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 リアブレーキパッド交換

2015.02.28.施工/公開日

車検クリアできます。

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 Keiworksのリアブレーキパッドを交換します。


 ★今回取付する商品と使用する工具の紹介

・ADVICS(アドヴィックス) ディスクパッド [SN427P]

ADVICS ディスクパッド [SN427P]

【特徴】※ADVICS(アドヴィックス)ホームページより

 アドヴィックスのブレーキパッドはOEM製品を開発する技術力とノウハウをフィードパックし、より高次元な安全性を実現しています。

 効き、フェード、磨耗、鳴き、振動、異音という相反する要素をもつブレーキ性能を最大限に向上させ、バランスに優れた製品をグローバルに提供しています。

 国産のほとんどの車種を網羅する豊富な品揃えと数々のサポート体制でお客様の要望にお応えし続けます。


ADVICS ディスクパッド [SN427P]

【詳細】

・重量

・寸法

・メーカー希望小売価格

・購入価格

522 g

98 x 68 x 58 mm

\6,500

\4,212(税込[8%])

※車の部品問屋さんから直接購入。

※購入時の価格と消費税率です。



【適合純正番号と主な仕様車種】

メーカー

車種名

型式

適合純正部品番号

SUZUKI

Keiworks

 ABA-HN22S

 TA-HN22S

 55800-78G01

 ※SUZUKI純正は日清紡製のOEMです。

アルトワークス

 GF-HA22S

 55800-78G00

mazda

ラピュタ

 TA-HP22S

 1A00-26-43Z / 1A00-26-43ZA

HONDA

ビート

 PP1

 06430-SAA-J50 / 43022-SAA-J50 / 43022-SF1-525 / 43022-SH3-G01

 43022-SH3-J00 / 43022-SR2-030 / 43022-SR3-000 / 43022-SR3-010

 43022-SR3-020 / 43022-SR3-030 / 43022-SS1-020 / 43022-S04-000

 43022-S04-020 / 43022-S04-030

FIT

 GD1 / GD3 / GE6 / GE8

civic

 EF3 / EF4 / EF5 / EF9 / EK5

CR-X

 EF5

ドマーニ

 MA4 / MA5 / MA6 / MA7

ISUZU

ジェミニ

 MJ1 / MJ2

 5-86009-163-0 / 5-86019-520-0

 ※MJ2は、HONDA ドマーニのOEM車です。

 などで使用できるブレーキパッドです。

 内側のブレーキパッドに金属の部品(摩耗センサー)が付いていますが、問題無く取付できます。

 今回は普通のブレーキパッドですが、他にもスポーツ走行用のパッドも販売しています。


【株式会社ADVICS(アドヴィックス)について】

 私は聞いた事の無いメーカーだったので調べてみました。

 アイシン精機、デンソー、住友電工、トヨタ自動車のブレーキ部門を統合して、2001(平成13)年に設立された会社です。

 愛知県に本社と工場があります。

 自動車用ブレーキシステムとその構成部品の製造販売しています。

 ブレーキシステムにおいて、2013年時点で国内シェア50%以上、世界シェア10%以上で、国内最大手の会社なのだそうです。

 ボッシュやコンティネンタル・オートモーティブの日本法人とESC(エレクトロニックスタビリティコントロール)普及委員会を設立して、自動車メーカーごとに異なる横滑り防止機構の呼称をESCに統一するための普及活動を行っているそうです。

 ●主要株主

 ・アイシン精機株式会社

 ・株式会社デンソー

 ・住友電工株式会社

 ・トヨタ自動車株式会社

55%

18%

18%

 9%

 ●主要子会社

 ・S&Eブレーキ株式会社

 ・ASブレーキシステムズ株式会社


【Keiworksの主なメーカーのリアブレーキパッド品番】※年式やメーカーによっては品番が変更されている場合があります。(2015.02.28.現在)

 メーカーで青文字になっている所は、メーカーのホームページへリンクしています。

メーカー ADVICS monster sport タクティー ピットワーク アケボノ ミヤコ カシヤマ FBL 日立 トキコ 日清紡
品番 SN427P 412120-3000M V9118H01 AY060-HN002 AN-371K MD-150 D5049-02 AFP181 NDP-149C TN444M PF-8266

Keiworksのリアブレーキキャリパー(NISSIN製)

【リアブレーキパッド購入時】

 部品を間違って購入する事を防ぐため、ディーラーや車用品の量販店、車の部品問屋さんからリアブレーキパッドを購入する時は、車の車検証を持って行った方がいいでしょう。

 私の場合は「SUZUKIパーツカタログ HN22S-10型 (初版)」を持って行ったので話が早かったです。

 関連:車の部品購入時に車検証で確認する事

 → こちら

 関連:SUZUKIパーツカタログ HN22S-10型 (初版)

 → こちら


 部品問屋さんで部品在庫(適合部品)をパソコン検索している時に、上の適合表のようにHONDA車の名前しか出てこなかったようで、パーツカタログと何度も見て確認していました。

 リアキャリパーがNISSIN(日信工業(株)[主要株主:本田技研工業])製で、主にHONDA車で使用しているためだと思います。

 部品問屋さんの接客された方は「Keiにもリアディスクがあるんだ」と、この時初めて知ったようです。



・ASTRO PRODUCTS ブレーキピストンキューブ

ASTRO PRODUCTS ブレーキピストンキューブ【特徴】※ASTRO PRODUCTSホームページより

・ブレーキキャリパーのピストンが回し戻すタイプに対応するピストン押し戻しツールです。

・キューブから出ている突起をピストンの溝にはめ込み固定し、簡単にピストンを回転させることができるようになります。


【仕様】※ASTRO PRODUCTSホームページより

・商品コード

・本体価格

・差込角

2007000000526

\874(税込[8%])※購入時の価格と消費税率です。

3/8DR(9.5sq)ラチェット対応

KTCラチェットハンドルとエクステンションバー(100mm)を取付した状態 左の写真は、KTCラチェットハンドル[3/8DR(9.5sq)]とエクステンションバー[100mm]を取付した状態です。

 この状態で作業します。

 今までは、ロングノーズプライヤーでピストンを戻していました。

 ブーツ類を傷つけてしまう危険性がありました。

 作業の時間短縮、ブーツ類の破損を無くす事が出来る便利なツールです。

【突起部分のパターン】 全部で5パターン

パターン 1 パターン 2 パターン 3 パターン 4 パターン 5

このパターンを使用します。

Keiworksでは使用しません。

Keiworksでは使用しません。

 Keiworksでは使用しません。

「NOT FOR IMPACT USE」

 と書いてある面です。

Keiworksでは使用しません。


【使用上の注意】※ASTRO PRODUCTSホームページより

ASTRO PRODUCTS ブレーキピストンキューブインパクトレンチには対応していません。

 ブレーキピストンキューブ本体にも「NOT FOR IMPACT USE」と文字が入っています。

・ピストンを回して戻す時に、ピストンの周りに付いているピストンブーツ(ラバー部分)がくっついている場合があります。

 このままではラバーも一緒にねじれてくる場合があるので、ピストンブーツ(ラバー部分)をピストンの部分を少し浮かしてからピストンを戻します。

 この作業では、インパクトレンチなどの電動工具を使ってピストンを戻す事は、絶対にやらないでください。


・SUMICO ブレーキシムグリース 50g

SUMICO(住鉱潤滑剤(株)) ブレーキシムグリース 50g

【特徴】※SUMICO (住鉱潤滑剤(株))ホームページより

 銅褐色 二硫化モリブデン(MoS2)、グラファイト、銅などの微粒子を配合したディスクブレーキシム用耐熱グリース。

 高温下の摺動部、ブレーキドラムのアンカーピン、排気管取付けボルトなど高温下のネジの焼付き防止にも最適。


【仕様】※ASTRO PRODUCTSホームページより

・内容量

・耐熱温度

・成分

・色外観

・購入価格

50g

800℃

二硫化モリブデン、グラファイト、銅、半合成油

銅褐色ペースト状

\790(税込[8%])

※購入時の価格と消費税率です。

※ASTRO PRODUCTSで購入。


 ★必要な部品/材料 ★必要な工具

・ブレーキフルード

・ブレーキクリーナー

・ブレーキシムグリース

・ウエス

・作業用軍手


・リジッドラック x 4本

・3tジャッキ か 付属のパンタグラフ

・クロスレンチ(電動インパクトレンチ)

・電動インパクト用ソケット[19mm] ※使用時のみ

・タイヤ止め

・ブレーキピストンキューブ か ロングノーズプライヤー

・3/8DR(9.5sq)ラチェットハンドル

・3/8DR(9.5sq)エクステンションバー → 100〜200mmの物

・3/8DR(9.5sq)ソケット[12mm]

・3/8DR(9.5sq)ソケット[17mm]

・メガネレンチ[12mm]

・メガネレンチ[17mm]

・スパナー[17mm]

・ワイヤーブラシ → 錆取りで使用

・スポイト → ブレーキフルードを吸い取るために使用します。

・ブレーキフルードを処理する物

・ゴムハンマー

・スクレーバー

・カッター(大)

・トレー → 錆やブレーキクリーナーの液体を受けるのに使用します。

-----------------------------------------------------------------------

・ワンマンブリーダータンク → 持っている方だけ

・メガネレンチ[10mm] → ワンマンブリーダータンクを使用する方だけ


 ★施工
  施工時の注意点

ブレーキは重要保安部品なので、整備資格を持った方が整備できる部分です。

 整備資格を持たずに施工する場合は、自己責任でお願いします。

・作業は必ず平らな所で作業してください。

・雨天など天候が悪い時は、作業をしないでください。

 ブレーキフルードに水分が混ざると、白く変色して使用できません。(グリコール系の場合)

ブレーキのパイプやホースに空気を入れないように、ブレーキリザーバーの液量に注意してください。

・ブレーキパッドには直接手で触れないでください。

 金属が入っている物も中にあるので、怪我をしてしまう場合があります。

・ジャッキアップ/ダウンは慎重に作業してください。

ブレーキパッド交換直後にブレーキに当たりをつけない状態で走行した場合は、ブレーキが効かない状態です。

 車を移動させる時は必ず、ブレーキに当たりをつけてください。


 ■ジャッキアップ〜ホイール(タイヤ)取外

マニュアル車は、ギアをリバースに入れます。【車体リフトアップ準備】

・平らな所に車を止めます。

・マニュアル車は、ギアをリバースに入れます。

 オートマチック車は、パーキングにします。

・サイドブレーキをかけます。

・クロスレンチでホイール(タイヤ)を外す場合は、タイヤが接地している時に袋ナットを緩ませておきます。

ジャッキを使って車体を持ち上げて、ジャッキポイントにリジットラックを4か所設置します。【車体リフトアップ】

・クロスレンチでホイールを取外す方は、ホイールナットを緩ませておきます。

・3tジャッキを使用して、車体全体をリジッドラックでリフトアップします。

 3tジャッキとリジッドラックが無い場合は、パンタグラフを使用して片方ずつ作業します。

・リジッドラックを車体側に当てるポイントに置いて、車体がしっかりと載るようにします。

リフトアップできたら車体を揺らしてみて、車体が動かない事を必ず確認します。

ホイール(タイヤ)取外【ホイール(タイヤ)取外】

・クロスレンチ、ACインパクトレンチ(エアコンプレッサー)など使用して、全てのホイールを取外します。

 関連:ASTRO PRODUCTS M12x1.25 21H 16PCホイールナット(袋ナット)

 → こちら


 ■キャリパー取外〜ブレーキパッド取外 ※助手席側

サイドブレーキを解除します。【サイドブレーキ解除】

・サイドブレーキを解除します。


【ボンネット】

・ボンネットを開けます。


ブレーキフルードリザーバーの蓋を左回しで取外します。【ブレーキフルード吸い取り】

・ブレーキフルードリザーバーの蓋を左回し(時計回しの逆)で取外します。

ブレーキフルードを「MIN」より少し上ぐらいまで吸い取ります。・ブレーキフルードを「MIN」より少し上ぐらいまでスポイトで吸い取ります。

 ピストンを戻す時に、ブレーキフルードがリザーバーに戻ってくるので注意してください。


【リアブレーキキャリパーについて】

・Keiworksのリアブレーキは、浮動型キャリパー(ビルドイン型ディスクブレーキキャリパー[パーキング付])です。

Keiworksの助手席側のリアディスクブレーキ分解図

赤く塗る前のリアブレーキキャリパー(NISSIN製)

 左の写真は、赤く塗る前の運転席側のリアブレーキキャリパーです。

 関連:ブレーキキャリパー塗装

 → こちら


 Keiworksに取付けられているリアブレーキキャリパーは、NISSIN(日信工業(株))製です。

 日信工業(株)は本田技研工業(株)が主要株主と言う事もあるので、主にHONDAの2輪と4輪車に使われています。

 ブレーキキャリパーは、製造メーカーが数社しかなので、各自動車会社も共通部品として使っているようです。

 ちなみにフロントブレーキキャリパーはTOKICO製で、ブレーキのメーカーが統一されていません。

 今回取付のブレーキパッドはTOYOTA系列、ブレーキキャリパーがHONDA系列、乗っている車はSUZUKI、不思議な感じです。

私の車のキャリパーは、赤く塗ってあります。・Keiworksのフロント側とリア側のキャリパーのピストンの戻し方が違います。

 フロント側:押してピストンを戻すタイプ

 関連:フロントブレーキパッド交換

 → こちら



 関連:WedsSport REVSPEC PRIMES[PR-Z123]

 → こちら


  リア側:回してピストンを戻すタイプ になります。


黄色い丸に囲まれているナットに、17mmのスパナーを挿します。青色の丸に囲まれているボルトに、12mmのメガネレンチを挿します。【キャリパー取外】

・青色の丸に囲まれているボルトに、メガネレンチ[12mm]を挿します。

・黄色い丸に囲まれているナット(スライドピン)に、スパナー[17mm]を挿します。

 ここを押さえていないとボルトが外れません。

ナット側を固定して、ボルトを取外します。・ナット(スライドピン)側を固定して、ボルトを取外します。

 私の場合は、キャリパーを塗っている事もあると思いますが、ボルトが緩まなかったので、ボルトの頭をゴムハンマーで軽く数回叩いて、メガネレンチの向きを変えて、テコの原理を利用したら簡単に取外せました。

 ブレーキに潤滑油を使うのが抵抗あったので、取外せて良かったです。

ナット側を固定して、ボルトを取外します。

キャリパーが外れました。・キャリパーを垂直に持ち上げます。

 キャリパーは少し重量があるので注意してください。

 ブレーキホース、サイドブレーキワイヤーに負担がかからないように注意して、作業しやすいようにキャリパーを移動させます。

 これでキャリパーが外れました。

黄色い矢印のの方向にスライドさせて取外します。【ブレーキパッド取外】

・黄色い矢印の方向にスライドさせて取外します。

 力は必要無いので、簡単に取外しできます。

ブレーキパッドが外れました。

・ブレーキパッドを取外できました。


【シム取外】

・今まで使用していたブレーキパッドに付いているシムを取外します。

 シムは再利用します。

 ブレーキクリーナーとスクレーバーで、シムに付いている古いブレーキシムグリースを綺麗に取り除きます。


【ナット(スライドピン)点検】

・スパナー[17mm]が付いていたナット(スライドピン)部分の動きを確認します。

 左右にねじったり、手前と奥にスムーズに動くか確認します。

 動きが悪い場合は、このナット(スライドピン)を抜いてモリブデングリスを塗る工程が一つ増えます。


【錆取り / クリーニング】

・キャリパーの裏側、ディスクローターなど、普段綺麗にする事が出来ない場所をクリーニングします。


ハブASSYとボルトの錆を取り除きます。

●ブレーキディスクローターを交換する方

・ブレーキディスクローターを交換する方は、続きは下記のリンクを見てください。

 関連:DIXCEL リアブレーキディスクローター PDタイプ [3754008]

 → こちら


 ■ピストン戻し

ピストンを戻す前ピストンを戻す前・左の写真は、ピストンを戻す前の状態です。

 かなり内側にピストンが押されています。


【ピストン周り確認】

・ピストンの周辺から液漏れ等が無いか確認します。

 漏れにじみがある場合は、ピストンまたはピストンシールを交換してください。

・次の作業の前に、ピストンブーツ(ラバー部分)の先端がピストンとくっついていない事を確認しておきます。

 くっついていると、ピストンを戻す事ができません。


ニップルの位置【ワンマンブリーダータンク取付】※ワンマンブリーダータンクを持っている方だけ

・ワンマンブリーダータンクを持っている方は、キャリパーのニップルよりピストン内のブレーキフルードを取り除く事ができます。

 こちらの方法がブレーキホースなどに負担をかけないです。

 関連:ブレーキフルード交換

 → こちら



・ニップルに付いているゴムキャップを外します。

ニップルを緩めてからピストンを戻します。・メガネレンチ[10mm]をニップルに付けます。

・ワンマンブリーダータンクのホースの先をニップルに差し込みます。

・ホースに通してあるクリップをニップルの上でホースを固定します。

・ニップルを緩めたらピストンを戻します。


パターン 1【ASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブ使用準備】

・私はASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブを使用して、ピストンを戻します。

 ASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブの使い方は簡単です。

 ラチェットハンドルにエクステンションバー[100mm]を取付します。

 Keiの場合は、左のパターンの物を使用します。

KTCラチェットハンドルとエクステンションバー(100mm)を取付した状態・ASTRO PRODUCTSのロゴがある面にエクステンションバーを差し込みます。

 ASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブを電動工具で使用しないでください。

ASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブを使用して、ピストンを戻します。【ピストン戻し】

・フロント側のピストンと押し戻す方法が違います。

 フロント側のピストンは押すと戻りますが、リア側は回してピストンを戻します。

 今回はASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブを使用しますが、無い方はロングノーズプライヤーで戻します。

ピストンは右回し(時計回り)に回すと、ピストンが奥に入っていきます。ピストンは右回し(時計回り)に回すと、ピストンが奥に戻っていきます。

 ピストンブーツ(ラバー部分)が一緒にねじれる場合は、元に戻してからピストンブーツ(ラバー部分)を傷つけないように注意して、ピストンから剥がしてください。

 ピストンを戻す時に、ブレーキフルードがリザーバーに押し戻されてきます。

 ブレーキフルードリザーバーからブレーキフルードが溢れ出さないよう注意してください。

 ここでピストンが戻らない場合は固着などの原因があるので、すぐに近くのディーラーか整備工場で見てもらってください。

ピストンを戻している途中です。ピストンを戻している途中です。・左の写真は、ピストンを半分ぐらい戻したところです。

 あともう少しピストンを戻します。


赤い矢印の面までピストンを戻します。・写真の赤い矢印の平らな面までピストン先端を戻します。

ピストンを戻した時は必ず、十字の上側がキャリパーの点検用の穴に向いていて、横の線がキャリパーと同じ水平になっている事を確認してください。

・ピストンを戻した時は、必ず十字の上側がキャリパーの点検用の穴に向いていて、横の線がキャリパーと同じ水平になっている事を確認してください。


●ASTRO PRODUCTSブレーキピストンキューブを使ってみて ※私の感想

 ★良い点

 ・\874(税込[8%])と値段も手頃。

 ・ピストンを楽に戻せます。

 ・ピストンブーツ(ラバー部分)を痛める事が無く安全に作業出来ます。

 ・作業の時間短縮できます。

 ★悪い点

 片手でキャリパーを持った状態で、ブレーキピストンキューブを垂直にしてしっかり押さえていないとピンが十字の溝から外れてしまいます。

 ピンがもう少し長くするか4本であればピストンの十字に引っかかりが良くなって使いやすくなると思います。


ニップルの位置【ワンマンブリーダータンク取外】※ワンマンブリーダータンクを持っている方だけ

・ニップルを締付けます。→ 締め過ぎ注意!

・クリップをホースの上部にずらします。

・メガネレンチ[10mm]をホース側に移動させます。

・ブレーキフルードがこぼれないように、ワンマンブリーダータンクのホースの先端を摘まんで、ニップルから取外します。

・ホースに入っているブレーキフルードをタンクに流します。

・ニップルの先端にゴムキャップを取付します。

・パーツクリーナーでブレーキフルードや汚れをふき取ります。

・ブレーキ機能復帰後、ブレーキフルードの漏れていないか確認します。


 ■ブレーキパッド取付
パッド表面

【面取り】

・パッド側の角をヤスリで面取りをします。

 今回取付のブレーキパッドは、面取りが不要のブレーキパッドです。


【ブレーキパッド洗浄】

・工場から出荷する時、錆止め剤(油分)を塗っているメーカーがあります。

 ADVICSのブレーキパッドは錆止めが塗っているのかわかりませんが、念のためパットの面をブレーキクリーナーで洗浄します。


シムのブレーキパッドに付ける面にブレーキシムグリスを塗ります。薄く塗って均等になるようにします。

【ブレーキシムグリース】

・シムのブレーキパッドに付ける面にブレーキシムグリースを塗ります。

 少量を薄く塗って均等になるようにします。

 私の場合は、カッター(大)をヘラの代用品として使用しました。

 このブレーキパッドを交換した日の気温が5℃でしたが、SUMICOブレーキシムグリースは、今まで使用していたシムグリースより薄くきれいに伸びます。

ブレーキパッドにシムを取付します。

【シム取付】

・表側のブレーキパッドにシムを取付します。

・裏側のブレーキパッドにシムを取付する時は、赤いに合わせて取付します。

裏側のブレーキパッドにシムを取付する時は、赤い●に合わせて取付します。


【ブレーキパッドのガイド部分グリス塗布】

・左の図の赤丸(キャリパーの金具に取付する所)にブレーキシムグリスを塗ります。

ブレーキパッドを取付します。

【ブレーキパッドのガイド部分グリス塗布】

・左の図の赤丸(キャリパーの金具に取付する所)にブレーキシムグリスを塗ります。

ブレーキパッドを取付します。

【ブレーキパッド取付】

・ブレーキパッドを取付します。

 手前側と奥側のブレーキパッドを間違えて取付しないよう注意してください。

 金属が付いているパッドが奥側です。

 この金属のパーツ(摩耗センサー)ですが、SUZUKI純正ブレーキパッドには付いていない物です。

 そのまま取付できるので、特に取外す加工等は必要ありません。













キャリパーのピストンの十字の縦溝に入るようにして取付します。【キャリパー取付】

・キャリパーを取付します。

 奥側のブレーキパッドに付いているツメに、キャリパーのピストンの十字の縦溝に入るようにして取付します。

 奥のブレーキパッドがちゃんと収まっているか、奥側に手を入れて手さぐりで確認します。

ナット側を固定して、ボルトを取外します。・キャリパーを固定しているボルト2本を、ナット(スライドピン)に締め付けます。

 手前のナット(スライドピン)はスパナー[17mm]で固定して、奥のボルトはメガネレンチ[12mm]で回して本締めします。

キャリパー上部の穴から、ブレーキパッドの状態を覘いてみます。

【ブレーキパッドの取付状態確認】

・キャリパー上部の穴から、ブレーキパッドの状態を覘いてみます。

 手探りでも、奥側のブレーキパッドがしっかり固定されている事を確認します。

 きちんとブレーキパッドが固定されていないと、ブレーキの効きが甘かったり、ブレーキパッドが片減り、ブレーキローターに傷をつけてしまうので、ここはしっかりと確認しましょう。


【助手席側完了】

・助手席側の作業は終了です。

 

【運転席側施工】

・助手席側と同じように作業します。


ブレーキキャリパー塗装【ブレーキキャリパー塗装】※塗装している車

・作業中に塗装が剥がれた部分や、色が褪せてきている所をタッチペンなどで補修します。

 私が補修用で使用している赤の塗料は、Holtsタッチアップペン(T-56)「TOYOTA スーパーレッドV [3P0]」です。

 関連:ブレーキキャリパー塗装

 → こちら


 ■ブレーキ機能復帰 〜 ホイール(タイヤ)取付〜確認

ブレーキフルードを「MAX」の線より少し上ぐらいまで補充します。【ブレーキフルード補充】

・ブレーキフルードを「MAX」の線より少し上ぐらいまで補充します。

ブレーキペダルを数回押して、スカスカの状態から固くなるまで押します。【ブレーキペダル】

・ブレーキペダルを数回押して、スカスカの状態から固くなるまで押します。

 私の場合は約10回ぐらいで固くなりました。

  ブレーキのパイプとホースに空気が入ってしまった時の対処方法

ブレーキラインに空気が入ってしまうと、ブレーキが利かないので非常に危険状態です。

 この状態で車の運転は絶対にしないでください。

 自分でブレーキのラインのエア抜きが出来ない場合は、すぐにディーラーまたは自動車整備工場に連絡して修理を依頼してください。

 自分で直す方は、下記の関連リンクでブレーキフルードの交換方法を紹介しています。

 関連:ブレーキフルード交換

 → こちら


ブレーキフルードリザーバーの蓋をします。【ブレーキフルード蓋閉め】

・ブレーキフルードリザーバーの蓋をします。

 蓋を溝に合わせてから右回し(時計回り)で蓋が締まります。

サイドブレーキをかけます。【サイドブレーキ】

・サイドブレーキをかけます。

 この時、通常の位置よりかなり上の方までレバーが持ち上がるので、ブレーキワイヤーを切断しないように注意してください。

 あとでエンジン始動すると普段使っている位置に復帰します。

 今、この状態で絶対にエンジンを始動しないでください。


【ボンネット】

・一度ボンネットを軽く閉じます。

ホイール(タイヤ)を取付して、袋ナットを締め付けます。

【ホイール(タイヤ)取付】

・ホイール(タイヤ)を取付して、袋ナットを手締めで締付けた後、適性トルクで締め付けます。


【ジャッキダウン】

・3tジャッキで車体を持ち上げて、リジッドラックを外します。

 一様フットブレーキを数回押しているのでブレーキが効いた状態にはなっていますが、サイドブレーキはまだ十分な機能を果たせないので、フロント側を先に降ろしてからリア側を降ろします。


【袋ナット増し締め】

・タイヤが接地した状態で袋ナットを増し締めします。

 関連:ASTRO PRODUCTS M12x1.25 21H 16PCホイールナット(袋ナット)

 → こちら


マニュアル車は、ギアの位置をニュートラルにします。【ブレーキ機能復帰作業】

・マニュアル車は、ギアの位置をニュートラルにします。

・ブレーキペダルを踏んだ状態にします。

・サイドブレーキを解除します。

・エンジンを始動します。

 エンジン始動すると、ブレーキペダルが奥の方に押されます。

 ブレーキペダルを数回素早く踏むとブレーキも正常な状態に戻ります。

 ブレーキペダルを踏んだ状態で、サイドブレーキレバーを数回上げ下げすると、サイドブレーキレバーの位置も通常の位置に戻ります。

・エンジンを停止します。

 これでサイドブレーキも正常な状態になりました。


ブレーキフルードが減っていないか確認します。

【ボンネット】

・ボンネットを開けます。


【ブレーキフルードの量確認】

・ブレーキフルードが減っていないか確認します。

 「MAX」の線より下の場合は、ブレーキフルードを補充します。

 ブレーキフルードを足した場合は、ブレーキフルードリザーバーのキャップを締めてからブレーキペダルを数回踏んでください。

ボンネットを閉じます。

【ボンネット】

・ボンネットを閉じます。


【ブレーキの動作確認】

・ブレーキの動作確認をします。

  @ エンジンを始動して、当たりが出るまでブレーキペダルを数回踏み込みます。

  A 徐行します。

    この状態でブレーキをかけた時、異音がしないか、利きが悪くないか確認します。

  B 問題無ければ、少しスピードを上げてブレーキをかけてみます。

    異音や効きが悪くないか確認してください。

  C 最後にもう一度、ブレーキフルードの量を確認してください。


 ここまでで問題無ければ、リアブレーキパッド交換は終わりです。


 異音や効きが悪い場合は、一度分解するか、近くのディーラーか整備工場で点検を受けてください。


ブレーキランプ確認【ブレーキランプ点灯確認】

・必ずブレーキランプの点灯を確認してください。

 電球/LED/ヒューズが切れている方は交換して下さい。

 交換方法は下記の関連リンクを見てください。

  関連:テールランプをLED化

  → こちら

  注意! ストップランプの点灯を必ず確認してください。

  制動装置等の整備不良でお巡りさんのお世話になると...

反則金

減点数

 普通車 ¥9,000

 2点

罰則

 3ヶ月以下の懲役 または、5万円以下の罰金

 ※上の内容はページ作成時の物です。

 ストップランプが点かないだけで、これだけ出費と減点します。

 気を付けましょう。


左側からの2枚は助手席側で、右側からの2枚は運転席側です。【交換したブレーキパッドの状態】

・左側からの2枚は助手席側で、右側からの2枚は運転席側です。

 両方とも残量が2mmを切っていました。

 運転席側と助手席側の減り方も均等に減っていました。

  交換時の走行距離:113,131Km → この距離までよく持ちました。


【リアブレーキパッド作業時間】

・SUZUKIの標準作業時間は、左右交換で「0.6」です。

 私の作業した時間は、左右交換で1時間15分でした。

 ↑内訳:写真を撮ったり、錆取り、クリーニング、キャリパー塗装、ジャッキアップの時間を含む。


 ■ブレーキパッドの慣らしについて

ブレーキパッドの慣らしについて一般道では300〜1,000Km程、慣らしが必要です。

 慣らし中は「急」が付く運転をしないでください。

 無理やり温度を上げるような走行もやめてください。

 ローターを歪ませる原因にもなります。


 ★施工後

・他の車ではリア側のブレーキパッド交換した事がありますが、Keiworksが納車されてから今まで、リアブレーキパッドの交換はしていませんでした。

 先回の車検(3回目)の時に、もうちょっとしたら交換と言われていたので交換する事にしました。

 ブレーキパッドを交換する時に、いつもピストンを戻すのに手間がかかっていましたが、手頃な値段で専用工具が手に入ったので、作業も楽になって時間短縮できました。

 

【サイドブレーキのトラブル(クレーム)について】

 私の車が納車されてからすぐの事です。

 ディーラー(ディーラー経由→SUZUKI本社)に、サイドブレーキの効きが悪い事でクレームを出して直してもらった事があります。

 その当時住んでいた近くの坂道の下りで、信号待ちでサイドブレーキをかけても下がっていくという症状です。

 ディーラーの対応も悪かった事(クレームの重複)もあり、直すのに結構時間がかかりました。

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●フロントブレーキ

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フロントブレーキパッド交換 関連:フロントブレーキパッド交換(ek-WAGON)

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●リアブレーキ

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●パーキング(サイド)ブレーキ

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●ブレーキフルード

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ZC33S ブレーキフルード交換方法 関連:ZC33S ブレーキフルード交換方法

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●マスターシリンダー

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