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オルタネーター交換

2017.04.24.施工/公開日

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 Keiworksのオルタネーターを交換します。

 
 ★今回取付する商品の紹介

  注意!

・整備資格を持たずに施工する場合や、このページを見て施工した場合は、自己責任でお願いします。

・作業は必ず平らな所で作業してください。

・火傷するので必ずエンジンが冷えている時に交換作業してください。

・ウォーターポンプベルトを一度取外しするので、傷んでいた場合は必ず交換が必要です。

●パーツの呼び方について

 今回取付の部品の呼び方は、このホームページでは「オルタネーター」と表示します。

 車業界は「オルタネーター」「ダイナモ」、バイク業界は「ジェネレーター」と表示される事が多いです。

 SUZUKIの場合はバイク製造している会社なので、パーツカタログには「ジェネレーター」と表示しています。

●このページについて

 ウォーターポンプベルト交換のページと重複しているため、一部写真がベルト交換時の物を使用しています。


・リビルト オルタネーター

 

 

 

 

【詳細】

・適合車種

・適合型式

・適合純正部品番号

 

Kei 他

HN22S 他

31400-73H01 (102211-5921)

31400-73H00 (102211-5920)

31400-75F02 (102211-5760)

・届いた商品の品番

・製品出力

31400-73H10 (102211-5921)

55-60A

・リビルド交換部品

 ※部品番号は10型

ホルダASSY,ブラシ

レギュレーターASSY

レクチャファイヤ

ベアリング

ベアリング

プーリー

31656-60G10

32500-80G10

31621-75F00

31612-75F00

31582-75F00

31171-58J10

1個

1個

1個

1個

1個

1個

・保証

・同梱品

 

・販売価格

 ※純正品新品定価

・購入店の送料


【購入店】

・ストア名

・住所

 

 

・業務地

・発送/発送地

・配送運送会社

1年 又は 10,000km

保証書 ※アドパーツではなく、石友商会と言う会社の発行したもの 1枚

コア(オルタネーターASSY)返却用の運送会社の送り状 1枚

\12,000(税込[8%]) ※購入時の価格と消費税率です。

\66,312(税込[8%]) ※モノタロウで販売(ページ作成時)されていた金額です。

\0 ※北海道・沖縄・離島は別途料金(\1.000)がかかります。



アドパーツ (Yahooショッピング) ※他にYahooオークションで3つお店があります。

大阪府河内長野市 緑ケ丘南町4−3→Googleマップで確認すると普通の住宅です。

※上記の住所でWeb検索すると、

「NCC部品センター(株式会社ナイスカンパニー) ※楽天市場」と言う会社もやっています。

兵庫県尼崎市潮江1丁目5-1

石友商会 / 京都府久世郡久御山町

運送会社の指定はできません。 今回はヤマト運輸が配達。

車の詳細入力(車検証に書かれている型式、型式指定番号、類別区分番号)と配達時間指定がある場合は、注文時入力します。

 関連:車の部品購入時に車検証で確認する事

 → こちら

・販売ページ名


・販売URL

 全国送料無料!!(※北海道、沖縄、離島除く)【Kei/HN22S/31400-73H01】リビルト オルタネーター/ダイナモ

こちら

 ※上のリンクから購入する場合は自己責任でお願いします。トラブルに関してはご自身で対処願います。

・注文の流れ

 ※私の場合

 水曜日の夜に注文 → Yahooショッピングより自動配信確認メール

 木曜日に商品発送した事のメールが届きました。

 金曜日に商品が届く。

 土曜日に取付。

 月曜日に取外した商品の発送。

 火曜日に送った商品が石友商会に届いた事を確認。

 

【コア返却について】※アドパーツホームページより

◆商品交換後、同梱の返却コア用の送り状(送料当社負担)にて、発送日より2週間以内に返送して下さい。

※コアは分解せずにそのままの状態でご返却下さい。

※コアの返却がない場合は、コア代の追加料金が発生いたします。

 また、保障対象外とさせていただきますので、ご了承下さい。

※作業の都合等で返却期日が遅れる場合は、ご連絡下さい。

  尚、返却コアに事故等による破損がある場合も追加料金の対象となる場合がありますので、ご注文前にご相談下さい。


【オルタネーターASSY交換作業時間と修理費用について】

※ここでは純正部品を使用時の金額で説明しますが若干金額が違う場合があるので、修理依頼する所に確認してください。

・SUZUKIのオルタネーターASSY交換の標準作業時間

  0.4(約25分)です。 → 通常の取付だけです。他で不具合がある場合は作業時間が増えます。

・工賃

 SUZUKIディーラー(店舗、整備工場によって若干誤差あり)

  \3,456(税込[8%])〜です。

 ここに新品の部品代(オルタネーターASSYだけ)\66,312(税込[8%])が加わると... \69,768(税込[8%])〜です。

 他に不具合が無い状態でも約\70,000です。

 私の車は走行距離が145,000Kmになるので、新品の購入ではなくリビルド品を購入しました。


 ★オルタネーターについて

【中古品とリビルド品のオルタネーター比較と購入時の注意点】

●中古品

 その名の通りで、廃車になった車から部品を取外して、現状のままで売っている部品です。

 商品によっては個体差があるので、取付けてすぐ故障する場合もあります

 商品自体保証がないのでリスクを伴います。

 購入時は年式が比較的新しい物と走行距離の短い物を購入した方がいいと思います。

 Web検索で見ると販売価格も\6,000〜\8,000の物が出回っているので、価格面的には割安です。

 リビルト品と違って、交換した部品の廃棄は、お住いの自治体のルールで破棄することになります。

 バッテリーと違って廃棄料金が発生します。

 

●リビルト品

・元は中古部品です。

 今回のように取外された部品を内外の清掃と内部の部品を新しい物と交換して、動作確認された商品がリビルト品になります。

 販売価格も部品を返却された物を使用するので、新品と中古品の中間で中古品に比べれば安心して購入する事ができます。

中にはリビルト品と偽って中古品を販売している業者がいるので、販売店のリサーチ(評判/口コミ/レビューなど)はしっかり確認した方がいいと思います。

 私が検索した中で、レビューに「リビルト品ではなく中古品を送られた」と言う書き込みが何件も書いてある販売店もあり、その書き込みに対しての返事がお客様とのやり取りではなく、売り言葉に買い言葉の状態になり、しまいには「客を訴える」とまで書いていました。

 私がリサーチした中で価格が安過ぎる物は購入しない方がいいようです。

 \6,000ぐらいで販売されている所のレビューや評価を見ていると多いようです。 → 中古で\6,000〜で販売しています。

・リビルド品は保証があり、「1年または10,000Km」や「1年または20,000Km」など、販売店によって保障の期間と走行距離が変わります。

リビルト品は、車に付いていた取外した部品を、購入した所に返却しなければなりません。→ 返却無しの販売店もあります。

 基本は14日以内に返却が多いです。 → 諸事情で返却が遅れる場合は、トラブル回避のため購入した販売店か送った所に連絡してください。

 部品(コア)返却でトラブルになっている事が多いようです。

 返却が条件で販売する事が書いてある所が多く、取外した部品を返却しない場合はその分の費用が高額なので注意してください。

 取外した部品は返却するので、中古品を購入した時と違って、部品の破棄の事は考えなくてもいいところもあります。

 

【オルタネーターの役目について】

・オルタネーターの構造は永久磁石とコイル、レギュレーター、レクチャファイヤなどで作成されています。

 レギュレーターとレクチャファイヤの部品/役割について説明します。

 レギュレータ

  電圧が一定以上に上がらないように制御する部品です。

  エンジンの動力でオルタネーターを回しているので、回転数が上がると電圧も高くなります。

  電圧が高くないように制御するのが、レギュレータの役割です。

  レギュレータは、電圧が設定以上になると半導体部品で電圧を感知して、余分な電流をオルタネーターに戻す仕組みになっています。

 レクチファイヤ

  レクチファイヤは発電された交流の電気を直流にする部品です。

  「整流器」と言うとわかる方もおられると思います。

 

 例:スマホを電源アダプターで充電する場合と比較

  家でスマホなど充電する時、電源アダプターを使用する人が多いと思います。

電源アダプターで例えると オルタネーターで例えると
 日本では家庭用電源コンセントは交流(AC)100Vです。  発電された電気
 電気を交流(AC)100Vからスマホで使用できる5Vに電圧を下げています。  レギュレーターで電圧を下げます。
 電気を交流(AC)のままでは使用できないので、整流して直流(DC)にします。  レクチャファイヤで整流します。
 スマホが充電できるようになります。  バッテリーへ充電します。
 

 ★必要な部品/材料

★必要な工具

・パーツクリーナー

・潤滑スプレー

・ウエス

・作業用軍

・保護メガネ → 車体下作業時使用

・マスク → パーツ清掃時に使用

・油性マジック または ペイントマーカー

 

・リジットラック X 2本

・3tジャッキ か 付属のパンタグラフ

・タイヤ止め

・−ドライバー(#2)

・3/8DR(9.5sq)ラチェットハンドル

・3/8DR(9.5sq)スピンナハンドル[300mm] か 長めのメガネレンチ[10-12]

・3/8DR(9.5sq)エクステンションバー[100mm]

・3/8DR(9.5sq)ソケット[10mm]

・3/8DR(9.5sq)ソケット[12mm]

・3/8DR(9.5sq)ソケット[14mm]

・メガネレンチ[10mm] → 長さが短めの物

・メガネレンチ[12mm]

・メガネレンチ[14mm]

・スパナー[12mm]

・スパナー[14mm]

・テスター

・照明

・ワイヤーブラシ

・ゴムハンマー

   

 ★施工

  注意!

 ・整備資格を持たずに施工する場合や、このページを見て施工した場合は、自己責任でお願いします。

 ・必ず平らな場所で作業してください。

 ・必ずエンジン停止してエンジンが冷えている時に作業してください。

 ・必ず部品を触る前や施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

 ■作業前準備 〜 ジャッキアップ 〜 取外

【オルタネーター交換前の状態】

・ここ2カ月ぐらいで電圧計や電流計の動きを見ていると、普段の数値と違うことに気付いていました。

 オルタネーター交換前の電圧計は13Vを切っています。(左側の写真)

 右側の写真は電圧計を新しい物に交換した時(2016.06)の電圧です。

 この1週間はアイドリング中にエンジンの回転数が600rpm前後になり、エンストしそうになる時があります。

 その時に電圧計を見ると12V付近に落ちてしまいます。

 走行距離も145,000Kmなので、バッテリーのチェックランプは点いていませんが、オルタネーターの不具合と判断しました。

 

【静電気放電】

必ず部品を触る前や施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

 

【購入したオルタネーターの状態確認】

・運送会社が配達に来た時、外箱の周りを確認して破損していないか確認して商品を受け取ります。

・外箱を開けて商品の状態を確認します。

 外見の状態なら破損やへこみの確認できますが、内部は放熱する穴から覗くぐらいしかできません。

 今回送られて来た商品は、外見、内部を覗いて確認できる範囲では部品も交換しているようでした。

 あとは取付後にちゃんと発電するか確認するだけです。

 

サイドブレーキをかけます。【車体リフトアップ準備】

平らな所に車を止めて、エンジンを停止します。

サイドブレーキをかけます。

・タイヤ止めを後輪に設置します。

 

【エンジンキー抜き取り】

エンジンキー必ずキーシリンダーから抜き取ります。

 他の人があやまってエンジン始動しないようにして下さい。

 ベルトや工具が飛んだり、巻き込まれて大ケガのおそれがあります。

 

【車体リフトアップ】

・3tジャッキを使用して、車体前側をリジットラックをセットできる所までリフトアップします。

 3tジャッキとリジットラックが無い場合は、パンタグラフを使用して片方ずつ作業します。

 この時、前輪のタイヤがぶら下がるようにします。

 オルタネーターをエンジンルームから取外す時に、車体とドライブシャフトの隙間から取外すためです。

・リジットラックを車体側に当てるポイントに置いて、車体がしっかりと乗るようにします。

リフトアップできたら車体を揺らしてみて、車体が動かない事を必ず確認します。

 

ボンネットを開けます。【ボンネット】

・ボンネットを開けます。

Cusco ロアアームバー Ver.2を取外します。 ※写真はCusco ロアアームバー Ver.2取付時の物です。【Cusco ロアアームバー Ver.2取外】 ※写真はCusco ロアアームバー Ver.2取付時の物です。

・Cusco ロアアームバー Ver.2など補強が入っている方は取外します。

 Cusco ロアアームバー Ver.2の取外方法は、下記の関連リンクを見てください。

 関連:Cusco ロアアームバー Ver.2

 → こちら

 

 私はCusco ロアアームバー Ver.2を取付したままで作業します。

 

 
 ■オルタネーター取外

【バッテリーのー(マイナス)端子取外】

 バッテリー端子取外時の注意

 ・ショートや電装部品破損になるので、この作業は必ず−(マイナス)端子を取外してください。

 ・常時電源でメモリーされている内容は一度初期化されるので、再設定が必要です。

 ・ECUに電気が流れないと約10分でイニシャライズ(初期化)されるので、ラーニング(学習)が必要です。

・バッテリーのー(マイナス)のターミナルを固定しているナット[10mm]を緩めて取外します。

 約10分程放置してコンデンサーなどの部品の電気も放電します。

 関連:Remix アーシングキット取付

 → こちら

AQ ハイスペック 関連:AQ ハイスペック

 → こちら 青色のバッテリーでPanasonic caosのOEMです。(左の写真)

 関連:IDEMITSU ZAXIA (ザクシア)

 → こちら 緑色のバッテリーでPanasonic caosのOEMです。



【マーキング】

・ウォーターポンプベルトのたわみ(張り)を調整する時の目安にするため、マジックなどでマーキングします。

@〜Bのボルトやナットを緩めます。

【オルタネーターベルトたわみ(張り)調整ボルト】※写真はベルト交換時の物です。

・今回はエアコンコンプレッサーベルトは取外さずに作業します。

 左の写真の@〜Bのボルトやナットを緩めます。

  @のウォーターポンプベルトたわみ(張り)調整ナット[12mm]を取外します。

  Aのオルタネーター上部固定ボルト[14mm]を緩めます。

   このボルトは緩めるだけにしてください。

   車体下の作業時にオルタネーターが落ちてきたら怪我します。

  Bのウォーターポンプベルトたわみ(張り)調整ボルト[12mm]を少し緩ませます。

 

【オルタネーターB端子取外】

・オルタネーターのB端子の場所は、インマニの下で隠れた所にあります。

 B端子に付いている絶縁用の黒いゴムキャップを取外して、配線の奥の方に移動させます。

・B端子の配線を取外します。 → 必ずバッテリーの−(マイナス)を取外してください。ショートします。

 B端子の配線はナット[10mm]で固定されています。

 このナット[10mm]を長さの短いスパナーで外して、配線を取外します。

 取外したナット[10mm]は再利用するので、無くさないでください。

 ナット[10mm]を無くした場合は、新しい物を注文または代替の物を使用してください。

  ナット → 08316-1006A ※10型 モノタロウで¥54(税込[8%])で販売(ページ作成時)

ウォーターベルトカバー(黒いプラスチック製)取外

【ウォーターベルトカバー取外】※写真はベルト交換時の物です。

・ウォーターベルトカバー(黒いプラスチック製)を固定している3個のボルト[10mm](写真赤丸)を取外します。

【オルタネーター固定ボルト】

・オルタネーター下部を固定しているボルト[14mm]を緩めます。(左の写真赤四角)

 オイルゲージの配管とクランクシャフトプーリーがボルトを締付時に邪魔になるので、ソケット[14mm]、エクステンションバー[100mm]、スピンナハンドル[300mm] でボルト[14mm]を少し緩めるだけにします。

 オルタネーターを前後に自由に動かせるようにして、ベルトを外しやすくします。

・この固定ボルト[14mm]は長いので、ここで完全に抜き取ろうと思わないでください。

 ボルト[14mm]の長さを測ってみると、ラチェットハンドルでボルト[14mm]を外そうとすると、車体に当たります。

 この方法をするにはエンジンマウントを緩ませて、エンジンを助手席側に移動させなければならないので、余計な工程が増えてしまいます。

 ジェネレーターロアブラケットを取外した方が楽なので、次に進んでください。

 

【ジェネレーターロアブラケット取外】

・オルタネーターを固定しているジェネレーターロアブラケットを取外します。

 ジェネレーターロアブラケットは、3本のボルト[12mm]で固定されています。

 写真左側のボルト → 中央のボルト → 側面にあるボルトの順で取外した方が安全にオルタネーターを取外す事ができます。

 

 

 ジェネレーターロアブラケットを固定しているボルトが外れると、オルタネーター上部のボルトだけで支えられています。

 オルタネーターは重量があるので、落下でケガや部品破損に注意してください。

【ウォーターポンプベルト取外】

・オルタネーターからウォーターポンプベルトを取外します。

 

【オルタネーターカプラー取外】

・オルタネーターに付いているカプラーの上部を摘まんで引き抜きます。

 

【オルタネーター上部固定ボルト取外】

・片手はオルタネーターを落下しないように片手で押さえながら、オルタネータ上部を固定しているオルタネーター上部固定ボルト[14mm]を取外します。

・オルタネーターベルトたわみ(張り)調整ボルト[12mm]を黒いアームから外しながら、オルタネーターを下に降ろします。

【オルタネーター取外】

・オルタネーターを取外時、ドライブシャフトを外した方が楽なのですが、作業が増え時間もかかってしまうので、そのままの状態で取外します。

 ドライブシャフトのアウター側を取外して作業する方は、下記の関連リンクを見てください。

分割式ドライブシャフトブーツ(インナーとアウター)交換 関連:ドライブシャフトブーツ(インナーとアウター)交換

 → こちら


 ドライブシャフトが完全に下がった状態で、車体とドライブシャフトの間を通してオルタネーターを取外します。

 知恵の輪の状態と言うと結構大変な事がおわかりになると思います。

 左の写真は、オルタネーターを取外した状態のエンジンルーム内(車体下)です。

・取外したオルタネーターとジェネレーターロアブラケットです。

 下の製品シールは、取外したオルタネーターの物です。

 

【ジェネレーターロアブラケット取外】

・ジェネレーターロアブラケットをオルタネーターから取外します。

 取外前にボルト[14mm]を入れる向きを確認しておいてください。→ ボルト[14mm]はプーリー側に付きます。

 横にあるボルト[14mm]を外して、ジェネレーターロアブラケットを外します。

 私の場合は、固着していたのでゴムハンマーでジェネレーターロアブラケットを軽く叩きながら外しました。

【ジェネレーターロアブラケット点検/清掃】

・ジェネレーターロアブラケットとボルト[14mm]の点検をします。

 クラックなど破損していないか目視で確認します。

 破損がある場合は、新しい物を注文してください。

  ジェネレーターロアブラケット → 11565-84H00 ※10型 モノタロウで¥2,700(税込[8%])で販売

  ボルト[14mm] → 01550-1095A ※10型 モノタロウで¥138(税込[8%])で販売(ページ作成時)

 

・ジェネレーターロアブラケットをワイヤーブラシとパーツクリーナーを使用して汚れを落とします。

 私の場合は固着していたので、オルタネーターを固定する部分を重点的に清掃します。

 粉が舞うのでマスクした方がいいと思います。

 

 

【新旧比較】

・今まで使用していたオルタネーターは、外見を見る限りでは特に破損している所はありませんでしたが、レギュレーターのカプラー内が白く汚れていました。

 冬場の塩化カルシウムが浸透して固まったのでしょうか?

 車両側のコネクターも清掃します。

 
 ■オルタネーター取付

【ジェネレーターロアブラケットをオルタネーターに取付】

・ジェネレーターロアブラケットをオルタネーターの下部に取付けます。

 プーリー側にボルト[14mm]の頭見える向きにジェネレーターロアブラケットを取付ます。

 ボルト[14mm]を通して完全にボルト[14mm]を締め付けしない状態にします。

 動きがスムーズなので、指などを挟まないよう注意してください。

【ウォーターポンプベルト確認】

・ウォーターポンプベルトにヒビや欠けが無いか目視で確認します。

 左の写真のように破損しているようであれば交換してください。 ※写真は純正ベルト取外時の物

  *純正部品名称

  *純正番号

  *ベルト代替品番

ウォーターポンプベルト(ベルト、ウォーターポンプ、4PK830)

17521-84H50 ※10型のAタイプは、17521-84H00(4PK850)を購入してください。

4PK830L ※10型のAタイプは、4PK850Lを購入してください。

  *価格

リブエース・エコ

純正品(17521-84H50)

¥2,225(税込[8%])※ページ作成時

¥2,376(税込[8%])※ページ作成時

※ディーラーまたは整備工場で適合するバンドを確認してから購入してください。

バンドー化学 リブエース・エコ ベルト交換 関連:バンドー化学 リブエース・エコ ベルト交換

 → こちら

   

【オルタネーターをエンジンルーム内に入れる】

・オルタネータを車体とドライブシャフトの間からエンジンルーム下部に入れます。

 左の写真の位置まで入れるのが大変ですが、取出したので絶対に入ります

【ジェネレーターロアブラケットをエンジンに取付】

・ジェネレーターロアブラケットをエンジンに取付します。

 この時にオルタネーターのプーリーにウォーターポンプベルトを通してジェネレーターロアブラケットを固定しますが、ウオーターポンプのプーリーとエンジンのプーリーにウォーターポンプベルトがちゃんと溝に取付けられていることを確認します。

 プーリーの溝に正しく取付けられていない場合は、ベルト山部がフランジに乗りあげて、ベルトが切断したり縦裂きが発生し、伝動不能となります。

 無理にプーリのフランジやV溝の外周部をセル掛け(プーリ外周部にベルトの端部をかけてセルモーターを起動させる)で乗り越えさせたり、ドライバーなどでこじ入れるとプーリに傷などができて、早期破損の原因となります。 

 ジェネレーターロアブラケットを3本のボルト[12mm]で固定します。

 

【レギュレーターカプラー取付】

・レギュレーターのカプラーをカプラーの向きを確認してオルタネーターに接続します。

 写真はオルタネーター下部から

 

【オルタネーター上部固定ボルト取外】

・オルタネーターベルトたわみ(張り)調整ボルト[12mm]を黒いアームの溝に通しながら、オルタネーター上部を固定しているオルタネーター上部固定ボルト[14mm]を取付けます。

 まだベルトたわみ(張り)調整していないので、オルタネーター上部固定ボルト[14mm]は緩ませた状態にします。

【オルタネーターB端子取付】

・オルタネーターのB端子に丸形端子の付いた配線を取付けます。

 

・再利用するナット[10mm]を取付固定します。

・配線に付いている絶縁用の黒いゴムキャップをしっかりとオルタネーターの端子部分にかぶせます。

 

@〜Bのボルトやナットを締め付けます。

【オルタネーターベルトたわみ(張り)調整】※写真はベルト交換時の物です。

・ベルトのたわみ(張り)を調整します。

 下の表はベルトのたわみ(張り)量です。

 必ずエンジン上部からベルトを押してたわみ量(張り具合)を調べながら調整してください。

100N(10kgf)で押した時

※Kei取扱説明書:サービスデータより

新品時 7〜8mm
再張時 10〜12mm

・左の写真の@〜Bのボルトやナットを締め付けます。

 Bのウォーターポンプベルトたわみ(張り)調整ボルト[12mm]を締付けて、ウォーターポンプベルトのたわみ(張り)を調整します。

 私の場合は、ベルトのたわみ(張り)具合を見る工具が無いので、たわみ(張り)具合を見ながら交換前の位置(マーキング)に合わせました。

 Aのオルタネーター上部固定ボルト[14mm]を完全に締め付けます。

 @のウォーターポンプベルトたわみ(張り)調整ナット[12mm]を締付けます。

 

ジェネレーターロアブランケットとオルタネーター本体を固定するボルト[14mm]を締め付けます。

【オルタネーター本体固定】※写真はベルト交換時の物です。

・ジェネレーターロアブラケットとオルタネーターを固定するボルト[14mm]を締め付けます。

 オイルゲージの配管とクランクシャフトプーリーがボルトを締付時に邪魔になるので、

 ソケット[14mm]、エクステンションバー[100mm]、スピンナハンドル[300mm] でボルト[14mm]を締付けます。

【ウォーターポンプベルトたわみ(張り)再確認】

・ウォーターポンプベルトのたわみ(張り)を確認します。

【ドライブシャフトのアウター側取付】※ドライブシャフトのアウター側を取外して作業した方だけ。

・ドライブシャフトのアウター側を取外して作業した方は、ドライブシャフトのアウター側を取付けます。

 ドライブシャフトのアウター側を取付する方は、下記の関連リンクを見てください。

分割式ドライブシャフトブーツ(インナーとアウター)交換 関連:ドライブシャフトブーツ(インナーとアウター)交換

 → こちら

【バッテリーのー(マイナス)端子取付】

・バッテリーのー(マイナス)のターミナルをバッテリーに取付後、ターミナルを固定するナット[10mm]を締付けます。

 関連:Remix アーシングキット取付

 → こちら

AQ ハイスペック 関連:AQ ハイスペック

 → こちら 青色のバッテリーでPanasonic caosのOEMです。(左の写真)

 関連:IDEMITSU ZAXIA (ザクシア)

 → こちら 緑色のバッテリーでPanasonic caosのOEMです。

 



【動作確認】

・エンジン始動させて、異音やベルトが滑っていないか確認します。

 ベルトが滑っているようであれば、再度ベルトのたわみ(張り)を再調整してください。

・エンジン始動してから約10分間エンジンをアイドリングの状態にします。

 ↑ECUのアイドリングのラーニング(学習)

  ※10分間ECUに電気が流れない場合はイニシャライズ(初期化)されます。

 この間はエンジンに負荷がかかるエアコンやライトを使用しないでください。

 その間に、メーター内のバッテリーマークの充電警告灯が点いていない事を確認します。

 

・追加メーターの電圧計を取付している車であれば、数値が13.5V付近にあることを確認します。

 追加メーターの電圧計が無い場合は、テスターで電圧を確認します。

 左の写真はエンジン始動してから約10分後の数値です。

 関連:AutoGauge 52φ 電圧計[52AVOSWL270-SM]

 → こちら

 関連:omori 52φ電子式電圧計[EVO-100-BZ]取付

 → こちら

電圧が14.5V以上になる場合は、レギュレーターの不良が考えられます。 → 初期不良対応で交換

 車を使用する事は危険なので、購入したお店に相談してください。 → 車両火災の原因になる可能性

 

・追加メーターの電流計を車に取付している場合は、オルタネーターが正常な状態の時は、エンジン始動してからしばらく−(マイナス)側に針が動きますが、オルタネーター不良で交換したばかりの時は、約20分ぐらい+(プラス)に針が動きます。

 関連:omori 52φ電流(AMPS)計[EA-150-BZ]取付

 → こちら

 


オルタネーターの動作確認できたらエンジン停止します。

 

ウォーターベルトカバー(黒いプラスチック製)を3個のボルト[10mm](写真赤丸)で取付します。

【ウォーターベルトカバー取付】

・ウォーターベルトカバー(黒いプラスチック製)を3個のボルト[10mm](写真赤丸)で取付します。

 先に一番上のボルトから締めた方が簡単に取付できます。

 

Cusco ロアアームバー Ver.2を取付します。

【Cusco ロアアームバー Ver.2取付】※取付車だけ

・Cusco ロアアームバー Ver.2のように補強を入れている方は取付します。

 関連:Cusco ロアアームバー Ver.2

 → こちら

 

ボンネットを閉じます。

【ボンネット】

・ボンネットを閉じます。

 

【ジャッキダウン】

・3tジャッキで車体を持ち上げて、リジットラックを外します。

・タイヤ止めを後輪から外します。

 
 ■走行後の点検/ECUラーニング(学習)と電装機器再設定

【走行確認/ECUラーニング(学習)】

・エンジン始動してアイドリング時に異音やベルトの滑りが無いか再確認後、窓を開けて走行させます。 → 耳で異音が出ていないか確認します。

 ECUのラーニング(学習)もあるので、急が付く運転(急加速、急ブレーキ)をしない運転をしてください。

 ある程度同じ速度で走行するようにしてください。

 ECUのラーニング(学習)中は、バッテリーに負荷がかかる事(エアコン、ライト点灯など)はしないでください。

 このECUのラーニング(学習)ちゃんとやらないと、エンジンの不調の原因にもなります。 → ラーニング(学習)を失敗した場合はやり直してください。

 ECUのラーニング(学習)について詳しく書いている下記の関連リンクで確認してください。

 関連:ABA-HN22S(10型 MT)のECU配線

 → こちら(#ECUの再学習について)


 関連:イグニッションレジスタ

 → こちら(#ECU学習(バッテリー取外作業後))

 

【電装機器再設定】

・一度バッテリー端子を取外しているため、オーディオなどの常時電源で設定内容を保存している電装機器は再設定が必要です。

 再設定方法は、手持ちの取扱説明書を見て設定を直してください。

 
 ■オルタネーター取付後の点検

・オルタネーター取付後、約1,000〜1,500Km走行後にウォーターポンプベルトのたわみ(張り)とボルトの締め付け具合を確認してください。

 ウォーターポンプベルトに緩みやボルトやナットの緩みがある場合は、ベルトのたわみ(張り)を調整してからボルトやナットを締め付けしてください。

 ベルトやボルトやナットに緩みがあった方は、約1,000Km走行後に再確認してください。

100N(10kgf)で押した時

※Kei取扱説明書:サービスデータより

新品時 7〜8mm
再張時 10〜12mm
 
 ■取外したオルタネーターの返却方法

【送り状記入/梱包】

・取外したオルタネーター(コア)は、送ってきた石友商会に返送用の伝票(送り状)が同梱されています。

 今回同梱されていた送り状は「佐川急便の着払い伝票」です。

 送り状には「私の名前、住所、連絡先の電話番号、受取人、商品名が印字されています。

 私の方で送り状には「出荷日」と「個数」をボールペンで記入します。

送られてきたオルタネーターの箱と衝撃吸収材をそのまま利用して梱包します。

送り状を箱に貼付します。

 取り扱い注意などのシールの同梱が無かったので、通常はこのままの出荷になります。

 私の場合は輸送中に破損した場合の事を考え、荷物の梱包した状態の写真と私の勤めている会社にある佐川急便の天地無用シール、取扱注意シールを箱に貼ります。→ 荷物を破損したら佐川急便の責任となります。 

 

【集荷】

・同梱されていた紙に佐川急便の集荷専用の電話番号を印刷されたものがあります。

 その番号に電話して自宅に集荷に来てもらうか、お住いの近くの佐川急便の営業所、取次店に直接荷物を持ち込みします。

 私の場合は、私の勤めている会社が佐川急便と取引(定期集荷)しているので、ドライバーさんに手渡しました。

 

※着払い伝票は地域によって多少違いがありますが、着払い伝票の上の方に「集荷専用」と「荷物問い合わせ専用」の電話番号が印字されています。

※着払い伝票に印字されている電話番号では、集荷されない場合があります。

 この場合はお住いの近くの佐川急便に連絡するか、営業所、取次店に直接荷物を持ち込みます。

 

【荷物追跡】

返却したオルタネーター(コア)が返送先へちゃんと届けられたか?確認するため、佐川急便のホームページで荷物の追跡をします。

 集荷時に渡される送り状の控えに書いてある送り状番号を入力するだけで荷物の状況を確認する事ができます。

 下の画像は佐川急便のホームページ「お荷物問い合わせサービス」で、私が送った荷物の状態を確認した画面です。

 「配達完了」の文字が出ていて、配達日と配達時間が表示されています。

お荷物問い合わせサービス:画像は佐川急便のホームページより

●判取証明サービス ※一部の運送会社は有料です。

・荷物の追跡で荷物が配達完了になっているのに、受け取った荷物が不明の場合、荷物を受け取った人が誰か?確認する方法が「判取証明」と言うサービスになります。

 各運送会社でこのサービスを提供しています。

 やり方は、運送会社の問い合わせに電話して、送り状番号を言うと少し時間が経ってから、FAXがある場合は受取のサインのコピーが送られてきます。

 FAXが無い場合は電話でも教えてもらえます。

 判取のデータは受取日より半年保存されているそうです。

・一様ここで今回の部品注文に関しての取引はこれで終了です。

 ※返却したオルタネーター(コア)の状態によっては連絡が来る事があります。

 追記:2017.05.01. 

 取外したオルタネーター(コア)を送ってから1週間経って、返却したオルタネーター(コア)の不備等の連絡無いので、これで今回の商品取引は終了です。

 

 ★施工後

・走行距離:145,220Kmで交換。

・メーター内のバッテリーの警告灯は点灯していませんが、電流計の動きが負(−)になる事があり、電圧計もアイドリング時に電圧が低くなりアイドリングも安定しない症状があったので交換しました。

 オルタネータ交換する3日前ぐらいからに走行中に電圧がかなり落ち込んで、ヒヤヒヤしながら通勤していました。

 何も無い農道でエンジンが停まったらと考えたらすごく心臓に悪いです。

 

【オルタネーター交換作業時間】

・SUZUKIの標準作業時間は、

・SUZUKIのオルタネーターASSY交換の標準作業時間は「0.4(約25分)」です。 → 通常の取付だけです。他で不具合がある場合は作業時間が増えます。

 この時間は設備の整った所での話です。

 私の作業時間は、約3時間00分でした。

 作業時間内訳

  *エンジンルームからオルタネーターを出し入れするのに時間を取りました。

  *その他:エンジン下の作業は寝た姿勢で作業、クリーニング、ジャッキアップ、写真とメモの時間を含む。

      :今回関連する他の部品も点検したため。

 
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