■漏斗作成 ※ブレーキフルード補給器を自作される方 |
・ブレーキフルード補給器は\4,800(税抜)ぐらいで販売している結構高めな特殊工具です。
\1,000ぐらいなら購入しようと思いますが、コストもなるべく抑えたいので、今回自作する事にしました。
市販のブレーキフルード補給器は、ブレーキフルードの流量を調整する事が出来ますが、他の作業をする時にバルブを閉めたり開けたりして大変です。
私が作成した漏斗なら、ブレーキフルードサーバーのサブタンク的な物になるので、バルブの開閉が無いため、作業は楽になります。
【材料】
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ミニペットボトル
ブレーキクリーナーのキャップ
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\110
\150
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※ジュース代
※ブレーキクリーナー代 捨てる物なので\0です。テンパー状の形状で、直径35mmの物を使用します。
私はコメリのパーツクリーナー(白黒のパッケージ)の物を使用しています。
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シールテープ
コーキング
ビニールテープ |
\110
\280
\80 |
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※\100ショップで3個セット
※実際に使用する量が少ないので、\10ぐらい |
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合計(税込[10%]) |
\730 |
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←材料を購入する店にもよりますが合計すると、全て新品で購入して作成しても\1,000でおつりが出ます。 | |
【漏斗作成】
・左の図はこれから作成する漏斗の断面図です。
作成時にコーキングが乾くまで時間がかかるため、ブレーキフルード交換の前日に作成した方がいいと思います。
●作成手順
@ ミニペットボトルを綺麗に洗浄して乾かします。
A ミニペットボトルの底面をカッターとハサミで切り落とします。 |
B ミニペットボトルの飲み口の大きさと同じ大きさで、ミニペットボトルの蓋とブレーキクリーナーのキャップに穴を開けます。
C 穴を開けた時に出た削りカスを綺麗に取り除きます。 |
D ミニペットボトルの飲み口にシールテープを巻き付け、ミニペットボトルの蓋を締めます。 |
E ミニペットボトルの蓋の周りにシールテープを巻き付け、ブレーキクリーナーのキャップを押し込みます。 |
F シールテープをしているので漏れてはこないと思いますが、ミニペットボトルのキャップとブレーキクリーナーのキャップの隙間とブレーキクリーナーのキャップの根元にコーキングします。
G コーキングが固まってからブレーキクリーナーのキャップの周りにシールテープを巻き付けます。
これで完成です。
ブレーキフルードタンクに取付時、周りをビニールテープで巻くだけです。 |
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■クラッチフルード交換/エア抜き |
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【準備】
・車を広くて平らな所に止めます。
ブレーキと同時にフルード交換する場合は、4輪ジャッキアップしてください。
関連:ZC33S ブレーキフルード交換方法
→ こちら
SWIFTsport[ZC33S]のページです。 |
【タイヤ止め】
・タイヤにタイヤ止めをします。
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【ボンネット】
・ボンネットを開けます。
関連:XIANGSHANG ボンネットダンパー
→ こちら |
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●マスターシリンダリザーバータンクの液量について
・マスターシリンダリザーバータンクにはブレーキフルードの上限(MAX)と下限(MIN)のラインが表示されています。
ブレーキフルード交換作業中は、ブレーキフルードの量に注意して作業してください。
マスターシリンダリザーバータンクの半分くらいになったら、ブレーキフルードを継ぎ足してください。
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【ブレーキフルードキャップ取外】
・ブレーキフルードキャップを取外します。
関連:RRPブレーキタンクアルミカバー(レッド)[B33-207R]
→ こちら |
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・ブレーキフルードキャップを右回し(反時計回し)で回して、動かなくなったら真上に上げてください。 |
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【フィルター取外】
・マスターシリンダリザーバータンクのMAXの線の所と同じ高さの所に、異物を取り除くプラスチックのフィルターがあります。
このフィルターを指で真上に上げて取外します。
フィルターに異物が入っている場合は、取り除いてください。 |
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【ブレーキフルード吸出し】
・マスターシリンダリザーバータンク内のブレーキフルードをMINまでスポイトで吸い取ります。
納車から1年4ヵ月でこの色です。 |
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【漏斗(ブレーキフルード補給器)取付】
・ここでは自作した漏斗を取付します。
自作した漏斗をマスターシリンダリザーバータンクに差し込みます。
・マスターシリンダリザーバータンクと自作した漏斗の接合部に、ビニールテープに巻き付けます。
【養生】
・マスターシリンダリザーバータンクの周りに、フルードがこぼれてもいいようにビニール袋を広げて置きます。
【ブレーキフルード注入】
・ブレーキフルードを注入します。
マスターシリンダリザーバータンクと漏斗の接合部からフルードが漏れてこない事を確認します。
自作した漏斗の半分ぐらいまでブレーキフルードを注入します。
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【クラッチブリーダープラグ位置】
・クラッチのブリーダープラグの位置は、ミッションの真上にあります。
インタークーラーからスロットルボディーを繋いでいる配管(黒くて太い)の真下にあります。
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【ブリーダープラグキャップ取外】
・ブリーダープラグキャップを取外します。
ゴムのキャップなので動かしていると外れます。
【ワンマンブリーダータンクのビニールチューブ取付】
・クラッチオイルジョイントにメガネレンチ[17mm]を取付します。
・ワンマンブリーダータンクのビニールチューブをブリーダープラグに取付します。
クラッチのラインは圧力はそんなにかからないので、ビニールチューブを取付したままで大丈夫です。
心配な方はクリップで固定してください。
【ブレーキフルード交換とエア抜きの注意点】
※ここからは2人で作業した方がいいです。
・1人は車内のペダル操作をしてもらいます。
1人はクラッチオイルジョイントと開閉とフルードの液量の確認と補充します。
エンジンルーム側で作業している人が、ペダル操作を指示します。
踏んで
そのまま
放して
の3つの掛け声で作業していきます。
短時間で連続的なクラッチペダルの操作を行うと、オペレーティングシリンダーのオイルシールを損傷させ、液漏れを発生させる可能性があります。
クラッチペダルは1秒以上の間隔を開けて操作をしてください。
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【ブレーキフルード交換とエア抜き】
@車内の人がクラッチペダルを数回踏みます。
Aクラッチオイルジョイントに取付けたメガネレンチ[17mm]写真Aをしっかりと持って動かないようにします。
ブリーダープラグをスパナー[11mm]@で反時計回しで反回転緩ませます。
注意!ブリーダープラグは必ず11mmを使用してください。 |
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B車内の人がクラッチペダルを踏むタイミングと放すタイミングを掛け声で指示をします。
*踏んで と指示します。
クラッチペダルを踏み込んだ状態でブリーダープラグを緩めて、ブレーキフルードとエアを押し出します。
左の写真は古いブレーキフルードがビニールチューブに流れています。 |
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*そのまま と指示します。
油圧がほとんどかからなくなったら、ブリーダープラグを締めます。
*放して と指示します。
ブリーダープラグを締めてから指示します。
*マスターシリンダーリザーバータンク内のブレーキフルードの量を確認して、不足している分を補充します。
Cクラッチフルードパイプ内のエアが無くなるまで繰り返します。
左の写真はビニールホースに新しいブレーキフルードが流れています。
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Dエアの排出が終わったら、踏んで と指示します。
クラッチペダルを踏み込んだ状態で、ブリーダープラグを規定トルク(5.0 N・m)で締め付けます。
ブリーダープラグを締めてから 放して と指示します。
これでペダル操作する方はこれで作業終了です。
Eワンマンブリーダータンクのビニールチューブの先を摘まんで、ブリーダープラグから取外します。
ビニールチューブの先を真上に上げて、摘まんでいた部分を緩ませて、ビニールホース内のブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに戻します。
Fクラッチオイルジョイントからメガネレンチ[17mm]を取外します。
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Gマスターシリンダーリザーバータンクと漏斗を固定していたビニールテープを取外後、漏斗を真上に取外します。
HマスターシリンダーリザーバータンクのMAXラインまでブレーキフルードを補充します。
I養生で広げていたビニール袋を取外します。 |
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Jブレーキフルードキャップを取付します。
マスターシリンダーリザーバータンクの溝にブレーキフルードキャップを差し込んで時計回しで回します。
関連:RRPブレーキタンクアルミカバー(レッド)[B33-207R]
→ こちら |
Kクラッチペダルを踏み込んで、ブリーダープラグから液漏れが無い事を確認します。
ブレーキフルードが漏れている場合は車検NGです。
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Lクラッチペダルの踏み応えを確認します。
踏み込んだ時にフワフワした感じがする場合は、エア抜き作業(C〜E)をやり直してください。 |
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Mブリーダープラグキャップを取付します。 |
【比較】
・ブレーキフルードの色の違いの比較です。
とてもきれいな色になりました。
交換前 |
交換後 |
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【ブレーキ機能復帰】
・ブレーキフルードキャップを取外したのでブレーキ機能の復帰作業します。
クラッチペダルを踏んでエンジンスタートボタンを押して、エンジン始動させます。
・ブレーキペダルを数回踏んでブレーキペダルに踏みごたえが出るまで踏みます。 |
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・メーター内のブレーキ警告灯、ABS警告灯が点いていない事を確認します。
・ブレーキペダルを踏んでサイドブレーキを解除します。 |
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【動作確認】
・クラッチの動作確認します。
・クラッチペダルを踏み込みます。
・ギヤを1速に入れてクラッチをゆっくりつなぎます。
車が動いたらクラッチペダルを踏み込んで、ギヤをニュートラルにします。
クラッチペダルから足を離してください。
クラッチがつながる事を確認したら、動作確認ができました。
・サイドブレーキを引いて、エンジン停止します。
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・クラッチブリーダープラグからブレーキフルードが漏れていないか確認します。
ブレーキフルードが漏れていたら、ブリーダープラグを締め直してください。
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【ボンネット】
・ボンネットを閉めます。
関連:XIANGSHANG ボンネットダンパー
→ こちら |
【タイヤ止め】
・タイヤ止めを外します。 |
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【ブレーキフルードの処理】
・ワンマンブリーダータンクに溜まったブレーキフルードをオイル処理剤に入れて処理します。
※お住いの自治体のゴミのルールを守って処理してください。
【作業終了】
・作業終了です。 |
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■紹介動画 |
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