KeiworksにSUZUKI純正 WGV(ウエストゲートコントロールバルブ)チャンバー流用取付です。 Kei(K6Aエンジン)、エブリィ(K6Aエンジン)、ダイハツ「コペン」、ホンダ「バモス」に乗っている方がやっているSUZUKI純正部品の流用です。 WGV(ウエストゲートコントロールバルブ)チャンバーを取付した車の効果実績がいいので取付してみます。 | |||||||||||||
★今回取付する商品の紹介 | |||||||||||||
・SUZUKI純正部品 WGV(ウエストゲートコントロールバルブ)チャンバー [ 13920-68H50 ] → エブリィ ターボ[DA62W 5型〜](K6Aエンジン用)
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■車検について | |||||||||||||
・今年(2012年6月)車検なので、車検を受ける所に別件で事前に確認した時、検査員(この人次第で合否が変わる)がWGVチャンバーを見つけて、あまりいい反応が無かったので車検時は取外する事にします。 | |||||||||||||
■改良(改造)する部分のパーツについて | |||||||||||||
【WGV-VSVとは?】 ターボ車(一部の車種/エンジンを除く)は「WGV-VSV」でブースト圧を制御しています。 WGV-VSVとは水温が低い時や急加速時にブースト圧を低くしたり、車のコンディションや状況に応じコンピューターからの信号を受け作動するパーツです。 WGV-VSVの構造上、作動時に脈動が発生してエアクリーナーからも断続的な不快な音が生じる事もあります。 脈動はターボチャージャーの過給圧を制御するウエストゲートバルブを小刻みに開閉して、スムーズな加速が出来なくなったり高回転域でのパワーロスが生じてしまいます。 【アクチュエータとは?】 ブースト圧が規定値を上回るとアクチュエータが作動してタービン内の排気バイパスを開き、排気管の圧力を逃がしてブースト圧を一定に保させるパーツです。 アクチュエータの開弁圧を高める事で最大ブースト値が高められますが、高ブーストに対応しきれずにオーバーシュートやハンチング、最悪の場合はエンジンブローを起こしてしまうので注意してください。 | |||||||||||||
★必要な部品/材料 |
★必要な工具 | ||||||||||||
・シリコンホース(4φ)→長さは現車合わせ ・クリップバンド か 結束バンド(小) ・ボルト[M6x20mm] ・ナット[M6] ・平ワッシャー[M6] |
・L型ステー → 小さい物 ・スポンジウレタン ・両面テープ ・養生テープ |
・+ドライバー(#2) ・−ドライバー(#2) ・ハサミ 又は カッター |
・ニッパー ・プライヤー ・メガネレンチ[10mm] | ||||||||||
★施工 | |||||||||||||
注意! ・WGVチャンバーはKeiの純正部品ではないので、取付/使用は自己責任でお願いします。 ・エンジン付近を弄るので、走行直後などエンジンが熱い時は作業しないでください。 | |||||||||||||
■ECU初期化 | |||||||||||||
【ECUカバー取外】 ・ECUの左側に付いているカバー上に持ち上げるようにして取外します。
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【ECUカプラー取外/ECUイニシャライズ(初期化)】 ・ECUから34Pカプラー(右)を取外します。 34Pカプラー(右)にはアース線があります。 防水加工のカプラーなので少し外しにくいですが、カプラー上部のツメを押して外します。 ・ECUから26Pカプラー(左)を取外します。 26Pカプラー(左)には+の配線があります。 防水加工のカプラーなので少し外しにくいですが、カプラー上部のツメを押して外します。 ・放電時間は10分間です。 | |||||||||||||
■フロントバンパーとホーン取外 | |||||||||||||
【フロントバンパー取外】 ・フロントバンパーを取外します。 関連:フロントバンパー脱着方法 【ホーン取外】 ・WGVチャンバー本体を取付する時に邪魔になるホーンも取外します。 関連:BOSCH ラリーエヴォリューション [BH-REV] ホーン取付 → こちら | |||||||||||||
■ノーマルの配管 | |||||||||||||
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【配管取外】 ・アクチュエータ上部とWGV-VSVにつながっている配管@のアクチュエータ側のクリップバンドを外して、アクチュエータ側のホースを外します。 配管を固定していたクリップバンドは、再利用するので無くさないようにしてください。
・異径ホースに通してある黒いチューブを抜き取ります。
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■WGVチャンバー取付 | |||||||||||||
・WGVチャンバーの配管側を下に向けて、WGVチャンバーから横に飛び出ているステーとL型ステーをボルトとナットで固定します。 WGVチャンバーの取付方向ですが、オイルが溜まる事が無いようにするためです。 | |||||||||||||
・アースポイントのボルトを利用して、WGVチャンバー本体を共締めして固定します。
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■配管 | |||||||||||||
・WGVチャンバーから出ている曲がっている配管にシリコンホースを少し長めに切ってを差し込みます。 ・結束バンドかクリップバンドで配管を締め付けます 今回は結束バンドで固定しました。 1つでも十分ですが3つ使って固定しました。 | |||||||||||||
・WGVチャンバーが振動でフレームに干渉して異音が出ないようにするため、ウレタンスポンジを左の写真の位置に固定します。 ・WGVチャンバーから出ている曲がっている配管に取付したシリコンホースに、異径ホースから抜き取った黒いチューブを通します。 | |||||||||||||
・WGVチャンバーの真っ直ぐな配管に、アクチュエータ上部から抜いた異径ホースを差し込みます。 ・クリップバンドで固定します。 | |||||||||||||
・アクチュエータ上部にWGVチャンバーからのシリコンホースを差し込みます。 配管が無理がかかったり、急に曲がらないようにちょっと余裕のある長さを合わせます。 ・クリップバンドか結束バンドでシリコンホースを固定します。 念のため結束バンドを2つで固定しました。 | |||||||||||||
・WGVチャンバーとアクチュエータの間に配管したシリコンホースに通してある黒いチューブを、WGVチャンバー側に動かします。 ・もう一度配管の接続が間違えが無いかと、WGVチャンバーがしっかり取付されているか確認してください。 ・WGVチャンバーの本体と配管はこれで終わりです。 この時点ですぐにエンジン始動しないでください。 | |||||||||||||
●WGVチャンバー配管後の吸気側パーツ 左の図はWGVチャンバーを取付した私の車の吸気側の配管図です。 | |||||||||||||
<ターボ関連リンク> 関連:TRUST GReddy PRofec Easy → こちら 関連:Prof 汎用ブローオフバルブ取付(大量開放タイプ) → こちら 関連:BLITZ R-FIT (多機能フューエルコントローラー) → こちら 関連:サティスファクションカーボンコールドエアインテークシステムズ取付 → こちら 関連:エアインレットホース取付 → こちら 関連:BLITZ 52φ機械式ブースト計取付 → こちら 関連:BLITZ 60φ機械式ブースト計取付 → こちら 関連:AutoGauge 60φ電子式ブースト計(PK)取付 → こちら 関連:インタークーラー脱着方法 → こちら | |||||||||||||
■ホーン取付 | |||||||||||||
・ホーンを取付します。 ホーンを取付するとWGVチャンバーが隠れます。 関連:BOSCH ラリーエヴォリューション [BH-REV] ホーン取付 → こちら | |||||||||||||
■フロントバンパー取付 | |||||||||||||
【フロントバンパー取付】 ・フロントバンパーを取付します。 関連:フロントバンパー脱着方法 | |||||||||||||
■ECUのラーニング(学習) | |||||||||||||
【ECUカプラー取付】 ・ECUに34Pカプラー(右)を差し込みます。 34Pカプラー(右)にはアース線があります。 ・ECUに26Pカプラー(左)を差し込みます。 26Pカプラー(左)には+の配線があります。 関連:ABA-HN22S(10型 MT)のECU配線 → こちら | |||||||||||||
【ECUカバー取付】 ・ECUカバーを上から被せるようにECUに取付けます。
【ECUのラーニング(学習)】 ※バッテリー、ECUカプラーを外した場合は必ずこの作業します。 バッテリーを外す作業をすると忘れがちですが、とても重要な作業です。 ECUのラーニング(学習)をしっかりしないと、アイドリングが高めになったり、エアコンを使用時のアイドルアップが正しく行われず、エンストすることになります。 エンジンに負荷がかかってエンジン不調になってしまうこともあります。 この場合は再度ECUをイニシャライズ(初期化)→ラーニング(学習)をすることになります。 | |||||||||||||
・運転席側のドアか窓を開けた状態にします。 ・イグニッションキーを「ON」にすると、エンジンルーム内のISCバルブから「ジジジ」とイニシャライズ音がします。 関連:ISCバルブ点検/清掃 → こちら イニシャライズ音が聞こえたらエンジンキーを「OFF」にします。 これを3回繰り返します。 ・一度イグニッションキーを抜いて、また刺します。 | |||||||||||||
・エンジン始動して10分間アイドリングします。 → アイドリング時のエンジン回転数のラーニング(学習) この時、エンジンに負荷がかからないようにしてください。 → エアコンは必ず「OFF」です。 ・10分後にエンジンを停止します。 | |||||||||||||
・ボンネットを閉じます。 | |||||||||||||
・エンジンを再始動します。 ・なるべく一定の速度で、10Km〜50Km走行するとECUの学習完了です。 Web検索していると、30mごとにECUが学習しているようです。 ECU学習中はエアコンを必ず「OFF」にして走行してください。 メーター内のエンジン警告灯が点いていない事を確認します。 エンジン警告灯が点いている場合は、すぐ安全な場所に車を停めてエンジン停止してください。 ディーラーまたは近くの整備工場で点検/修理してください。 | |||||||||||||
★施工後 | |||||||||||||
マジックタンクを購入しようか迷っていて、WEB検索している時に初めてこのWGV(ウエストゲートコントロールバルブ)チャンバーの存在がわかりました。 WEB検索している時に見たホームペーシ゛は、ダイハツ「コペン」が多かったです。 あまりKeiでやっている方が少ないようです。 WGVチャンバーを取付している車の感想を見ると、大体良い感想を載せています。 純正パーツでマジックタンクより値段が安いので、試してみようと近くのSUZUKIのディーラーで購入しました。
【使ってみての感想(個人的な感想です。)→ 取付した当日の感想です。】 *ブレーキで減速してアクセルを踏み直した時でも、ブーストのもたつきが無くなりました。 ↑アクセルのレスポンスが改善されているみたいです。 *フルアクセルで加速している時に、脈動を感じる時がありますが、解消されています。 *最高ブースト圧をキープする時間が少しですが長くなりました。 *TRUST GReddy PRofec EasyのHiモードの設定で、最大ブーストの設定を1.2kg/cm2にしていますが、ブースト計を見た感じでは1.0kg/cm2ちょっと超えているくらいです。 ↑WGVチャンバーを取付前の最大ブースト圧は、1.18kg/cm2です。ブースト圧が下がっています。 まだECUが学習していないので下がった可能性があるので、しばらく様子見てからTRUST GReddy PRofec Easyで再調整しようと思います。 *街乗りをするとあまり効果がわかりませんが、バイパスや高速道路などで運転すると乗りやすくなったと思います。 ↑低速域だと効果無し。中高速域は効果あり。 *燃費については今の所わかりません。 燃費が良くなったとコメントしているホームページもあります。 レスポンスが良くなっている分、なんとなく燃費が悪くなっているような気がします。 WGVチャンバーは、トータルで見るとレスポンスが改善されてコストパフォーマンスもいいので、とても良い純正流用パーツだと思います。 | |||||||||||||
追記:2012.05.01. 続 使ってみての感想 ・現在の最大ブースト圧は、1.10kg/cm2です。少し戻ってきました。もうちょっと様子見ます。 ・ブローオフバルブのバルブ開放の時の音が小さくなりました。 | |||||||||||||
追記:2012.05.03. 続々 使ってみての感想 ・現在もまだ最大ブースト圧は、1.10kg/cm2です。 ・ECUも学習してきたようで、WGVチャンバー取付した日より乗りやすくなりました。 | |||||||||||||
追記:2012.05.13. 続々々 使ってみての感想 ・燃費ですが、正確な数値は表示できませんが、燃費は良くなっています。 | |||||||||||||
追記:2012.05.19. 移設 ※この移設取付は私の場合です。 ・もっと配管を縮めるため、アクチュエータ側の配管とWGVチャンバーの配管(真っ直ぐな方)を、ほぼ直結の状態にしました。 WGVチャンバーの配管(曲がっている方)を、WGV-VSVに接続しました。 ↑アクチュエータとWGV-VSVにつながっている配管は、アクチュエータ側が細くて、WGV-VSV側が太くなっている異径ホースです。 WGVチャンバーに接続した方にはアクチュエーターに接続時固定していたクリップバンドで固定していますが、念のため結束バンドで固定しました。 | |||||||||||||
・WGVチャンバー本体の固定は、左の写真の赤丸のホースバンドに、WGVチャンバー本体が入るホースバンドと一緒に共締めしました。 ↑車検時WGVチャンバーとブローオフバルブ(大気開放)は取外します。 ・WGVチャンバー本体を固定した後、本体固定する金具(横に出ている物)がフロントグリルに当たりそうなので、先の部分をモンキーレンチ[350mm]で挟んで折り曲げました。 | |||||||||||||
・しっかり固定されましたが念のため、アクチュエータ側のシリコンホースが重さで曲がらないように、ゲルコートチューブを巻いてみました。 ・念のためECUの学習をリセットしました。 ・ブースト圧はECUが学習するまで様子見て、TRUST GReddy PRofec Easyで調整します。 ・移設後は、ブーストのかかりが改善されてみたいです。 ・しばらくこの状態で乗ってみます。 | |||||||||||||
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