ドライバーで固定します。

 スパイラルコイルを取外した人はネジ(4個)を、+ドライバーで固定します。

 

【各カプラー接続】

・コンビネーションスイッチに外したカプラー取付します。

 ※各コネクター形状が違うため、間違ってカプラーを差し込む事ができないので安心してください。

名称 カプラー番号 カプラー色 カプラー場所

フロントワイパー

G27 フロントワイパー(G27)カプラー取付します。

コンビネーションスイッチ

上部の左側

ウインカー

G29 ウインカー(G29)、ヘッドライト(G30)の各カプラー取付します。

コンビネーションスイッチ

上部の中央

ヘッドライト

G30

コンビネーションスイッチ

上部の右側

リヤワイパー

G19 リアワイパー(G19)とエアバッグとホーン(Q1)の各カプラー取付します。

コンビネーションスイッチ

下部の左側

SRSエアバッグ

 

ホーン

Q1

コンビネーションスイッチ

下部の中央

※薄黄色ゲルコートチューブ

 
 ■コラムカバー加工 〜 コントローラー取付 〜 ツマミ取付

コラムカバー下側のワイパースイッチ側に可変抵抗器の穴を2つ開けます。【コラムカバー加工】

・コラムカバー下側のワイパースイッチ側にコントロール部分を取付するので、場所を考えます。

 位置決めは実車でコラムカバーの下側を当てて確認してください。

 左の写真の位置が一番邪魔にならない場所のようです。

 あまり奥に取付するとコンソールアンダートレーが外れなくなります。

 関連:コンソールアンダートレイ/ダッシュサイドトリム脱着方法

 → こちら


・コラムカバー下側のワイパースイッチ側に可変抵抗器の穴を2つ開けます。

 今回取付する可変抵抗の中心の穴が9mm 固定用の穴が3mmの穴を開けます。

 

可変抵抗器を付属のナットで取付します。【コントローラー(可変抵抗器)取付】

・可変抵抗器を付属のスプリングワッシャー、平ワッシャー、ナットの順番でメガネレンチ[12mm]で締付します。

コラムカバーの内側です。・写真はコラムカバーの内側です。

 コントローラー作成した時に、可変抵抗器の外側に付けた結束バンドの先を切り落とさずに配線に束ねると、配線が綺麗にまとまります。

可変抵抗器とINT回路から引き出した配線を接続します。【配線接続】

・コントローラー(可変抵抗器)の配線とINT回路(プリント基板)から引き出した配線を接続します。

コラムカバーを取付です。【コラムカバー取付】

・配線を挟まないようにコラムカバーを取付します。

 コラムカバーの上下が爪でしっかり固定されたことを確認します。

赤丸(3カ所)のネジを+ドライバーで締め付けます。・コラムカバーを固定しているネジ(3カ所)を、+ドライバーで固定します。

綺麗に取付できました。【ツマミ取付】

・ツマミを可変抵抗器のシャフトに差し込みます。

・ツマミの取付する位置を合わせます。

・ツマミの固定ネジを六角レンチで締付て固定します。

・マジックなどで最少〜最大までのおおよその位置を、点などで印します。

ツマミを取付します。【加工完了】

・これでINT回路の加工とコントローラーの取付終了です。

 
 ■ステアリングハンドル取付

運転席からツマミの位置を確認できます。【ステアリングハンドル取付】

・ステアリングハンドルを元に戻します。

●純正SRSステアリングハンドルを取付

純正SRSエアバッグステアリングハンドル

 関連:SRSエアバッグステアリング取外方法とステアリングボス取付

 → こちら

●社外ステアリングハンドルを取付

 下記のリンクをご覧になって、逆の手順で復帰させてください。

LONZA FORMULA HORN BUTTON・特殊なホーンボタンの場合

 関連:社外品ステアリングとホーンボタン交換

 → こちら

momo COMMAND2 RED用 HORN BUTTON・通常のホーンボタンの場合

 関連:momo COMMAND2

 → こちら

i・BAHN ステアリングカタムキナオールスペーサー (momoタイプ)・ステアリングハンドルのセンターが出ない場合

 関連:i・BAHN ステアリングカタムキナオールスペーサー(momoタイプ)

こちら

 

 

 
 ■バッテリー接続

バッテリーの−を接続固定します。【バッテリーターミナル接続】

・バッテリー(−)ターミナルを接続固定します。

 私の場合はアーシングターミナルをバッテリーに取付します。

 関連:IDEMITSU ZAXIA(ザクシア)

 → こちら



 関連:Remix アーシングキット取付

 → こちら


 ※ワイパーの動作確認終了後、オーディオ、時計などの各機器の再設定をします。

 

【ECUの再学習】

バッテリー(−)のターミナルを外してから10分間でECUで学習したデータが消えるので、ECUの再学習が必要です。

 ECUの再学習をしなかった場合は、アイドリング時のエンジンの回転が高めになったり、エンジンの不調、燃費悪化などの症状が出る場合があります。

 ECUの再学習の方法は下記の関連リンクを見てください。

 関連:ABA-HN22S(10型 MT)のECU配線

 → こちら(#ECUの再学習について)

 

【完成】

・完成です。

 
 ■動作確認(使用方法)
使用方法

【ワイパー動作確認】

・フロント左右のワイパーアームを立てます。

・下の表の通りに、一通りワイパーの動作が正常か調べます。

手順

操 作

正常動作

1

 コントローラーのツマミを最小にします。

 エンジン始動前なので、フロントワイパーは動きません。

2

 エンジン始動します。

 エンジン始動しました。

3

 ワイパースイッチのモードを「INT」にします。

 フロントワイパーの動作の間隔が、約4秒で1回動いて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

4

 コントローラーのツマミを中間ぐらいにします。

 フロントワイパーの動作の間隔が、最小の時より遅くなっていて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

5

 コントローラーのツマミを最大にします。

 フロントワイパーの動作の間隔が、中間の時より遅くなっていて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

6

 ワイパースイッチのモードを「OFF」にします。

 フロントワイパーアームが所定位置に戻ります。

7

 ワイパースイッチのモードを「LO」にします。

 連続してフロントワイパーが低速で動いて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

8

 ワイパースイッチのモードを「OFF」にします。

 フロントワイパーアームが所定位置に戻ります。

9

 ワイパースイッチのモードを「HI」にします。

 連続してフロントワイパーが高速で動いて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

10

 ワイパースイッチのモードを「OFF」にします。

 フロントワイパーアームが所定位置に戻ります。

11

 フロントウォッシャーを使用します。

 フロントウォッシャーが出た後に数回ワイパーが動いて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

12

 リアワイパースイッチのモードを「ON」にします。

 連続してリアワイパーが低速で動きます。

13

 リアワイパースイッチのモードを「OFF」にします。

 リアワイパーアームが所定位置に戻ります。

14

 リアウォッシャーを使用します。

 リアウォッシャーが出た後に数回ワイパーが動いて、停止時にワイパーアームが所定位置に戻ります。

※コントローラーのツマミを動かして、好みのワイパーの間隔に合わせたら、ツマミを動かさない限り、次回も同じ間隔で動きます。

・動作が正常であれば、ワイパーアームを倒します。

 

●フロントワイパーが正常動作しない時

・正常動作しない時は、もう一度INT回路、配線、コンビネーションスイッチの各カプラー、コントローラー部を確認してください。

・ワイパーのヒューズが切れてしまう時は、もう一度INT回路と配線、周辺でショートしていないか確認してください。

 

【ホーンの動作確認】

・スパイラルコイルのQ1カプラーを外した場合は、必ずホーンが鳴る事を確認してください。

 ホーンが鳴らない場合は、下記の事を調べてみてください。

確認事項 回避/修理方法
 ホーンボタンに配線を接続し忘れている。  ホーンボタンの配線をホーンボタンに接続してください。
 Q1カプラーがちゃんと接続されていない。  Q1カプラーを接続し直してください。
 ホーン/ハザードのヒューズが切れている。  ハザードボタンを押してハザードランプが点灯しなければ、ヒューズ切れしているので交換してください。

 上記の事を調べて問題が無くてホーンが鳴らない場合は、スパイラルコイルが断線している可能性があります。

 純正のステアリングハンドルを取付している人の場合は、ホーンが鳴らない=(イコール)SRSエアバッグが事故の時に機能を発揮できない事になります。

 ホーンが鳴らない場合は車検クリアする事が出来ませんので、必ず修理して下さい。

 
 ★施工後

・部品代は約\1,000円で、部品が手に入れば簡単にできます。

 取付作業時間は、コントローラー部分が約10分、INT回路取出〜加工〜車取付が約50分でした。

・使い勝手が良くなりました。

 この2年間ワイパーが正常に動作しなかったのが直ったので良かったです。

 

【ワイパー関連リンク】

 関連:ミストスイッチ追加

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 関連:SEIWA ワイパーアップ[K90]

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 関連:リアワイパー倒立化

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 関連:フロントワイパーアームとブレード塗装

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TOYOTA純正間欠ワイパースイッチ [84652-52090] 追記:2012.10.08. TOYOTA純正間欠ワイパースイッチ [84652-52090]取付断念

TOYOTA純正間欠ワイパースイッチ [84652-52090] ラベル・2年ぐらい前にTOYOTA純正間欠ワイパースイッチ[84652-52090]を、TOYOTAのディーラーで\6,400(税込[5%]※購入時の価格と消費税率)で購入しました。

 Keiworksに取付しようと色々試行錯誤していましたが、やっぱり取付できませんでした。

 ページ上の方でも触れましたが、最近の車と違ってユニットを差し替えるだけの交換はできません。

 TOYOTA純正間欠ワイパースイッチの大きさは、Keiのコンビネーションスイッチより大きいです。

 コラムカバーを大きく加工しなければ取付ができない事が一番の原因で取付をあきらめました。

 デザインやスイッチの操作性がいいですが残念です。


↑取付しようとしたTOYOTA純正間欠ワイパースイッチ [84652-52090]

 ファンカーゴなどに取付されている部品です。

 

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