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 ブレーキフルード交換

2015.09.27.施工/公開日

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 Keiworksのブレーキフルードを交換しました。


 ★今回の作業で使用する商品の紹介

・ASTRO PRODUCTS ワンマンブリーダータンク[2007000003442]

ASTRO PRODUCTS ワンマンブリーダータンク[2007000003442]フック部分
1WAYバルブ(逆流防止弁)

【特徴】※ASTRO PRODUCTSホームページより

 フックと逆流防止弁(ワンウェイバルブ)がセットになったブリーダータンクです。

 これさえあれば一人でもエア抜き、フルード交換が可能です。


【詳細】※ASTRO PRODUCTSホームページより

・商品コード

・ホース長

・ホース外径

・ホース内径

・タンク容量

・付属品

2007000003442

415mm

8mm

6.5mm

550cc

ホース×1、ワンウェイバルブ(逆流防止弁)×1、ホースクランプ×3

1WAYバルブ(逆流防止弁)

・本体価格

・購入価格

\2,970(税込[8%]) ※通常販売価格

\1,706(税込[8%]) ※セール価格 ※購入時の価格と消費税率です。


【注意事項】※ASTRO PRODUCTSホームページより

 本来の目的以外では、使用しないで下さい。

 ご購入前に必ずお読みください。


●仕様変更

・私は取付けられているホースが少し硬めなので、ニップルにクリップをしてもエアが絡むと判断しました。

 伸縮できる「耐油燃料チューブ[5mm(内径)X8mm(外径)]」を購入して変更しました。

 このホース自体がやわらかいゴム製のホースです。

 エアが絡まないように、1WAYバルブの取付位置もホースの先の方に移動しました。

・トヨタ純正ブレーキフルード [2500H-A]

【特徴】

 沸点が高く、DOT3指定車両専用のトヨタ純正の高品質ブレーキフルードです。


【詳細】

・商品コード

・名称

・性能規格

・用途

・ウェット沸点

・成分/含有量

・危険物表示

・製造年月日

・使用期限

・内容量

・メーカー希望小売価格

・購入価格

0888200191

自動車用非鉱油系ブレーキ液

DOT3

自動車用ブレーキ装置及びクラッチ装置用・3種

140℃以上

グリコールエーテル系(トリエリレングリコールモノメチルエーテル他、93%以上)、ホウ酸エステル(5%)、防錆剤

火気厳禁 第4類 第3石油類、危険等級3 水溶性

缶の底面に表示

未開封の場合は3年、開封後はなるべく早めに使い切ってください。

1,000ml

\1,764(税率[8%])

\890(税率[8%]) ※購入時の価格と消費税率です。


【商品の注意事項】※パッケージより

・危険有害性情報:軽度の皮膚刺激、眼刺激、生殖機能又は胎児への悪影響のおそれの疑い、長期又は反復暴露により臓器(肝臓、腎臓、中枢神経)の障害の恐れ

・緊急時応急措置指針番号:171


【使用上の注意】

※缶に記載されている使用上の注意及び使用方法、応急措置・緊急時の対応、保管・廃棄方法について十分に読んで使用してください。

・保管は子供などに触れられない所で、施錠ができる所。

・−40℃以下の外気温度では使用しないでください。

引火性があるので火には近づけないでください。

使用後は必ず手洗いをしてください。

鉱物系、シリコン系のブレーキフルードと混合して使用禁止

・応急処置/緊急時の対応 →

 飲んだ場合はすぐに吐かせて、医療機関に「緊急時応急措置指針番号:171」を伝えてください。

 目に入った場合は、水で数分洗浄してください。

 コンタクトレンズ使用している場合は、外せる場合は外して洗浄してください。

 目に刺激がある場合は、必ず医療機関で診察を受けてください。

・点検、交換、規定量などは、車の「整備マニュアル」等に必ず従って下さい。

・使用済みのブレーキフルードの廃棄方法は、各自治体のルールを守って処理してください。


 ★ブレーキフルードの規格について
 ■ブレーキフルードの主成分の種類

・ブレーキフルードの主成分は3種類に分類されます。

 今回使用するブレーキフルードは、グリコール系です。

グリコール系

・ポリエチレングリコールモノエーテルが主成分で、酸化防止剤・防錆剤等が添加されています。

・水溶性。

・付着した所は塗装が剥離することがあるので、ブレーキクリーナーか水で洗い流してください。

シリコーン系

・ジメチルポリシロキサンを主成分とするフルードです。

・一部のレース用として使用されています。

・吸湿せず、塗装を侵す事はありませんが、ブレーキシステムのシール等のゴム類に対して攻撃性が高いです。

・吸湿性がないため、混入した水は溶けずに水滴のまま存在します。

鉱物油系

・石油から生成された鉱物油(オイル)を主成分としたフルードです。

・鉱物油系の他にミネラル系、鉱油系とも呼ばれれています。

 シトロエンのハイドロニューマチックシステムが搭載された車種では、サスペンションやステアリングとブレーキのオイルを共用していたため、鉱物油が使われています。

 ブレーキ単独のシステムと異なり、サスペンションなどを潤滑する必要があることからグリコール系を使用することはできません。

 また、グリコール系と混ざると分離します。



 ■DOT規格

・一般的には、アメリカ連邦自動車安全基準(FMVSS)のNo.116で定められるDOT規格が使われています。

・JIS規格では、JIS K 2233:2006で定められています。

・JISとDOTはほぼ対応していますが、DOT4、DOT5では、多少異なる部分があります。

DOT 主成分 JIS BF ドライ沸点 ウエット沸点 粘度(100℃) 粘度(-40℃) ph値 使用車/目的別
3 グリコール系 JIS3種 BF-3 205℃以上 140℃以上 1.5cst以上 1,500cst以下 7.0〜11.5 小中排気量の軽量車
4 グリコール系 JIS4種 BF-4 230℃以上 155℃以上 1.5cst以上 1,500cst以下 7.0〜11.5 大排気量の重量車
4.2   JIS4種 BF-4 265℃以上 162℃以上 1.5cst以上 1,500cst以下 7.0〜11.5 大排気量の重量車
5 シリコン系 JIS5種 BF-5 260℃以上 180℃以上 1.5cst以上 1,500cst以下 7.0〜11.5 寒冷地用やスポーツ走行用
5.1 グリコール系 JIS5種 BF-5 260℃以上 180℃以上 1.5cst以上 1,500cst以下 7.0〜11.5 寒冷地用やスポーツ走行用
  グリコール系 JIS6種 BF-6 250℃以上 165℃以上 1.5cst以上 1,500cst以下 - 寒冷地用やスポーツ走行用
6.2 - JIS6種 BF-6 320℃以上 204℃以上 - - - 寒冷地用やスポーツ走行用

※ドライ沸点:吸湿率 0%時(新品)の沸点です。

※ウェット沸点:吸湿率 3.7%時(1〜2年間使用後)の沸点です。

※粘度:ブレーキフルードの流動性の数値です。数値が大きいと固くなり流動性が悪くなります。低温時で数値が高いとABSの作動性に悪影響を及ぼします。

※ph値...酸性/アルカリ性を表す数値です。7.0以下で酸性度が強くなり、周辺部品の腐食を促進します。


 DOT5については、当初、グリコール系よりも優れた性能をもつシリコーン系に与えられたものです。

 その後、性能が向上し、グリコール系でもDOT5をクリアするものが開発されました。

 成分に互換性が無く、混用した場合、分離や錆の発生、シールの劣化などブレーキシステムに重大な問題が発生するため、区別するためにグリコール系をDOT5.1と表記しています。

 BF-6については、DOT5の上位では無く、ABSなどの電子制御装置のため、特に低温環境下で低粘度であることを要求するものに対して制定されています。

 DOTでBF-6に相当するものは制定されていません。


 ■ブレーキフルードの交換時期と工賃

【交換時期】

・基本は車検時期(2〜3年)にブレーキフルードを交換するのがベストです。

・ブレーキフルードの色が茶褐色になったら交換です。


【なぜ、ブレーキフルードを交換するのか?】

・水分を吸ったブレーキフルードは沸点が低くなって、耐熱温度も低くなってしまいます。

 そのためペーパーロック現象を引き起こしやすくなってしまうので交換します。


  べーパーロック現象とは

  下り坂などでずっとブレーキし続けると、摩擦によってブレーキパッドの温度は200℃を超える場合があります。

  ブレーキフルードの沸騰によりフルード内に空気が入り、油圧が保持できなくなる現象です。

  油圧が保持できなくなるとブレーキが効かなくなるので非常に危険です。


【工賃】※ページ作成時の金額です。修理依頼する所に確認してください。

・SUZUKIディーラー(店舗、整備工場によって若干誤差あり) → \4,212〜(税込[8%])

 ※この金額に別途ブレーキフルードの代金がプラスになります。

・AUTOBACS → \4,320(税込[8%])

 ※ブレーキフルード代金含む


 ★必要な部品/材料

★必要な工具

・ウエス

・作業用軍手

・ブレーキクリーナー

・ブレーキフルード → 500ml

 ※汚れ、エアの絡みの状態によっては500mlでは足りない場合があります。

 ※Kei取扱説明書には「DOT-3で指定以外の物は絶対入れないでください。」と書いています。

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●漏斗自作する場合

・ミニペットボトル

・ペットボトルの蓋

・ブレーキクリーナーのキャップ → ブレーキフルードサーバーと同サイズ

・シールテープ → 水道用補修材

・ビニールテープ

・コーキング材


・+ドライバー(#2)

・メガネレンチ[10mm]

・リジットラック X 4本

・3tジャッキ か パンタグラフ

・クロスレンチ(電動インパクトレンチ)

  ↑電動インパクト用ソケット(19mm [私の場合は21mm]) ※使用時のみ

・タイヤ止め

・スポイト → ブレーキフルードを吸い取るために使用します。

・ブレーキフルードを処理する物(オイル処理剤)

・トレー → 錆やブレーキクリーナーの液体を受けに使用します。

・ブレーキフルード補給器 または 漏斗 → 漏斗は自作します。

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●漏斗自作する場合

・穴開けの道具一式

・コーキングガン

・カッター(大)

・ハサミ


 ★施工

  施工時の注意点

ブレーキは重要保安部品なので、整備資格を持った方が整備できる部分です。

 整備資格を持たずに施工する場合は、自己責任でお願いします。

・作業は必ず平らな所で作業してください。

・必ず部品を触る前や施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

・雨天など天候が悪い時は、作業をしないでください。

 ブレーキフルードに水分が混ざると、白く変色して使用できなくなります。(グリコール系の場合)

ブレーキのパイプやホースに空気を入れないように、ブレーキリザーバーの液量に注意してください。

・ジャッキアップ/ダウンは慎重に作業してください。

ブレーキフルード交換直後にブレーキに当たりをつけないで走行した場合は、ブレーキが効かない状態です。

 車を移動させる時は必ず、ブレーキに当たりをつけてください。


 ■漏斗作成 ※ブレーキフルード補給器を自作される方

・ブレーキフルード補給器は\4,800(税抜)ぐらいで販売している結構高めな特殊工具です。

 \1,000ぐらいなら購入しようと思いますが、コストもなるべく抑えたいので、今回自作する事にしました。

 市販のブレーキフルード補給器は、ブレーキフルードの流量を調整する事が出来ますが、他の作業をする時にバルブを閉めたり開けたりして大変です。

 私が作成した漏斗なら、ブレーキフルードサーバーのサブタンク的な物になるので、バルブの開閉が無いため、作業は楽になります。


【材料】

 

ミニペットボトル

ブレーキクリーナーのキャップ

シールテープ

コーキング

ビニールテープ

\108

\150

\108

\275

\75

  ※ジュース代

※ブレーキクリーナー代 捨てる物なので\0です。→ テンパー状の形状で、直径35mmの物を使用します。

※\100ショップで3個セット

※実際に使用する量が少ないので、\10ぐらい

  合計(税込[8%]) \716  

←材料を購入する店にもよりますが合計すると、全て新品で購入して作成しても\1,000でおつりが出ます。


【漏斗作成】

・左の図はこれから作成する漏斗の断面図です。

 作成時にコーキングが乾くまで時間がかかるため、ブレーキフルード交換の前日に作成した方がいいと思います。


●作成手順

@ ミニペットボトルを綺麗に洗浄して乾かします。


A ミニペットボトルの底面をカッターとハサミで切り落とします。

B ミニペットボトルの飲み口の大きさと同じ大きさで、ミニペットボトルの蓋とブレーキクリーナーのキャップに穴を開けます。


C 穴を開けた時に出た削りカスを綺麗に取り除きます。

D ミニペットボトルの飲み口にシールテープを巻き付け、ミニペットボトルの蓋を締めます。

E ミニペットボトルの蓋の周りにシールテープを巻き付け、ブレーキクリーナーキャップを押し込みます。

F シールテープをしているので漏れてはこないと思いますが、ミニペットボトルのキャップとブレーキクリーナーのキャップの隙間とブレーキクリーナーのキャップの根元にコーキングします。


G コーキングが固まってからブレーキクリーナーキャップの周りにシールテープを巻き付けます。


 これで完成です。

 ブレーキフルードタンクに取付時、周りをビニールテープで巻くだけです。


 ■ジャッキアップ

【ブレーキランプヒューズ】

・この作業は特にやらなくてもいいですが、作業中ブレーキを何回か押すため、ストップランプが電球を使用している方は切れてしまわないように、ブレーキランプのヒューズを取外してブレーキランプが点灯しないようにします。

【ジャッキアップ準備】

・サイドブレーキをかけます。

・ギヤをリバースに入れます。

・持ち上げる側の反対側のタイヤにタイヤ止めを置きます。

・クロスレンチでホイールを取外す方は、ホイールナットを緩ませておきます。

ジャッキを使って車体を持ち上げて、ジャッキポイントにリジットラックを4か所設置します。

【車体リフトアップ】

・3tジャッキを使用して、車体前側をリジットラックをセットできる所までリフトアップします。

 3tジャッキとリジットラックが無い場合は、パンタグラフを使用して片方ずつ作業します。

・リジットラックを車体側に当てるポイントに置いて、車体がしっかりと載るようにします。

リフトアップできたら車体を揺らしてみて、車体が動かない事を必ず確認します。

【ホイール(タイヤ)取外】

・クロスレンチ、ACインパクトレンチ(エアコンプレッサー)など使用して、全てのホイールを取外します。

 関連:ASTRO PRODUCTS M12x1.25 21H 16PCホイールナット(袋ナット)

 → こちら

サイドブレーキを解除します。

【サイドブレーキ(パーキングブレーキ)解除】

・サイドブレーキ(パーキングブレーキ)を解除します。



 ■ブレーキフルードサーバー

【ボンネット】

・ボンネットを開けます。

【ブレーキフルードサーバーのキャップ取外】

・ブレーキフルードサーバーのキャップを左回し(時計回しの逆)でキャップを外します。

【ブレーキフルードサーバーのブレーキフルード抜き取り】

・ブレーキフルードサーバの中にある古いブレーキフルードをスポイトで抜き取ります。

 「MIN」まで古いブレーキフルードを抜き取ります。

自作の漏斗を取付します。【自作漏斗取付】※ブレーキフルード補給器を使用される方は、取扱説明書を読んで使用ください。

・自作の漏斗を取付します。

 取付方法は、そのままブレーキフルードサーバーの開口部に作成した漏斗を差し込み、漏斗が外れてブレーキフルードが漏れてくるのを防ぐため、ビニールテープで漏斗とブレーキフルードサーバーにビニールテープを巻き付けて固定します。

・ブレーキフルードがこぼれてもいいように、穴の開いていないビニール袋をブレーキフルードサーバーの下に設置します。

ブレーキフルードを自作の漏斗に注入します。【ブレーキフルード注入】

・ブレーキフルードを自作の漏斗に注入します。

 初めは少量入れて漏れない事を確認してから、漏斗の半分ぐらいまでブレーキフルードを注入します。

 ブレーキフルードの漏れは全くありませんでした。


 ■ブレーキフルードの交換について

ブレーキフルードを交換する場所の順番・ブレーキフルードを交換する場所の順番は、ブレーキマスターシリンダーから遠くの方から近い方に交換します。

   @ 助手席側 後輪

   A 運転席側 後輪

   B 助手席側 前輪

   C 運転席側 前輪

 ブレーキフルードの交換方法をWeb検索すると、

   @ マスターシリンダーから遠くの方から近い方

   A マスターシリンダーから遠くの方から時計回り


 @(今回の施工)の方法で作業されている方が多いです。


 ■@リア側 ブレーキフルード交換(助手席側)

【ブレーキフルードのニップルの位置】

・写真中央のゴムキャップが付いた金属の部品がブレーキフルードを交換する部品です。

【ゴムキャップ取外】

・ニップルの頭に付いている黒いゴムキャップを取外します。

 黒いゴムキャップは絶対に無くさないでください。

【メガネレンチ[10mm]をニップルに取付】

・ゴムキャップを外したら、メガネレンチ[10mm]をニップルに取付けます。

【ワンマンブリーダータンクのホース取付】

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。


【クリップ留め】

・ホースをクリップでニップルと留めます。

 このクリップはちょっと大きめなので、クリップの径が小さくなるように加工した方がいいでしょう。

 加工をしないとホースの接合部からエアが絡んでくる事があります。


【リア側ブレーキフルード交換準備完了】

・コイルスプリングにワンマンブリーダータンクをひっかけます。

・ニップルとつないでいるホースを極力上の方に向けます。

 ホース内にあるエアを上の方に逃がすためです。

・これでリア側のブレーキフルードの交換準備が出来ました。


ニップル開放【ニップル開放】

・ブレーキペダルを数回踏み込んでから、ニップルに取付しているメガネレンチ[10mm]を左回し(時計回しの逆)で、ニップルを緩めます。

 急いで次の工程です。

【ブレーキペダル踏み込み】

 @ ブレーキペダルを奥まで踏み込みます。

 A グッとブレーキペダルが奥まで入っていきます。

 B 4〜5回踏み込んだ後、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードが流れている事を確認します。

 C このタイミングでブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。


 @〜Cを繰り返します。→ 古いブレーキフルードとエアが抜けるまで繰り返します。


・左の写真は、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードとエアが流れています。

・新しいブレーキフルードがワンマンブリーダータンクのホースに流れてきました。

・左の写真はホース内のブレーキフルードの色の違いです。

 赤い色の付いたホースですが、はっきり違いがわかります。

 左:古いブレーキフルード

 右:新しいブレーキフルード

【ニップル締め】

・エアが絡まないうちに、ニップルをメガネレンチ[10mm]で右回し(時計回し)で締め付けます。

 ニップルの締め付け過ぎに注意してください。


【ホース取外】

・ニップルを緩めて1WAYバルブ側の方に移動させます。

・ホースの先をつまむようにして素早くニップルから外して、ホースの先を上に向けて、ホース内にあるブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに流します。


【ゴムキャップ取付】

・ニップルの頭に黒いゴムキャップを取付します。

【洗浄】

・ニップル付近をブレーキクリーナで綺麗にします。


 ■Aリア側 ブレーキフルード交換(運転席側)

※助手席側と同じように作業します。

 
 ■Bフロント側 ブレーキフルード交換(助手席側)

※キャリパーの形状が違いますが、リア(助手席側)と同じように作業します。

フロント側のブレーキフルードを抜くニップルの位置【フロントブレーキのニップルの位置】

・フロント側のブレーキフルードを抜くニップルの位置です。


【ゴムキャップ取外】

・ニップルの頭に付いている黒いゴムキャップを取外します。

 黒いゴムキャップは絶対に無くさないでください。


【メガネレンチ[10mm]をニップルに取付】

・メガネレンチ[10mm]をニップルに取付けます。


【ワンマンブリーダータンクのホース取付】

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。


【クリップ留め】

・ホースをクリップでニップルと留めます。

 このクリップはちょっと大きめなのでクリップの径が小さくなるように加工した方がいいでしょう。

 加工をしないとホースの接合部からエアが絡んでくる事があります。


【フロント側ブレーキフルード交換準備完了】

・コイルスプリングにワンマンブリーダータンクをひっかけます。

・ニップルとつないでいるホースを極力上の方に向けます。

 ホース内にあるエアを上の方に逃がすためです。

・これでリア側のブレーキフルードの交換準備が出来ました。


【ニップル開放】

・ブレーキペダルを数回踏み込んでからニップルに取付しているメガネレンチ[10mm]を左回し(時計回しの逆)で、ニップルを緩めます。

 急いで次の工程です。


【ブレーキペダル踏み込み】

 @ ブレーキペダルを奥まで踏み込みます。

 A グッとブレーキペダルが奥まで入っていきます。

 B 4〜5回踏み込んだ後、ワンマンブリーダータンクのホースに古いブレーキフルードが流れている事を確認します。

 C このタイミングでブレーキフルードサーバーのブレーキフルードの量を確認します。


 @〜Cを繰り返します。→ 古いブレーキフルードとエアが抜けるまで繰り返します。

【ニップル締め】

・新しいブレーキフルードがワンマンブリーダータンクのホースに流れて来たら、エアが絡まないうちに、ニップルをメガネレンチ[10mm]で右回し(時計回り)で締め付けます。

 ニップルの締め付け過ぎに注意してください。


【ホース取外】

・ニップルを緩めて1WAYバルブ側の方に移動させます。

・ホースの先をつまむようにして素早くニップルから外して、ホースの先を上に向けて、ホース内にあるブレーキフルードをワンマンブリーダータンクに流します。

 

【ゴムキャップ取付】

・ニップルの頭に黒いゴムキャップを取付します。


【洗浄】

・ニップル付近をブレーキクリーナで綺麗にします。

 

 ■Cフロント側 ブレーキフルード交換(運転席側)

※助手席側と同じように作業します。

 

 ■ブレーキ補充とホイール(タイヤ)取付

【自作漏斗取外】

・漏斗内にブレーキフルードがある場合はスポイトで吸い取ります。

・巻き付けていたビニールテープを取外します。

・漏斗を取外します。

・漏斗に付いているブレーキフルードをブレーキクリーナーで綺麗に落とします。

・ブレーキフルードサーバーの下に取付けておいたビニール袋を取外します。


【ブレーキフルード補充】

・ブレーキフルードを「MAX」の線より少し上ぐらいまで補充します。

・ブレーキフルードリザーバーの蓋をします。

 蓋を溝に合わせてから右回し(時計回り)で蓋が締まります。


【ブレーキペダル】

・ブレーキペダルを数回押して、固くなるまで押します。


【サイドブレーキ(パーキングブレーキ)】

・サイドブレーキ(パーキングブレーキ)をかけます。

 この時、通常の位置より上の方までレバーが持ち上がるので、ブレーキワイヤーを切断しないよう注意してください。

 あとでエンジン始動すると普段使っている位置に復帰します。

 今、この状態で絶対にエンジンを始動しないでください。


【ボンネット】

・一度ボンネットを軽く閉じます。


【ホイール(タイヤ)取付】

・ホイール(タイヤ)を取付して、袋ナットを手締めで締付けた後、適性トルクで締め付けます。


 ■ジャッキダウンとブレーキ機能復帰

【ジャッキダウン】

・3tジャッキで車体を持ち上げて、リジットラックを外します。

一様フットブレーキを数回押しているのでブレーキが利いた状態にはなっていますが、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)はまだ十分な機能を果たせないので、フロント側を先に降ろしてからリア側を降ろします。


【袋ナット増し締め】

・タイヤが接地した状態で袋ナットを増し締めします。

 関連:ASTRO PRODUCTS M12x1.25 21H 16PCホイールナット(袋ナット)

 → こちら


【ブレーキランプヒューズ取付】

・ヒューズを外していた方は取付します。


【ブレーキ機能復帰作業】

・マニュアル車は、ギアの位置をニュートラルにします。

ブレーキペダルを踏んだ状態にします。

・サイドブレーキ(パーキングブレーキ)を解除します。

・エンジンを始動します。

 エンジン始動すると、ブレーキペダルが奥の方に押されます。

 ブレーキペダルを数回素早く踏むとブレーキも正常な状態に戻ります。

 ブレーキペダルを踏んだ状態で、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)レバーを数回上げ下げすると、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)レバーの位置も通常の位置に戻ります。

・エンジンを停止します。

 これでサイドブレーキ(パーキングブレーキ)も正常な状態になりました。

【ブレーキランプ点灯確認】

・必ずブレーキランプの点灯を確認してください。

 電球/LED/ヒューズが切れている方は交換して下さい。

 交換方法は下記の関連リンクを見てください。

 関連:テールランプをLED化

 → こちら

  注意! ストップランプの点灯を必ず確認してください。

 制動装置等の整備不良でお巡りさんのお世話になると...

 反則金

 減点数

 普通車 ¥9,000

 2点

 罰則

 3ヶ月以下の懲役 または、5万円以下の罰金

 ※上の内容は作業時の物です。

 ストップランプが点かないだけで、これだけ出費と減点します。

 気を付けましょう。


ボンネットを閉じます。【ボンネット】

・ボンネットを閉じます。


【走行確認】

・走行中にメーター内のブレーキ警告灯が点いていない事を確認します。

 走行時ブレーキ警告灯が点いた時、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)が解除になっている事を確認します。

 この場合はすぐ安全な場所に停めて、ブレーキフルードタンクの液量と4輪すべてのブレーキキャリパーの状態を確認します。


 ブレーキフルードが減っている場合は補充してください。

 キャリパーのニップル付近が汚れている場合は、ニップルの締付けが悪いためここから漏れているので、工具がある場合はニップルを締付けます。

 後でパーツクリーナーで漏れたブレーキフルードを綺麗に落としてください。

 ブレーキフルードも規定量入れてください。


 ★施工後

・交換後、ブレーキの利きが良くなりました。

 今まで通りでブレーキペダルを踏むと、いつもより強くブレーキが利きます。

・他の自動車メーカーの物は良く見かけますが、SUZUKI純正のブレーキフルードを私の家周辺のYHやSAB、ホームセンターで探しましたが見つかりませんでした。


●ブレーキフルード交換関連ページ

関連:mira e:s ブレーキフルード交換

→ こちら

 mira e:s[DBA-LA300S]のページです。

関連:ZC33S ブレーキフルード交換方法

→ こちら

 SWIFTsport[ZC33S]のページです。

関連:ZC33S クラッチフルード交換方法

→ こちら

 SWIFTsport[ZC33S]のページです。


【ブレーキ関連リンク】※当ホームページの関連リンクです。

●フロントブレーキ

 関連:フロントブレーキパッド交換

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 関連:WedsSport REVSPEC PRIMES[PR-Z123]

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

HITACHIフロントディスクブレーキパッド [HD001] 関連:HITACHIフロントディスクブレーキパッド [HD001]

 → こちら ※mira e:s[LA300S]のページです。

フロントブレーキパッド交換 関連:フロントブレーキパッド交換(ek-WAGON)

 → こちら ※ek・WAGON[H81W]のページです。

 関連:FCマテリアル フロントブレーキパッド [MN-506M]

 → こちら ※WAGON R[MH55S]のページです。

ASTRO PRODUCTS ディスクブレーキパッドスプレーダー 関連:ASTRO PRODUCTS ディスクブレーキパッドスプレーダー

 → こちら


●リアブレーキ

リアブレーキパッド交換 関連:リアブレーキパッド交換

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 ブレーキピストンキューブの使い方を紹介しています。


●パーキング(サイド)ブレーキ

 関連:サイドブレーキ調整方法

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 関連:Mstyle 汎用サイドブレーキカバー[MS0502] 取付

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 関連:自作サイドブレーキブーツ

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 関連:CUSCO スピンターンノブ シルバー[220-014-AA]

 → こちら ※SWIFTsport[ZC33S]のページです。


●キャリパー塗装

 関連:ブレーキキャリパー塗装

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 関連:ブレーキキャリパー塗装

 → こちら ※SWIFTsport[ZC33S]のページです。


●マスターシリンダー

 関連:自作マスターシリンダーストッパー取付

 → こちら ※Keiworks[HN22S]のページです。

 関連:ブレーキマスターシリンダーストッパー

 → こちら ※SWIFTsport[ZC33S]のページです。

 関連:RRPブレーキタンクアルミカバー(レッド)[B33-207R]

 → こちら ※SWIFTsport[ZC33S]のページです。


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