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 ブレーキフルード交換

2021.04.06.施工/公開日

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 mira e:s[LA300S]のブレーキフルードを交換しました。


 ★ブレーキフルードの規格について
 ■ブレーキフルードの主成分の種類

・ブレーキフルードの主成分は3種類に分類されます。

 今回使用するブレーキフルードは、グリコール系です。

グリコール系

・ポリエチレングリコールモノエーテルが主成分で、酸化防止剤・防錆剤等が添加されています。

・水溶性。

・付着した所は塗装が剥離することがあるので、ブレーキクリーナーか水で洗い流してください。

シリコーン系

・ジメチルポリシロキサンを主成分とするフルードです。

・一部のレース用として使用されています。

・吸湿せず、塗装を侵す事はありませんが、ブレーキシステムのシール等のゴム類に対して攻撃性が高いです。

・吸湿性がないため、混入した水は溶けずに水滴のまま存在します。

鉱物油系

・石油から生成された鉱物油(オイル)を主成分としたフルードです。

・鉱物油系の他にミネラル系、鉱油系とも呼ばれれています。

 シトロエンのハイドロニューマチックシステムが搭載された車種では、サスペンションやステアリングとブレーキのオイルを共用していたため、鉱物油が使われています。

 ブレーキ単独のシステムと異なり、サスペンションなどを潤滑する必要があることからグリコール系を使用することはできません。

 また、グリコール系と混ざると分離します。


 
 ■DOT規格

・一般的には、アメリカ連邦自動車安全基準(FMVSS)のNo.116で定められるDOT規格が使われています。

・JIS規格では、JIS K 2233:2006で定められています。

・JISとDOTはほぼ対応していますが、DOT4、DOT5では、多少異なる部分があります。

DOT 主成分 JIS BF ドライ沸点 ウエット沸点
DOT3  グリコール系 JIS3種 BF-3 205℃以上 140℃以上
DOT4  グリコール系 JIS4種 BF-4 230℃以上 155℃以上
DOT5  シリコン系 JIS5種 BF-5 260℃以上 180℃以上
DOT5.1  グリコール系 JIS5種 BF-5 260℃以上 180℃以上
   グリコール系 JIS6種 BF-6 250℃以上 165℃以上

 DOT5については、当初、グリコール系よりも優れた性能をもつシリコーン系に与えられたものです。

 その後、性能が向上し、グリコール系でもDOT5をクリアするものが開発されました。

 成分に互換性が無く、混用した場合、分離や錆の発生、シールの劣化などブレーキシステムに重大な問題が発生するため、区別するためにグリコール系をDOT5.1と表記しています。

 BF-6については、DOT5の上位では無く、ABSなどの電子制御装置のため、特に低温環境下で低粘度であることを要求するものに対して制定されています。

 DOTでBF-6に相当するものは制定されていません。


 ■ブレーキフルードの交換時期と工賃

【交換時期】

・基本は車検時期(2〜3年)にブレーキフルードを交換するのがベストです。

・ブレーキフルードの色が茶褐色になったら交換です。


【工賃】※ページ作成時の金額です。修理依頼する所に確認してください。

・SUZUKIディーラー(店舗、整備工場によって若干誤差あり) → \3,900〜(税抜)

 ※この金額に別途ブレーキフルードの代金がプラスになります。

・AUTOBACS → \4,000(税抜)

 ※ブレーキフルード代金含む


 ★必要な部品/材料

★必要な工具

・ウエス

・作業用軍手

・ブレーキクリーナー

・ブレーキフルード[DOT-3] → 1,000ml

 トヨタ純正ブレーキフルード [2500H-A]を使用します。

・+ドライバー(#2)

・メガネレンチ[8mm]

・リジットラック X 4本

・3tジャッキ か パンタグラフ

・クロスレンチ(電動インパクトレンチ)

・インパクト用ソケット[19mm] ※電動インパクトレンチ使用時のみ

・タイヤ止め

・ワンマンブリーダータンク ※私はASTRO PRODUCTS製を使用します。

・ブレーキフルード補給器 または 漏斗

・スポイト → ブレーキフルードを吸い取るために使用します。

・オイル処理剤(ブレーキフルードを処理する物)


 ★施工

  施工時の注意点

ブレーキは重要保安部品なので、整備資格を持った方が整備できる部分です。

 整備資格を持たずに施工する場合は、自己責任でお願いします。

・作業は必ず平らな所で作業してください。

・必ず部品を触る前や施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

・作業中は火気厳禁です。

・雨天など天候が悪い時は、作業をしないでください。

 ブレーキフルードに水分が混ざると、白く変色して使用できなくなります。(グリコール系の場合)

ブレーキのパイプやホースに空気を入れないように、ブレーキリザーバーの液量に注意してください。

・ジャッキアップ/ダウンは慎重に作業してください。

ブレーキフルード交換直後にブレーキに当たりをつけないで走行した場合は、ブレーキが効かない状態です。

 車を移動させる時は必ず、ブレーキに当たりをつけてください。

 

●ブレーキフルードの注意事項 ※トヨタ純正ブレーキフルード [2500H-A]パッケージより

・危険有害性情報:軽度の皮膚刺激、眼刺激、生殖機能又は胎児への悪影響のおそれの疑い、長期又は反復暴露により臓器(肝臓、腎臓、中枢神経)の障害の恐れ

・緊急時応急措置指針番号:171

・火気厳禁 第4類 第3石油類、危険等級3 水溶


●ブレーキフルードの使用上注意

※缶に記載されている使用上の注意及び使用方法、応急措置・緊急時の対応、保管・廃棄方法について十分に読んで使用してください。

・保管は子供などに触れられない所で、施錠ができる所。

・−40℃以下の外気温度では使用しないでください。

引火性があるので火には近づけないでください。

使用後は必ず手洗いをしてください。

鉱物系、シリコン系のブレーキフルードと混合して使用禁止

・応急処置/緊急時の対応 →

 飲んだ場合はすぐに吐かせて、医療機関に「緊急時応急措置指針番号:171」を伝えてください。

 目に入った場合は、水で数分洗浄してください。

 コンタクトレンズ使用している場合は、外せる場合は外して洗浄してください。

 目に刺激がある場合は、必ず医療機関で診察を受けてください。

・点検、交換、規定量などは、車の「整備マニュアル」等に必ず従って下さい。

・使用済みのブレーキフルードの廃棄方法は、各自治体のルールを守って処理してください。


 ■ジャッキアップ

【準備】

・車を広くて平らな所に止めます。

・私の場合はガレージジャッキが普通にホームセンターに売っている小さいサイズなので、スロープと基本ブロックを前輪左右に合わせて設置します。

 そのまま基本ブロックの上に前輪を乗せます。

・サイドブレーキをかけます。

・ボンネットオープナーを引いてボンネットが開けられるようにします。

・リヤタイヤにタイヤ止めをします。


●フロント側ジャッキアップ

・フロント側のジャッキアップポイントにジャッキを当てて、軽く持ち上げた状態(タイヤは設置した状態)にします。

 下の図はmira e:sの2WD車と4WD車のガレージジャッキのジャッキポイントの位置です。

・フロント側左右のタイヤナットを緩めます。

・フロント側をジャッキアップします。

・リジットラックを下の図の位置に印があるので、高さを合わせてリジットトラックを設置します。

・リッジトラックのゴム溝に車体側のリッジトラックのセット位置が入るのを確認して、ゆっくりガレージジャッキを降ろします。




●リヤ側ジャッキアップ

・リヤ側のジャッキアップポイントにジャッキを当てて、軽く持ち上げた状態(タイヤは設置した状態)にします。

 上の図はmira e:sの2WD車と4WD車のガレージジャッキのジャッキポイントの位置です。

・リヤ側左右のタイヤナットを緩めます。

・リヤ側をジャッキアップします。

・リジットラックを上の図の位置に印があるので、高さを合わせてリジットトラックを設置します。

・リッジトラックのゴム溝に車体側のリッジトラックのセット位置が入るのを確認して、ゆっくりガレージジャッキを降ろします。


●安全確認とホイール取外

・車体を揺らして安定している事を確認します。

・4輪のホイールを取外します。

・念のため車体下に取外したタイヤを入れて、落下による破損やケガを防ぎます。


 ■ブレーキフルードサーバー

【ボンネット】

・ボンネットを開きます。

【レゾネーター取外】

・レゾネーターのダクト部分が作業するのに障害になるので取外します。

 レゾネーターとエアクリーナーボックスの境にクリップがあります。

 このクリップのノブを真上に動かしてからクリップを取外します。

【ブレーキフルードサーバーのキャップ取外】

・ブレーキフルードサーバーのキャップはゴム製なので、片側を上に持ち上げるだけでキャップが外れます。

【ブレーキフルードサーバーのブレーキフルード抜き取り】

・ブレーキフルードサーバの中にある古いブレーキフルードをスポイトで抜き取ります。

 「MIN」のラインまで古いブレーキフルードを抜き取ります。

【ブレーキフルード注入】

・ブレーキフルードをブレーキフルードサーバーにMAXのラインまで注入します。


 ■ブレーキフルード交換について

・ブレーキフルードの交換方法をWeb検索すると、


   @ マスターシリンダーから遠くの方から近い方

   A マスターシリンダーから遠くの方から時計回り

   B マスターシリンダーから近くの方から遠い方


 Web検索では@(今回の施工)の方法で作業されている方が多いです。 ※Keiworksの時は@の方法で作業しています。

 SUZUKI SWIFTsportの整備書にはBで書いています。

 ブレーキフルードを交換する場所の順番は、ブレーキマスターシリンダーから近くの方から遠い方に交換します。


   @ 運転席側 前輪

   A 助手席側 前輪

   B 運転席側 後輪

   C 助手席側 後輪


 ■@運転席側(フロント)ブレーキフルード交換

【ブレーキフルードのニップルの位置】

・左の写真の赤矢印の先に黒いゴムキャップが付いたニップル(金属の部品)がブレーキフルードを交換する部品です。


【ゴムキャップ取外】

・ニップルの頭に付いている黒いゴムキャップを取外します。

 黒いゴムキャップは絶対に無くさないでください。


【メガネレンチ[8mm]をニップルに取付】

・メガネレンチ[8mm]をニップルに取付けます。

 フロント側のニップルは、六角部分が手前側にあるので、奥にメガネレンチを入れると空回りします。


【ワンマンブリーダータンクのホース取付】

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。


【クリップ留め】

・ホースをクリップでニップルと留めます。

 このクリップはちょっと大きめなので、クリップの径が小さくなるように加工した方がいいでしょう。

 加工をしないとホースの接合部からエアが絡んでくる事があります。


【ブレーキフルード交換準備完了】

・ワンマンブリーダータンクをブレーキキャリパーより低い位置に置きます。

・ニップルとつないでいるホースを極力上の方に向けます。

 ホース内にあるエアを上の方に逃がすためです。


【ニップル開放】

・ニップルに取付しているメガネレンチ[8mm]を左回し(時計回しの逆)で、ニップルを緩めます。


【ブレーキペダル踏み込み】

@ ブレーキペダルを奥まで踏み込みます。

A グッとブレーキペダルが奥まで入っていきます。

B 4〜5回踏み込んだ後、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードが流れている事を確認します。

C このタイミングでブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。

D @〜Cを繰り返します。→ 古いブレーキフルードとエアが抜けるまで繰り返します。


【ニップル締め】

・エアが絡まないうちに、ニップルをメガネレンチ[8mm]で右回し(時計回し)で締め付けます。

 ニップルの締め付け過ぎに注意してください。


【ホース取外】

・ニップルを緩めて1WAYバルブ側の方に移動させます。

・ホースの先をつまむようにして素早くニップルから外して、ホースの先を上に向けて、ホース内にあるブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに流します。


【ゴムキャップ取付】

・ニップルの頭に黒いゴムキャップを取付します。


【洗浄】

・ニップル付近をブレーキクリーナで綺麗にします。


 ■A助手席側(フロント)ブレーキフルード交換

【ブレーキフルードのニップルの位置】

・左の写真の赤矢印の先に黒いゴムキャップが付いたニップル(金属の部品)がブレーキフルードを交換する部品です。


【ゴムキャップ取外】

・ニップルの頭に付いている黒いゴムキャップを取外します。

 黒いゴムキャップは絶対に無くさないでください。

【メガネレンチ[8mm]をニップルに取付】

・メガネレンチ[8mm]をニップルに取付けます。

 フロント側のニップルは、六角部分が手前側にあるので、奥にメガネレンチを入れると空回りします。


【ワンマンブリーダータンクのホース取付】

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。


【クリップ留め】

・ホースをクリップでニップルと留めます。

 このクリップはちょっと大きめなので、クリップの径が小さくなるように加工した方がいいでしょう。

 加工をしないとホースの接合部からエアが絡んでくる事があります。


【ブレーキフルード交換準備完了】

・ワンマンブリーダータンクをブレーキキャリパーより低い位置に置きます。

・ニップルとつないでいるホースを極力上の方に向けます。

 ホース内にあるエアを上の方に逃がすためです。


【ニップル開放】

・ニップルに取付しているメガネレンチ[8mm]を左回し(時計回しの逆)で、ニップルを緩めます。


【ブレーキペダル踏み込み】

@ ブレーキペダルを奥まで踏み込みます。

A グッとブレーキペダルが奥まで入っていきます。

B 4〜5回踏み込んだ後、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードが流れている事を確認します。

C このタイミングでブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。

D @〜Cを繰り返します。→ 古いブレーキフルードとエアが抜けるまで繰り返します。


【ニップル締め】

・エアが絡まないうちに、ニップルをメガネレンチ[8mm]で右回し(時計回し)で締め付けます。

 ニップルの締め付け過ぎに注意してください。


【ホース取外】

・ニップルを緩めて1WAYバルブ側の方に移動させます。

・ホースの先をつまむようにして素早くニップルから外して、ホースの先を上に向けて、ホース内にあるブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに流します。


【ゴムキャップ取付】

・ニップルの頭に黒いゴムキャップを取付します。


【洗浄】

・ニップル付近をブレーキクリーナで綺麗にします。


 ■B運転席側(リヤ)ブレーキフルード交換

【ブレーキフルードのニップルの位置】

・左の写真の赤矢印の先に黒いゴムキャップが付いたニップル(金属の部品)がブレーキフルードを交換する部品です。


【ゴムキャップ取外】

・ニップルの頭に付いている黒いゴムキャップを取外します。

 黒いゴムキャップは絶対に無くさないでください。

【メガネレンチ[8mm]をニップルに取付】

・メガネレンチ[8mm]をニップルに取付けます。


【ワンマンブリーダータンクのホース取付】

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。


【クリップ留め】

・ホースをクリップでニップルと留めます。

 このクリップはちょっと大きめなので、クリップの径が小さくなるように加工した方がいいでしょう。

 加工をしないとホースの接合部からエアが絡んでくる事があります。


【ブレーキフルード交換準備完了】

・ワンマンブリーダータンクをブレーキキャリパーより低い位置に置きます。

・ニップルとつないでいるホースを極力上の方に向けます。

 ホース内にあるエアを上の方に逃がすためです。


【ニップル開放】

・ニップルに取付しているメガネレンチ[8mm]を左回し(時計回しの逆)で、ニップルを緩めます。


【ブレーキペダル踏み込み】

@ ブレーキペダルを奥まで踏み込みます。

A グッとブレーキペダルが奥まで入っていきます。

B 4〜5回踏み込んだ後、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードが流れている事を確認します。

C このタイミングでブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。

D @〜Cを繰り返します。→ 古いブレーキフルードとエアが抜けるまで繰り返します。


【ニップル締め】

・エアが絡まないうちに、ニップルをメガネレンチ[8mm]で右回し(時計回し)で締め付けます。

 ニップルの締め付け過ぎに注意してください。


【ホース取外】

・ニップルを緩めて1WAYバルブ側の方に移動させます。

・ホースの先をつまむようにして素早くニップルから外して、ホースの先を上に向けて、ホース内にあるブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに流します。


【ゴムキャップ取付】

・ニップルの頭に黒いゴムキャップを取付します。


【洗浄】

・ニップル付近をブレーキクリーナで綺麗にします。


 ■C助手席側(リヤ)ブレーキフルード交換

【ブレーキフルードのニップルの位置】

・左の写真の赤矢印の先に黒いゴムキャップが付いたニップル(金属の部品)がブレーキフルードを交換する部品です。


【ゴムキャップ取外】

・ニップルの頭に付いている黒いゴムキャップを取外します。

 黒いゴムキャップは絶対に無くさないでください。

【メガネレンチ[8mm]をニップルに取付】

・メガネレンチ[8mm]をニップルに取付けます。


【ワンマンブリーダータンクのホース取付】

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。


【クリップ留め】

・ホースをクリップでニップルと留めます。

 このクリップはちょっと大きめなので、クリップの径が小さくなるように加工した方がいいでしょう。

 加工をしないとホースの接合部からエアが絡んでくる事があります。


【ブレーキフルード交換準備完了】

・ワンマンブリーダータンクをブレーキキャリパーより低い位置に置きます。

・ニップルとつないでいるホースを極力上の方に向けます。

 ホース内にあるエアを上の方に逃がすためです。


【ニップル開放】

・ニップルに取付しているメガネレンチ[8mm]を左回し(時計回しの逆)で、ニップルを緩めます。


【ブレーキペダル踏み込み】

@ ブレーキペダルを奥まで踏み込みます。

A グッとブレーキペダルが奥まで入っていきます。

B 4〜5回踏み込んだ後、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードが流れている事を確認します。

C このタイミングでブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。

D @〜Cを繰り返します。→ 古いブレーキフルードとエアが抜けるまで繰り返します。


【ニップル締め】

・エアが絡まないうちに、ニップルをメガネレンチ[8mm]で右回し(時計回し)で締め付けます。

 ニップルの締め付け過ぎに注意してください。


【ホース取外】

・ニップルを緩めて1WAYバルブ側の方に移動させます。

・ホースの先をつまむようにして素早くニップルから外して、ホースの先を上に向けて、ホース内にあるブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに流します。


【ゴムキャップ取付】

・ニップルの頭に黒いゴムキャップを取付します。


【洗浄】

・ニップル付近をブレーキクリーナで綺麗にします。


 ■ブレーキフルード補充とブレーキ機能復帰

【ブレーキフルード注入】

・ブレーキフルードをブレーキフルードサーバーにMAXのラインまで注入します。

【ブレーキフルードサーバーのキャップ取付】

・ブレーキフルードサーバーのキャップはゴム製なので、しっかりとキャップがブレーキフルードサーバーに取付します。

・再度、キャップが取付けられている事を確認してください。


【ブレーキ機能復帰】

・ブレーキペダルを数回踏んで、固くなるまで押します。

・エンジン始動します。

・ブレーキペダルを踏みごたえが出るまで数回踏みます。

・エンジン停止します。

・サイドブレーキ(パーキングブレーキ)レバーを上げ下げ数回します。

 この時、通常の位置より上の方までレバーが持ち上がる場合があるので、ブレーキワイヤーを切断しないよう注意してください。


●ブレーキペダルを踏んでもスカスカしていて、反発する感覚が足に無い場合

・ブレーキペダルをいくら踏んでも反発する感覚が無い時は、下記の事を確認します。


*リザーバータンクのブレーキフルードの量

 リザーバータンクのブレーキフルードの量が減っている、または「MIN」より下になっている場合は、ブレーキフルードが漏れています。

 この場合はキャリパーの下にブレーキフルードが垂れています。

 ピストンブーツ破損かブレーキホースが破れたかのどちらかです。

 破損個所の特定をして部品交換してください。

 ご自身で交換するか、近くの整備工場またはディーラーに電話で修理の依頼します。

 危険なのでこの状態では絶対に車を運転しないでください。


*リザーバータンク内にブレーキフルードの量は適量あって、ブレーキフルードの漏れがない場合

・ブレーキラインにエアが入っている場合があります。

 しっかりとエア抜き作業してください。

・ブレーキラインのエア抜きをしても状態が変わらず、キャリパーを一度バラシて見て、確認してください。

 ガイドピン(ボルト)とロックピン(ボルト)の動きが悪い場合は、メーカーの方に対応品の部品があるので交換してください。

・それでも直らない場合は、近くの整備工場またはディーラーに電話で修理の依頼します。

 危険なのでこの状態では絶対に車を運転しないでください。


【ブレーキフルード量確認】

・各ブレーキを見て、ブレーキフルードが漏れていない事を確認します。

・ブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。

 MAXより少ない場合は、ブレーキフルードを足したください。


【レゾネーター取付】

・レゾネーターを固定するクリップのロック解除されている事を確認します。

・エアクリーナーボックスとレザネーターの接合部分にある穴にクリップを差し込みます。

 クリップのノブ部分を真上から押し込みます。


【ボンネット】

・ボンネットを閉じます。


 ■ホイール(タイヤ)取付とジャッキダウン

【ホイール(タイヤ)取付】

・ホイール(タイヤ)を取付して、袋ナットを手締めで締付けた後、適性トルクで締め付けます。


【ジャッキダウン】

・フロント側からガレージジャッキで車体を持ち上げて、リジットラックを車体してから取外します。

・ガレージジャッキでタイヤを地面に設置して、ガレージジャッキを取外します。

・リヤ側をガレージジャッキで車体を持ち上げて、リジットラックを車体してから取外します。


【ホイールナット締付】

・トルクレンチにソケット[21mm]を取付します。

・トルクレンチの場合の締付トルクは、103N・m(1,050kgf・cm)で本締めします。

 クロスレンチまたは車載工具で締付する締付トルクは、車載工具のレンチ先端で440〜590N・m(45〜60Kgf・cm)で本締めします。


【タイヤ止め取外】

・タイヤ止めを取外します。


 ■確認

【ブレーキランプ点灯確認】

・必ずブレーキランプの点灯を確認してください。

 電球/ヒューズが切れている方は交換して下さい。

 mira e:sのヒューズボックスは、グローブボックスを開けて取外して、左側正面にヒューズボックスがあります。

 左上の「TAL」(赤いヒューズ[10A])です。


  注意! ストップランプの点灯を必ず確認してください。

 制動装置等の整備不良でお巡りさんのお世話になると...

 反則金

 減点数

 普通車 ¥9,000

 2点

 罰則

 3ヶ月以下の懲役 または、5万円以下の罰金

 ※上の内容は作業時の物です。

 ストップランプが点かないだけで、これだけ出費と減点します。

 気を付けましょう。

【動作確認】

・ブレーキの効きを確認します。

 ブレーキペダルを踏んだまま、エンジンを始動します。

 ブレーキペダルから足を離して、少し進んだところでブレーキペダルを踏んで車が止まるか確認します。

 少し速度を上げて、ブレーキペダルを踏んでブレーキの効きが良ければ動作確認終了です。

 少しでも違和感がある方は、ディーラーや整備工場で見てもらってください。


【作業終了】

・作業完了です。


 ★施工後

・交換後、ブレーキの効きが良くなりました。


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【ブレーキ関連リンク】※当ホームページの関連リンクです。

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●マスターシリンダー

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