改造と改良 → SWIFTsport → その他/修理(エンジン関係)

 ZC33S ミッションオイル交換方法

2024.09.01.公開日

車検クリアできます。

オイル漏れは車検NGです。

メインページへ戻る 改造と改良 管理人へメール アンケート

注意!

・このページをご覧になっている事は、注意事項(同意書)に同意した事とします。

・直接リンクをお断りしています。

web拍手 by FC2 このページが良かったら「拍手ボタン」をクリックお願いします。


 SWIFTsport[ZC33S]の「ミッションオイル」を交換方法を紹介します。

 TAKUMIモーターオイル MULTI GEAR[75W-90] 2Lを使用します。


 ★今回取付する商品の紹介

・TAKUMIモーターオイル MULTI GEAR[75W-90] 2L









↑送られて来た時の箱

【特徴】※TAKUMIモーターオイルホームページと販売ページより

・TAKUMIモーターオイルのギアオイルラインナップであるMULTI GEAR(マルチギア)シリーズでは、主要自動車メーカーが要求する現在の最新規格”GL-5”規格性能をクリア。

・さらにレースシーンからのフィードバックを元に研究を行い、独自の耐摩耗性添加剤を新開発。

 この独自処方によるプラスαの性能特性として、高温低トルク、低速高トルク、さらに、連続する高速衝撃荷重が発生する過酷な環境(極圧環境)においても金属ギア表面を強力に保護し焼き付きを防止します。

・MULTI GEAR 75W-90、80W-90 GL-5 は、マニュアルトランスミッションだけでなく、LSDにも対応しており、FR車、FF車、4WD車を問わず幅広い車種に対応しています。(GL-4は対応しておりません。)


【詳細】※TAKUMIモーターオイルホームページと販売ページより

・型番

・SAE粘度

・容量

・規格

・ベースオイル

・適合

・引火点℃

・動粘度40℃cSt

・動粘度100℃cSt

・粘度指数

・流動点℃

・全塩基価

 mgKOH/g

・色

・同梱品

・詳細用語について

MG7590-00201

75W-90

2Lを購入。20L、5L、4L、2L、1L

GL-5相当

100%化学合成油(HIVI)

マニュアルトランスミッション/ディファレンシャルギア(機械式LSD対応)

214℃

91.22

15.56

182

-47.5℃以下

-


黄色(サラダオイルと同じ色。純正と同じ色。)

交換日シール、カタログ

引火点(flash point)

 点火源(火気や静電気などの火の元)を液面に近づけたときに燃焼が始まる最低温度です。

動粘度(kinematic viscosity)

 一定容量の液体が規定温度において、粘度計の毛管内を自然流下するのに要した時間(秒)に粘度計の定数を乗じたものです。

 数値が大きいほど粘りがあるオイルとなります。

粘度指数(viscosity index)

 潤滑油の温度に対する粘度変化の度合いを表した物性値です。

 粘度の温度依存性を表したもので、値が大きいほど温度による粘度変化が小さく、温度変化に強いことを意味します。

流動点(Pour Point)

 原油や石油製品の低温での流動性を示す指標です。

 石油は多成分の混合物なので、はっきりした融点を示さないので、一定の条件で流動しなくなる温度を求め流動点と称します。

全塩基価(total base number)

 試料1g中に含まれている全塩基性成分を中和するのに要する塩酸または過塩素酸と当量の水酸化カリウムのmg数をいいます。

 全アルカリ価ともいいます。


【購入店】

・ストア名

・販売業者




・販売業者住所

・出荷住所

・販売価格

・配送料金


TAKUMIモーターオイル(Yahooショッピング)

株式会社 AKTジャパン

※上の店舗から購入する場合は、自己責任でお願いします。

 トラブルに関してはご自身で対処願います。

※品切れ時は、同商品の在庫のあるページへジャンプするため金額が変わる場合があります。

埼玉県さいたま市北区宮原町3-586 サニクス21A 4F

埼玉県入間市新光191番地1

¥3,790(税込[10%]) ※購入時の金額と消費税率です。

通常配送無料 ※購入時


 ★オイルの規格について

【API規格】

エンジンオイルの規格です。

 API規格は、アメリカ石油協会(American Petroleum institute)が規定するグレードです。

 ガソリンエンジン用は「S」が付きます。

 ディーゼルエンジン用は「C」が付きます。

 「S」や「C」の後に続くアルファベットが進む程、性能が高いことを表しています。

 ガソリンエンジンのAPI規格は、「SL」「SM」「SN」「SN PLUS」「SP」の5つです。


【シングルグレードとマルチグレードの違い】

エンジンオイルミッションオイル両方の規格です。

 缶に記されている「75W-90」「85W-90」の英数字の意味を紹介します。

 粘度表記には、大きく「シングルグレード」と「マルチグレード」の2種類があります。


★シングルグレード

 SUZUKIの純正ミッションオイルは、「SUZUKI ECSTAR 75Wシンセティック[99000?22B27?036]」は、シングルグレードです。

  (表示例) 75W

  ※Wとは「winter」の頭文字です。

 温度による変化が少ないですが、低温に弱いミッションオイルです。


 ECSTAR 75Wシンセティック[99000?22B27?036]は、シェルルプリカンツジャパン(株)が製造しています。



★マルチグレード

 よく見る表記だと思います。

 TAKUMIモーターオイル MULTI GEARは、マルチグレードです。

 低温時と高温時で粘度が変わるのが、マルチグレードの特徴です。


 左側の数字

  (表示例) 75W-90

  ※Wとは「winter」の頭文字です。

 低温時に油膜を形成できる性能で、粘度と対応可能な最低温度を表示しています。

 数字が小さくなるほど性能が上がります。


 右側の数字

  (表示例) 75W-90

 高温時に油膜を形成できる性能で、どのくらいの粘度を保てるかを表示しています。

 数字が大きくなるほど性能が上がります。


【GL規格】

エンジンオイルミッションオイル両方の規格です。

 米国石油協会(API[American Petroleum Institute])によって、GL規格が定められています。

 GL規格は6等級に区分しているので、数字が増えるほど添加剤の割合が多くなり極圧性が増します。

等級  内容

GL-1

・軽負荷条件向け。

・無添加の基油で構成されていて、抗酸化剤、腐食防止剤、消泡剤などの若干の添加剤が含まれています。

・使用条件:低荷重、低速のスパーギヤ、ヘリカルギヤ、ウォームギア及びベベルギヤ

・トラックや農業機械のスパイラルベベルギヤやウォームギヤを用いたノンシンクロメッシュのトランスミッション向けに設計されています。

・自動車向け用途:自動車の潤滑条件を満足させないため全く使用されません。

GL-2

・中程度の負荷条件向け。

・使用条件:速度、荷重のやや過酷な条件下のウォームギヤ及び、その他のギヤ(ハイポイドギヤを除く)

・耐摩耗性添加剤が含まれていて、ウォームギヤを用いたデファレンシャル向けに設計されています。

・トラクターなどをはじめとする農業機械のトランスミッション潤滑に推奨される。

・自動車向け用途:自動車の潤滑条件を満足させないため、特殊な場合を除いてほとんど使用されていません。

GL-3

・中程度の負荷条件向け。

・耐摩耗性添加剤:2.7%

・使用条件:GL-1、GL-2レベルのギヤーオイルに不適当な条件下のギヤに用いる(ハイポイドギヤには不適当)

・ベベルギヤやその他の種類のギヤで構成されたトラックのトランスミッション向け。

・差動装置が存在しない2輪車のギヤオイルとして広く用いられる他、4輪車のトランスミッションオイルとして純正指定される事があります。

・自動車向け用途:トランスミッション、ステアリングギヤー及び条件の緩やかなディファレンシャルギヤー(ハイポイドを除く)

GL-4

・軽負荷から重負荷まで様々な条件に対応。 SUZUKI純正4輪ギヤオイル

・耐摩耗性添加剤:4.0%

・ベベルギヤやハイポイドギヤで構成された軸変位の小さなギヤボックスやアクスルユニット向けに設計されています。

・使用条件:ハイポイドギヤ及びきわめて過酷な条件下のギヤ

・自動車向け用途:ディファレンシャルギヤ、トランスミッション及びステアリングギヤ

GL-5

・過酷な負荷条件向け。 TAKUMIモーターオイル MULTI GEAR / SUZUKI純正4輪ギヤオイル / TOYOTA純正ハイポイドギヤオイルLSD

・耐摩耗性添加剤:6.5%

・使用条件:GL-4よりも過酷な条件下のハイポイドギヤに用いる。高速低トルク、低速高トルク、高速衝撃荷重に耐える。

・自動車向け用途:特に過酷な条件のディファレンシャルギヤ

GL-6

・極めて過酷な負荷条件向け。(高速での摺動及び大きな衝撃荷重がかかる条件下)

・耐摩耗性添加剤:10.0%以上

・使用条件:GL-5よりも過酷な条件のハイポイドギヤに用いる。高速低トルク、低速高トルク、高速衝撃荷重に耐える。

・自動車向け用途:非常に過酷な条件のディファレンシャルギヤ



 ★ミッションオイルについて

※写真はSUZUKIホームページより

【ミッションオイルの交換時期】

・ミッションオイルの交換時期に関しては、長くても2年、または走行距離20,000kmを目安に交換です。

・次の症状がある場合は、すぐ交換した方がよいでしょう。

  *ギアの入りが少しでも悪くなっていたら、間違いなくギアが摩耗しているので、即交換です。

  *燃費の悪化や加速が落ちる。

  *変速ショックが大きくなる。


 私の場合は、ギヤの入りが少し悪くなったので交換する事にしました。


【SWIFTsport[ZC33S]に使用しているミッションオイル】

・SWIFTsport[ZC33S]のサービスマニュアルに指定されているミッションオイルは、「SUZUKI ECSTAR 75Wシンセティック[99000?22B27?036]」と書いています。

 Web検索していると、75W-80と書いている所もあります。


【SWIFTsport[ZC33S]のミッションオイルの量】

・SWIFTsport[ZC33S]のミッションオイルの量は 1.65? です。

 オーナーズマニュアルの「サービスデータ」に書いています。

 2?の缶を購入で用事が足ります。


【ミッションオイルの交換工賃】

・ミッションオイルの交換工賃は、Web検索した時の工賃です。


  *AUTOBACS  → \1,620(税込[10%])〜

  *YellowHat  → \1,870(税込[10%])〜


 ※工賃はこのページ作成時のものです。

 ※金額と消費税率はページ作成時の物です。

  依頼する所に必ず確認してください。

  カー用品の同じ系列会社でも工賃が違う場合があります。

 ※エンジンアンダーカバー脱着の料金が別途工賃の追加があります。

 ※純正部品など追加部品代は別途かかる場合があるので、依頼する所に必ず確認してください。

 ※事前に予約を取らないと取付しない店舗もありますので、依頼する所に必ず確認してください。










※写真はSUZUKIホームページより

【ギヤ?ギア? どちらが正しい言い方?】

・「ギヤ」と「ギア」どちらの言い方が正しいのでしょうか?

 どちらも正しい言い方のようですが、Googleで調べてみると面白い事に気付きます。


   国土交通省自動車整備振興会など、自動車業界での正式な表記は「ギヤとなります。

   時計業界での正式な表記は「ギアとなります。

   日本語読みでは一般的に「ギアのようです。


ギヤ」をGoogle検索すると

 アイテム(ツール)のような物や、自動車部品バイク部品が検索されます。

 探している歯車(ここではあえて歯車といいます。)を、多く見る事ができます。

 TAMIYAのラジコンカーの小さい歯車も「ギヤ」と書いています。

 自動車部品と同じような扱いなのでしょうか。

 SWIFTのサービスマニュアルは「ギヤ」と書いています。


※写真は株式会社信電舎ホームページより

ギア」をGoogle検索すると

 歯車を製造販売している会社名に「ギア」と付いている会社もあります。

 探している歯車をあまり検索する事ができませんでした。


 調べた結果

 大きい強度のある歯車を「ギヤ」で、小さく精密な歯車を「ギア」(ラジコンカーを除く)と言う感じでしょうか。

 どちらも同じ歯車の事を言っているので、どちらを言っても書いても間違えではありません。

 日本語読みでは「ギア」ですが、私のホームページは自動車の事を書いているので、ギヤと入力する事にしています。

 また、ホームページ作成時に「keywords」の項目で「ギヤ」と入力すると検索されにくいので、「ギア」の文字も入力するようにしています。


 似たような言葉で、自動車の後部を「リア」と「リヤ」があります。

  一般的な読み方は「リア」です。

  自動車業界では「リヤ」です。

 SWIFTのサービスマニュアルの表記も「リヤ」です。

 このホームページ(動画)でも「リヤ」と書いています。

 関連:SUZUKI SWIFTサービスマニュアル [2019年04月版]

 → こちら


 ★必要な部品/材料  ★必要な工具

・作業用手袋

・シリコン手袋

・パーツクリーナー

・ウエス

・汚れてもよい服装

 ※ミッションオイルが服に付くと臭いが染み付くため、捨ててもよい服装にしてください。

 ※上着はTシャツが良いでしょう。

・ビニール袋(大) 5枚 → 穴が開いていない物。1枚処理用。

・お湯(37℃〜40℃) → 気温が低い時にミッションオイルを温める時に使用。

・スリーボンド1217G

 ※スリーボンド1215、液体パッキン、シールテープで代用可。

・オイル処理剤

 ※お住まいのごみのルールでミッションオイルを廃棄してください。

---注入器を作成する場合---

※全て¥100円ショップで売っている物です。

・ビニールテープ[幅19mm]

・石油ポンプ ※新品を購入してください。

・ロート(大)

・紐 → 家にある物なら何でもいいです。


・+ドライバー(先の短い物)[#2]

・−ドライバー[#2]

・ラチェットハンドル(トルクレンチ)

・六角ビットソケット[8mm]

・ドレンプラグソケット[10mm]

・ソケット[10mm]

・六角レンチ[4mm]

・油圧ジャッキ

・リジッドラック → 4本

・基本ブロック 2個 → 私は車体を上げるため使用。

・スロープ 2個 → 私は車体を上げるため使用。

・タイヤ止め

・作業用マット

・バケツ → ミッションオイルを温める時に使用。

・ミッションオイル注入の道具(ロートなど)


---注入器を作成する場合---

・カッター


 ★施工

  施工時の注意点

 ・整備資格を持たずに施工する場合や、このページを見て施工/使用した場合は、自己責任でお願いします。

 ・部品名はサービスマニュアルに書いてある名称です。

 ・必ず部品を触る前や施工前に、体の静電気を車体以外の金属に触れて放電してください。

 ・野外で作業する場合、風の強い日は交換作業をしないでください。

 ・作業中は火気厳禁です。

 ・作業は必ず平らな所で作業してください。

 ・サイド(パーキング)ブレーキをかけ、車輌が動かないことを確認してください。

 ・油圧ジャッキを使用してジャッキアップする場合は、メーカー指定のジャッキポイントに必ず合わせてください。

 ・リジッドラック使用時は、車輌が確実に固定されていることを確認してください。

 ・エンジンやマフラーは熱を持っているので、火傷するので注意して交換作業してください。

 ・ミッションオイル交換時、必ず「オイルレベルプラグ」から取外してください。

 ■注入器作成

【注入器作成】

・ミッションオイルを入れ替えるには、注入器を購入または自作しなければなりません。

 私は自作で注入器を作成して使用する事にしました。

 全て¥100ショップで売っている商品で作成します。


・石油ポンプは、新品を1個購入します。

 ホースの先端が、オイルレベルプラグの穴の大きさと合っています。

 ホースが蛇腹状で曲げても潰れにくいので購入しました。

・ビニールテープは、通常サイズ[19mm]を1個購入します。

・ロートは、大きい物を1個購入してください。

 ロートの先の方は、細くなる形状の物を購入してください。

・石油ポンプのホース部分を使用するので、写真の赤線をカッターでカットします。

 ポンプ部分は使用しません。

・ホースの先が尖っている方を加工します。

 先端から約20mmの所から、ビニールテープを3つ隙間なく貼り付けます。

 ホースの蛇腹側の内径の大きさになるように、ビニールテープを巻きます。

・ホース(直管)の先が尖っている方を、ホースの蛇腹側に差し込みます。

 ホースの蛇腹の幅が大きくなっている所を、よく差し込んで密着させます。

 差込が緩いとミッションオイルがにじみ出てきます。

・ホースの継ぎ目部分を中心に、ビニールテープで巻き付けます。

 3回往復でちょっと引っ張り気味で巻き付けました。

・ロートの尖っている先端を、ホース(直管)に入る所まで差し込みます。

 この時、ホースを折らないように注意してください。

・繋ぎ目を中心にビニールテープを巻き付けます。

 3回往復でちょっと引っ張り気味で巻き付けました。

・注入器完成しました。

 注入器のロートを固定させる紐を、使用時に取付します。



 ■準備

【エンジン始動】

・エンジンを始動します。

【作業スペース】

・広く平らな所に車を停めます。

【パーキング(サイド)ブレーキ】

・パーキング(サイド)ブレーキをしっかりと引いてください。

 関連:CUSCO スピンターンノブ シルバー[220-014-AA]

 → こちら

【暖気】

・ミッションオイルを出しやすくするため、約5分〜10分間、エンジンを暖気します。

【ギヤ】

・エンジンの暖気が終わったら、ギヤをR(リバース)に入れて、クラッチペダルを踏んだままにします。

 関連:momo NERO REVERSE LIFT [SK108]

 → こちら

 関連:Beatrush リバースノブ シルバー[S78044RKS]

 → こちら


【エンジン停止確認】

・事故防止のため、エンジンは必ず停止してください。

・クラッチペダルから足を放します。


【静電気放電】

・体内にある静電気を、金属に触れて放電してください。

【ミッションオイル湯せん】

※エンジン暖気中に作業してください。

・ミッションオイルは、注入作業する日の気温によって、注入器のホースの中を流れ方が変わります。

 気温の低い日に作業する場合は、ミッションオイルが流れにくくなります。

 ミッションオイルの缶をバケツに入れて、37℃〜40℃のお湯をバケツの中に入れてミッションオイルを温めます。

 私が作業した日の気温は33℃ですが、ミッションオイルを温めてから使用しました。

【ビニール袋加工】

・穴の開いていないビニール袋を2枚用意して、二枚重ねにします。

 同じ物をもう一つ用意します。



【ジャッキアップについて】

・写真はSWIFT(4代目)[2WD]の車体下です。

 油圧ジャッキ使用時のジャッキアップポイントの位置と、リジッドラック設置位置です。

 フロント側は、黄色〇トルクロッドナットが、油圧ジャッキ使用時のジャッキアップポイントです。

 リヤ側は、黄色〇車体固定用のフックが、油圧ジャッキ使用時のジャッキアップポイントです。

 フロントとリヤ側の油圧ジャッキ用のジャッキアップポイントには、危険なのでパンタグラフジャッキを絶対に使用しないでください。

 赤□がリジッドラックのポイントです。


【フロント側ジャッキアップ】

・フロント側をジャッキアップします。

 私の場合は、ホームセンターで売っている油圧ジャッキ[3t]なので、トルクロッドナットまで届きません。

 スロープと基本ブロックを使って、自走して基本ブロックの上に載せます。

 フロント側を100mm上げることができます。

 足回りがノーマルの車高なので、オイル交換とかちょっとした作業ならこの高さでも作業できます。

 この状態で、普通の油圧ジャッキをジャッキアップポイントまで入れる事はできます。

 リフトアップ時に、レバーがエンジンアンダカバーに当たって、レバーの上下が大変です。

 関連:汎用フロントリップスポイラー

 → こちら

 関連:LEHRMEISTER LMスポーツファイナル

 → こちら

 関連:ブレーキキャリパー塗装

 → こちら



 私の場合は、レバーを1/2の水道管(直管3本とエルボ2個)を使って、クランクの形に加工しています。

 レバーの位置を下げた事で、レバーの上下が楽になりました。

・リヤタイヤにタイヤ止めをします。

・トルクロッドナットに、油圧ジャッキを合わせます。

・フロント側を作業しやすい高さまで、油圧ジャッキでリフトアップします。

・フロント側2ヵ所にリジッドラックを置いて、高さを合わせます。

 この時、リジッドラックの溝と車体左右側のジャッキアップポイントと合うようにします。

・ゆっくりとフロント側を下げて、リジッドラックに車体が載っている事を確認します。

・フロント側を揺らしてみて、安定していたらフロント側のリフトアップは終了です。

 関連:Beatrush アンダーパネル [S580460] ※現在 TYPE1 で販売中です。

 → こちら

 関連:Beatrush フロントフロアー補強バー [S88046PB-CAF]

 → こちら

 関連:Beatrush リアフロアー補強バー [S88046PB-CAR]

 → こちら


【リヤ側ジャッキアップ】

・リヤ側2ヵ所にリジッドラックを置いて、フロント側と同じ高さに合わせます。

・リヤの車体固定用のフックに、油圧ジャッキを合わせます。

汎用リヤ牽引フック 関連:汎用リヤ牽引フック

 → こちら

・油圧ジャッキでリヤ側を持ち上げます。






・リジッドラックの溝と、車体左右側のジャッキアップポイントを合わせます。

・ゆっくりとリヤ側を下げて、リジッドラックに車体が載っている事を確認します。

・車体下にホイールなど置いて、車体が落下した時に車体に挟まれないように、安全対策をします。

 私の場合は、フロントタイヤ下に基本ブロックを置いたままにします。

・車体を揺らして、リジッドラックに車体が載っている事を確認します。

【ボンネット】

・ボンネットを開けます。

関連:XIANGSHANG ボンネットダンパー

→ こちら

【エンジンアンダカバー取外】

・エンジンアンダカバーは、ネジ(9か所:赤■)、ボルト(6か所:青■)で固定されています。

 ネジは+ドライバー、ボルトはソケット[10mm]で外します。

・私は、Beatrush アンダーパネル(Type1) [S580460]を取外します。

 関連:Beatrush アンダーパネル [S580460] ※現在 TYPE1 で販売中です。

 → こちら

・エンジンアンダーカバー(Beatrush アンダーパネル)が外れました。

※写真はBeatrush アンダーパネル [S580460]のページより



 ■オイルレベルプラグ取外

 注意! これより先は、作業終了まで火気厳禁です。

【オイルレベルプラグの位置】

・オイルレベルプラグの位置は、ちょっとわかりづらいですが、エンジン中央前側の助手席側にあります。

・写真はスマートフォンを、エンジンアンダカバーの穴から入れて撮影しました。

 オイルレベルプラグの中央に六角の穴があります。

 他は六角ボルトで、この形状のプラグはここだけです。

【オイルレベルプラグ取外】

・オイルレベルプラグ中央の六角のサイズは「8mm」です。

 六角レンチ[8mm]でも開けられますが、かなり力を入れます。

 オイルレベルプラグ中央の六角の穴を壊す危険があるので、六角ビットソケット[8mm]を使って取外します。

・ラチェットハンドルに六角ビットソケット[8mm]を取付けします。

・六角ビットソケット[8mm]の先端を、オイルレベルプラグ中央の六角の穴に垂直に差し込みます。

・オイルレベルプラグが緩んだら、六角ビットソケット[8mm]の先端を、ラチェットハンドルから取外します。

 注意! オイルレベルプラグが緩むと、ミッションオイルが漏れてきます。

・六角ビットソケット[8mm]を使って、手で回せる所までオイルレベルプラグを緩ませます。

 オイルレベルプラグが外れるちょっと前から、ミッションオイルが漏れだします。

・ミッションオイルがある程度抜けるまで時間がかかります。

【取外したオイルレベルプラグ】

・オイルレベルプラグを、パーツクリーナーで油分を落とします。

・オイルレベルプラグの状態を確認します。

 ヒビや変形、ネジ山が破損していないか確認します。

 オイルレベルプラグには、ゴムパッキンが付いています。

 ゴムパッキンが切れていないか、傷んでいないか確認して、傷んでいる場合は新しいオイルレベルプラグを購入してください。



 ■オイルドレンプラグ取外

【オイルドレンプラグの位置】

・オイルドレンプラグの位置は、エンジン中央の車内側にあります。

・オイルドレンプラグには締め付けした時の印があります。

 オイルドレンプラグの締め付け時の目安になります。

・ネジ山は3山飛び出ています。

【オイルドレンプラグ取外】

・オイルドレンプラグ中央の四角のサイズは「10mm」です。

 ドレンプラグソケット[10mm]を使用します。

・よく代替工具で、3/8DRラチェットのソケットを差し込む部分を使う事があります。

 ソケットを差し込む部分の幅は「9.5mm」です。

 ボールが付いている面で幅が約10mmです。

 オイルドレンプラグを回す時、多少ガタツキがありますが何とか使えます。

 写真はKeiworks[HN22S]のミッションオイル交換作業時です。

 この方法でプラグの取外と取付をしました。

 関連:ミッション(ギヤ)オイル交換

 → こちら ※Keiworksのページです。

 0.5mmの遊びがあるので、締付時にプラグの穴を壊してしまうと後が大変です。

 今回はドレンソケット[10mm]を購入しました。

 いつ使うかわからない工具がまた増えました。

・ラチェットハンドルにドレンプラグソケット[10mm]を取付けします。

・ドレンプラグソケット[10mm]の先端を、オイルドレンプラグ中央の四角の穴に垂直に差し込みます。

・オイルドレンプラグが緩んだら、ビニール袋を二枚重ねした物を、オイルドレンプラグの真下に置きます。

・ドレンプラグソケット[10mm]の先端を、ラチェットハンドルから取外します。

 注意! オイルドレンプラグが緩むと、ミッションオイルが漏れてきます。

・ドレンプラグソケット[10mm]で、手で回せる所まで、オイルドレンプラグを緩ませます。

 オイルドレンプラグが外れるちょっと前から、ミッションオイルが漏れだします。

・ミッションオイルがある程度抜けるまで時間がかかります。


 思っていたよりもミッションオイルが汚れていませんでした。

・ミッションオイルが抜けました。

【取外したオイルドレンプラグ】

・オイルドレンプラグをパーツクリーナーで油分を落とします。

・オイルドレンプラグの状態を確認します。

 ヒビや変形、ネジ山が破損していないか確認します。



 ■オイルドレンプラグ取付


【使用するシーラントについて】

・SWIFTのサービスマニュアルには、「スリーボンド1217G」を使用するように書いています。

 SUZUKIディーラーまたは整備工場で「部品番号:99000?31260」を注文できます。

 ※商品、部品番号が変更される場合があります。

 関連:SUZUKI SWIFTサービスマニュアル [2019年04月版]

 → こちら

 Keiworks[HN22S]のサービスマニュアルは、「スリーボンド1215」を使用するよう書いてあります。

 代替で「スリーボンド1215」を使用しても大丈夫です。

 また、水道配管で使用する「シールテープ」や、「液体パッキン」を代替使用できます。

 私は「Holts 液体ガスケットシール [MH218]」を使用します。

【オイルドレンプラグ取付】

・オイルドレンプラグのネジ山の先にシール処理します。

・オイルドレンの周りとネジ山を、パーツクリーナーとウエスで綺麗にします。

・オイルドレンプラグを手締めで取付します。

・オイルドレンプラグを締付トルク21N・mで締め付けます。

 オイルドレンプラグ締付時、印を合わせるように締め付けます。

・オイルドレンプラグ周辺を、パーツクリーナーで綺麗にします。



 ■注入器取付

【自作注入器取付】

・私は自作の注入器を使用して、ミッションオイルを注入します。

 バッテリーとヘッドライトユニットの間から、注入器のホースを入れます。

・注入器のホースの先をオイルレベルプラグの穴に差し込みます。

 よく差し込んでください。

・オイルレベルプラグ下に置いてあるビニール袋を、ホース部分まで広げます。

・注入器のホースの高さを合わせます。

 注入器のホースの先が上がらないようにします。

・ホース部分に紐を縛って、注入器が動かないように固定します。

・ロートの下にミッションオイルがこぼれてもいいように、新聞紙で養生します。

 これで自作の注入器の取付完了です。



 ■ミッションオイル注入

【蓋取外】

・ミッションオイル缶をバケツから取り出します。

・缶に付いている水分をウエスで拭き取ります。

・オイル缶の注ぎ口の先端を、缶の外側に回して向けます。

・オイル缶をしっかり固定します。

・プルタブを90°に起こして、そのまま外側へ引っ張って外します。

・周りに付いた金具を取外します。

 注意! 缶の蓋を開けた時に、ミッションオイルが噴き出る場合があります。

・蓋の中央を押して、蓋を真上に取外します。

・蓋が外れました。

 TAKUMIのミッションオイルの臭いは、ミッションオイル特有の臭いがあまりしません。

【ミッションオイル注入】

・ミッションオイルを注入器のロート部分に注ぎます。

 ロートからミッションオイルがこぼれないよう注意してください。

・ミッションオイルを注入すると、注入器のホースの先端は写真のような状態になります。

 ミッションオイルはこぼれずに、ミッションに注入されています。

・K14Cエンジンのミッションオイルの規定量は「1.65?」です。

 ミッションオイルがこぼれるまで注入します。

・ミッションオイルがこぼれたら、注入器のホースを取外します。

 ホースの先は、ビニール袋に向けて置きます。

・ミッションオイルのこぼれが無くなるまで放置します。

 こぼれない状態が規定量となります。

【注入器取外】

●オイルレベルプラグの穴からミッションオイルが流れ出ている間に作業します。

・ホースの先端がビニール袋の方に向いていることを確認して、ロートとホース内に付いているミッションオイルを、パーツクリーナーで綺麗に洗い流します。

・ホースの先端をパーツクリーナーでミッションオイルを落とします。

・注入器のホースの周りに養生にしていた新聞紙を取外します。

・注入器を固定していた紐を外します。

・注入器をエンジンルームから抜き取ります。

・次回使用できるように、注入器のロート部分とホースの先端に、ビニール袋でゴミが入らないようにしてから片付けます。



 ■オイルレベルプラグ取付

【オイルレベルプラグ取付】

・オイルレベルプラグの穴の周りとネジ山を、パーツクリーナーとウエスで油分を落とします。

・オイルレベルプラグのネジ山の先にシール処理します。

・オイルレベルプラグを手締めします。

・オイルレベルプラグを締付トルク27N・mで締め付けします。

・オイルレベルプラグ周辺を、パーツクリーナーで綺麗にします。



 ■漏れ確認

【オイル受け撤去】

・ミッションオイルの廃油を入れたビニール袋を、車体下から取り出します。


【漏れ確認】

・エンジンを始動前に、オイルドレンプラグとオイルレベルプラグの周りから、ミッションオイルが漏れていないか確認します。

 ここで漏れている場合は、漏れないようシール処理してください。

 ミッションオイルが漏れている場合は車検NGです。



 ■エンジンアンダーカバー取付

【エンジンアンダカバー取付】

・エンジンアンダーカバーを取付します。

・エンジンアンダカバーを、ネジ(9か所:赤■)は+ドライバー、ボルト(6か所:青■)はソケット[10mm]で締め付け固定します。

・私は、Beatrush アンダーパネル(Type1) [S580460]を取付します。

 関連:Beatrush アンダーパネル [S580460] ※現在 TYPE1 で販売中です。

 → こちら

【ボンネット】

・ボンネットを閉めます。

関連:XIANGSHANG ボンネットダンパー

 → こちら



 ■ジャッキダウン

【リヤ側ジャッキダウン】

・リヤ側のジャッキアップポイントの車体固定用フックに、油圧ジャッキを合わせます。

・車体を持ち上げます。

汎用リヤ牽引フック 関連:汎用リヤ牽引フック

 → こちら

・リヤ側のリジッドラック2本を車体から取外します。

・車体をゆっくりと降ろします。

・タイヤ止めをリヤタイヤに取付します。

【フロント側ジャッキダウン】

・フロント側のジャッキポイントのトルクロッドナットに、油圧ジャッキを合わせます。

・車体を持ち上げます。

・フロント側のリジッドラック2本を車体から取外します。

・車体をゆっくりと降ろします。

 関連:Beatrush フロントフロアー補強バー [S88046PB-CAF]

 → こちら

 関連:Beatrush アンダーパネル [S580460] ※現在 TYPE1 で販売中です。

 → こちら



 私の場合は、フロントタイヤの下に基本ブロックを置いてあるので、基本ブロックの上にフロントタイヤを載せます。

・油圧ジャッキを車体下から取り出します。

 関連:汎用フロントリップスポイラー

 → こちら

 関連:LEHRMEISTER LMスポーツファイナル

 → こちら

 関連:ブレーキキャリパー塗装

 → こちら



ギヤを「N(ニュートラル)」にします。

 関連:momo NERO REVERSE LIFT [SK108]

 → こちら

 関連:Beatrush リバースノブ シルバー[S78044RKS]

 → こちら

 関連:CUSCO スピンターンノブ シルバー[220-014-AA]

 → こちら



・リヤタイヤからタイヤ止めを取外します。

・私の場合は、基本ブロックの上に載せたフロントタイヤを、ゆっくり自走して車体を降ろします。

 車体を降ろした後、基本ブロックとスロープを撤去します。



 ■作業後の処理

【作業日記入】

・同梱のシールに品名、交換日、走行距離、次回交換(距離)を記入して、わかりやすい所に貼付けします。

 シールのQRコードを読み取ると、TAKUMIモーターオイルのホームページを表示します。

オイル処理剤【ミッションオイル処理】

・ビニール袋に入った廃油は、オイル処理剤に入れて処分します。

 ビニール袋は廃油が漏れないように、別のビニール袋に入れて処分します。

 お住いの自治体によって処分方法が違う場合がありますので、確認してください。

 もし処理ができない場合は、近くのディーラーまたは整備工場に処理(有料)してください。


【作業完了】

・ミッションオイル交換作業完了です。



 ★紹介動画

・左の動画はYouTubeで公開しています。

 このページをまとめています。

 写真や文字で説明できない部分を動画にして紹介しています。


 YouTubeチャンネル SWIFTsport改造と改良自己満足のホームページ

 この動画は、

 無断転用(動画サイト、ホームページ、ブログ、SNSなど [※許可済みのページを除く])

 および 複製/編集を禁止しています。

 音が出ます。再生前に音量を小さくしてから調整してください。

 音声は「VOICEVOX」の読み上げソフトを使用しています。

 多少、イントネーションとアクセントが違う部分があります。

 ※利用規約に書いているので表示します。

  VOICEVOX 使用キャラクター:春日部つむぎ

  → こちら


 ★施工後

・ギヤの3速と4速の入りが悪くなったので、ミッションオイルを交換しました。

 今回使用した「TAKUMIモーターオイル MULTI GEAR[75W-90]」は、前から気になっていたメーカーと商品です。

 よく広告やYouTubeなどで見ることがあったので、購入してみました。

 購入はTAKUMIモーターオイルから直接購入しました。

 梱包の状態も良かったです。

 通常はヤマト運輸の配達のようですが、私の所には日本郵政で配達されました。

 缶の凹みもありませんでした。

 ミッションオイル特有の匂いが私は苦手ですが、「TAKUMIモーターオイル MULTI GEAR[75W-90]」は、あまり匂わないので良かったです。

  ※気にならないレベル。(個人の感想です。)

 走行してみての感想ですが、ギヤの入りが良くなりました。

 朝一のエンジンがあまり暖まっていない時でも、ギヤの入りは良くなっています。

・この日はついでにエンジンオイル交換をしました。


【ミッションオイル関連】

 関連:ミッション(ギヤ)オイル交換

 → こちら ※Keiworksのページです。

 トヨタ純正ハイポイドギヤオイルLSD [85W-90] GL-5を使用しました。


 メインページへ戻る              Copyright(C) ty_plus5638 All Rights Reserved.